日本で最初の「(萌え)擬人化」。

ポンサミ案件です。
ボクらは、根本的に、スタートラインから間違っているのかも知れない、と云う話。
「まず、スタートラインを考えなきゃ、どんどん話がズレていく。」……って、話。



前説、文脈の都合上「敬称略」で通します。
本日の文中に於ける「〜〜たん」「〜〜さん」「〜〜さま」の表記があった場合。
それは『敬称』では無く『レトリック(飾字効果)』として扱います。



※ ※ 【 1 : まず『擬人化』の、歴史的な全体定義。】 ※ ※ 


「ネコ」を想像してみて下さい。
……ええ。『猫』です。普通の。


脳内で、鳴かせてみて下さい。
……「にゃーん♪」
……ィャ。CVは、能登麻美子でも、かないみかでも、銀河万丈でも、誰でも良いよ。(笑)


では、その猫に、何か人間の言葉をしゃべらせてみて下さい。
……「吾輩は猫である。名前は、まだ無い。」
……だからCVは、沢城みゆきでも、水橋かおりでも、チョーさんでも、誰でも良いから。(笑)


はい、ストップ。


それが『擬人化』です。



女の子は!?
ネコ耳は!?
ネコしっぽは!?
猫ランジェリーは!?


『擬人化』には、そんなモノは、そもそも、不要です。


『ワンダー3』とか。
ブレーメンの音楽隊』とか。
……そう云うので良いんです。「擬人化」なら。


<補足。>
ただし、注意。
くまモン』『ひこにゃん』などは「擬人化」には該当しません。


……この話、難しいのは「つまり、ゆるキャラ全体が擬人化では無い。」と、誤解されること。
……ゆるキャラの中には「擬人化」と「擬人化では無い。」が多様に入り混じってます。
……一朝一夕の研究分類では、区分なんぞ、とても無理。


今は「ゆるキャラ」の事は、何も考えないで下さい。



※ ※ 【 2 : 『擬人化』の一つのカタチ「萌え擬人化」の最初。】 ※ ※ 


……あぁ、女の子が良いですか。
……できれば二次元的な「俗に云われる、美少女。」っぽいのが、お好みですか。


解かりました。
「美少女」か、どうか、それは解釈により異なりますけれど。
「女性」としての擬人化の歴史を紹介しますか。


古事記』の、天照大御神


……太陽の「萌え擬人化」ですね。
……日本で最初、か、どうかは、じつは定かでは無いので。
……「日本で最初の……」と表現しても遜色が無いくらいの太祖、と、説明しよう。


ジャンルとしては、今の、ライトノベル系になりますね。
神話、と、ラノベ、を、一緒にするな、とか言わない。
そう云うコトを語りたいなら、それを専門に扱う所に行ってくれ。(笑)


ええ。
ずいぶん、でかい話になってしまいましたケド。
……萌え擬人化、って、これだけ大きい話なのです。
……人類が、千年軸の刻を超えて、先祖代々、ずーっと嗜んでいた文化携帯なのです。
……日本人だけでは無く、全世界の人々が、ね。


おさらい。


・擬人化。……人間みたいに振る舞えば、姿は、何でも良い。
萌え擬人化。……どーせ、擬人化するなら『人間の姿の女性(男性)』にすると解かりやすい。



たった、これだけの違い。



……そこから先を、無駄に考え過ぎてるのかなー、ってのが、最近になって思うコト。



※ ※ 【 3 : 誰も提唱していないハズの、存在しない新ルール。】 ※ ※ 



自今。
ボクらが、擬人化、と云う単語を使う時。
以下の条件を、無意識的に、重視していませんか?



(1)原則、平成の世に云う所の「萌え」の概念を踏襲する事が、絶対条件。
(人間の見た目、で、平均的・一般的な『かわいい。』『美しい。』を準拠する。)


(2)追加意識的に条件を加味しない限り、原則「女性」にするのが、不文律。
(『刀剣乱舞』などは「女性客をターゲットに絞り込む」と云う追加意識が加味された、逆例。)


(3)メイン・ターゲットの一次的客層は、いわゆる「オタク」「アキバ系」に類する系統である。
(……その後で、サブ・ターゲットの二次的な客層への販路展開を段階的に考える。)


(4)事業・産業・商売(宣伝、広報)・地域振興、などが、宿命的な存在意義。



……、ね?


「……いつの間に?」「……誰が決めたの?」


……それを意識せず、それが当然だと信じていませんでしたか?



そこから間違えているのかな。…と。





※ ※ 【 4 : 「いちばん最初の人」が考えたこと。】 ※ ※ 


ヒマつぶし。
趣味、道楽。
お遊び。


……そう云う方向で、考えても良いんです。
……そう云う方向から、考えられた文化なんです。


どうして、それ以上の「効果」「成果」を求める様になったのかなー、ってね。


「効果」や「成果」を出せない『擬人化』に意味は無い、みたいな?
……そこまでの暴論は、流石に、まだ無いですケドね。
……そう云う、何て言うか、強迫観念みたいな、焦り?
……そんな感じの雰囲気を、最近の『擬人化のトレンド』に感じます。


なんつーか、今の『擬人化のトレンド』って。
文化活動としての余裕が無い、よね。


田んぼを耕して、ちょっとした休憩に、空を見上げて。
カンカンと照る太陽に「自重しやがれ、クソ太陽め。」とか思いながら。
「……まぁ。でも、アレが女の子だったら許せるかな。」みたいな、与太。


『ほらほら。ちゃんと働きなさい、人間ども。』
『私はいつでも、ここらアンタ達の働きを見てるんだからね!』
『あー、今日は雨?……めんどくさ。私は寝るわ。アンタたちも家で休んでなさい。』


……みたいな、ね?
……そう云う、遺伝子から学んだ『遊び心』を。
……今の擬人化の子孫たちは、持ってるのかなー、って、時々、不安を感じます。


だって。
いつも、何かに焦ってるんだもん。
いつも、何かしら、使命やら業務やらに追われてるんだもん。


天照大御神が、今も、ずーっと、愛されて歴史に残るのは。
そりゃ、ガチの神学としての文化論であって、「萌え」の学問とは線路が違うんですケド。
……でも「萌え」の学問の線路に乗せて考えても、さ。
……不変不動の絶対的存在たる、太陽、そのものの現物のポテンシャル大きさも、だけど。
……それ以上に。


「萌え」とか「擬人化」とかの、初心、ってモンがあるから。


……なのかなー、と、ボクは思うワケさ。
……アマテラスの初心を忘れた子孫たちが、生まれては消え、消えては生まれを見ていると。