『静寂の春。』

ポンサミ案件です。



SNS 、特に、ツイッターを巡る状況が、時代の流れが大きく変わりました。
この一年で。


……いや。
……萌えキャラ界の全体を揺るがす大変革、では無く。
……ボクの個人の範疇の話、なので。



まったく何も変わってない。



……なのですが。(笑)


ボク個人の感じた、この一年で『……流れ、変わったな。』の話。




※ ※ 【「ブロック」】 ※ ※ 



簡単に説明すると。
キライな人、面倒な人、厄介な人、を、絶交するシステムです。


必要な機能です。
便利な機能です。
重要な機能です。


……、が。
安易に、使われ過ぎ。


オタクに限らず「カルチャー趣味」ってのは。
往々、歴々、色々な考え方のヒトと巡り会います。


当然。
自分と正反対の考えのヒトも、居るでしょう。
自分の価値観や思想を否定して来るヒトも、居るでしょう。
……そうした、齟齬や軋轢、悶着や騒動の中で。
……自分を反対から見て、自分を客観的に考えて。
……『自分が、深まる。』のが、楽しみの一つでもあるワケですが。


疲れるので。
面倒くさいので。
厄介なので。


即、ブロック。


小学生かよ。


ええ。
人間関係の構築努力に於いて、思春期レベルの努力しかしませんから。
当然。
人間の中身も、思春期レベルのヒトが増えて来たなー、……と。


向き合って、付き合って、色々あって、本当に色々あって。
考えて。
考えて。
考えて。
それで『ブロック』なら、まだ、理解できます。


……でも、ね。


たった一回、たった一言。
ちょっと、自分の気に入らないコトを言われただけで、即、絶交。


こんな安直な思考の人間が、何を、どう深く考えられるのかな、と。


無駄に、知識と語彙を、こねくり回して。
自分の捻り出した浅学を「そうだ!そうだ!」と賛同してくれる人とだけ、仲良し。


……そりゃ、カルチャー全体が、浅くなるわ。
……その文化の中に居るヒトたちの思考が、浅いんだもの。




※ ※ 【「ミュート」】 ※ ※ 



面倒くさい単語、面倒くさいヒト。
それらを、タイムラインに表示させない機能。


わかりやすい。
たのしい。
おもしろい。
かわいい。


……そう云うモノだけを表示させ、ツイッターから「闇」を消す機能。


便利です。
快適です。
素敵です。


おかげで。


「議論」や「悶着」を『活性化の発破。』に使えなくなったケドな。


ええ。
コレはコレで良いコトなのです。
炎上騒動で注目された、って、野次馬のゴミカスしか集まらないですし。(笑)


……だったら「たーのしー!」「かーわいー!」「すごーい!」とか、ポジティブに特化して。
……ジャバリパーク、で、フレンズ、な、そんな平和なタイムラインにしたいじゃん。(笑)



それを踏まえて。



「話題の爆発。」のアドバンテージが、半減したんです。


チャンスが、半減したんです。


何のチャンス?


萌えキャラ、と云うジャンルが、世間から注目される、チャンス。


……、っても、さ。
……碧志摩メグ、駅乃みちかあんな感じで注目されたって、後味が悪いだけじゃねぇ?


そこなんですよ。
難しい所。


逆に考えれば。


大悶着があった、だからこそ、みんなが『萌えキャラ』と云う文化を考えた。


みんな、が。


みんな、が。


今まで『萌えキャラ』に何の興味も無かったヒトも、一緒になって。


みんな、が。


……分かります?
……分かりませんか?


『みんな』と云うのが「友達だけ。」じゃなくて『みんな』ってのが、大きいこと。


おなじ現象は、萌えキャラグランプリでも発生しました。


にじよめちゃん、の、大鉈振る舞い。
……そのおかげで、ジスたんが注目を集めて、躍進するコトが出来たワケですよ。


逆に、言いましょうか?


にじよめちゃんの大鉈の外に居た萌えキャラは「友達だけ。」が注目したんです。
にじよめちゃんの大鉈の中に居た萌えキャラは『みんな』が注目したんです。


この、差。
ボクが御託を吠えるより、客観的に、現実が現実を突き付けてますよね。


ええ。
応援してた萌えキャラ、それぞれ、個々別々に健闘したんです。


でも、ね。
「友達だけ。」の井戸の中、まざまざ、痛感しましたよね。


ヤり方が間違っている?
『目立ったモン勝ち!』では、目立っても意味は無い?


何を、寝言を。



まず、目立つ。



その後の話だろ。
方法論とか、理想論とか、運営の在り方とか、ってのは。


それを、何?
「悪目立ち。」では、意味が無い?


ジスたんを見ろ。
『悪目立ち。』が、後々に、何か、後ろ暗い禍根を残したか???


無いだろ?


そう云うコトですよ。
「悶着」の、バッドテンションからの、逆転のプラス・アドバンテージ。


…………、が。

……ミュート、に、よって。
……それが、使えなくなった。


つまり、ね。


「友達だけ。」の状況になったワケですよ。
『みんな』を呼び込む力が、封印されたワケですよ。


にじよめちゃんが暴れる前の、萌えキャラグランプリ 2016 ですよ。


1,000人が集まって「盛り上がって来たねー♪」って。
10,000人から見向きもされない「友達だけ」の、おままごと、ですよ。


そこに。
風雲急、にじよめちゃんが乱入して来て、10,000人が押し寄せて、大パニックになった。


1,000人シェア、の、閉鎖的な内輪市場に。
10,000人シェア、の、特需が発生したワケですよ。
……『みんな』の力、ってのは、特需です。
……萌えキャラのシェアを支える、最大にして、最強の、起死回生の逆転の勝ちスジですよ。


そのチャンス、を、「ミュート」は奪った。


ええ。
知名度の爆発的拡大、ビッグチャンスの一つを、失ったワケですから。


これから未来の萌えキャラ運用は、大変だと思いますよ。
『みんな』が居ない「友達だけ。」で、閉鎖的に、産業を動かすことになるから。


悪いこと、では無いですケドね。
圧倒的に不利になった、……って、だけで。