ふらいぱん…

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フライパン
愛と火力の
サジ加減


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肉じゃがの話。


本当に美味しい「肉じゃが」ってのは。
ジャガイモ、タマネギ、肉、などの具材の出汁が味のポイントだったりするワケで。
それを、如何に、糸コンニャクに絡めるかこそが、最大の難所だったりしまス。


逆に云えば。
みりん、料理酒、醤油、の、味しかしない「肉じゃが」は、論外だそうで。


……えー、と。
ウチの妹が、彼氏に、そんな事を云われて凹んでいるそうです。


酔った勢いで、後日、ちゃんと謝ってくれたとか、もう円満解決している話なのですが。
否。
その出来事がキッカケで、彼氏との関係が親密になったそうですが。(笑)


手料理に対して、本意の感想をストレートに言ってくれる、ってのは。
それだけ、双方(作る人、食べる人)の関係が密接でなければならないワケで。
そう云うオトコを彼氏に娶ったウチのチビは、なかなか幸せ者なのかも知れませんが。


味楽る!ミミカ


妹の話は、小脇に置いといて。


知らないウチに、すっかり美人に変身したモノだと思ったら。
ボクが『味楽る!ミミカ』だと思って見ていた番組が。
実は、『アイ!マイ!まいん!』だった、……とか。(笑)


えーと、端的に説明すると、どっちもNHK出身の魔法少女(?)です。


御都合主義の魔法(非科学的な空想によるゴッコ遊び)では無く。
現実に即した「料理」によって癒しを齎す、……と、云う意味では。
狭義の『魔法少女』とは別物なれど、実践力としては秀逸なのかも知れませんが。


あるいは。
錬金術(実践科学)師、と、分類しても良いかも知れませんけれど。
(まぁ、「調理師」や「料理人」をジョブとして採用しているファンタジーもありますが)


まぁ、魔法少女と云うより、ただの料理人ですよ。
『夢色パティシエール』と云うより『ミスター味っ子』ですよ。(笑)


ええ、さすがに平成も20年を過ぎましたし。
ええ、二十一世紀が始まってから、10年の時代が経ちましたから。
そりゃ、配色、デザイン、音楽、などなど。
アニメとして、あらゆる方面に於いて、昭和を凌駕するクオリティなのですが。


なのですが。


『ひとりでできるもん!』……でしたっけ?


あの頃と、本質が、まったく変わっていないのが。
正直、目からウロコと云うか、素直な驚きと云うか。
どんなに時代が変わっても『魔法少女』ってのは根幹は変わらないモノだなぁ、と。


パステルユーミ』や『クリーミーマミ』などに投影された、アイドルに対する憧憬を。
ぴちぴちピッチ』や『きらりんレボリューション』が受け継いだ様に。


キューティーハニー』や『魔女っ娘メグ』が謳歌した、「正義」のジェンダーフリーを。
セーラームーン』や『プリキュア』が受け継いだ様に。


「子供向け、料理の先生」としての側面が。
『ひとりでできるもん!』から『アイ!マイ!まいん!』に受け継がれたなぁ、と。


ええ、オトコノコにも、同じ事が言えますよ。
キャプテン翼』のトンデモ必殺技を『イナズマイレブン』が引き継いでるし。
ビックリマン』のカードコレクションの情熱を『遊戯王』が引き継いでるし。
ドラゴンボール』の「正義」を『ワンピース』が引き継いでるし。


……で、「肉じゃが」と妹の話。


ウチの妹は『ひとりでできるもん!』を見て育った世代だったっけなぁ、……とか。
いつの間に、愛する旦那(未婚だけど)のために。
料理を作る、新妻(未婚だけど)になっちまったのかなぁ、……とか。


なんか、ものすごく色々なコトを考えてしまいました。
料理ってのは、奥の深い分野なのですけれど。
その根幹と云うか、王道と云うか、行き着く先と云うか、とどの詰まりと云うか。


結局、愛の一語に尽きるのかしら、…………とか。


意中の人の胃袋をゲットする、めちゃモテな「肉じゃが」の作り方、って奴を。
『めちゃモテ番長』に是非とも御教授ねがいたい、とも思いましたケド。(笑)