たおかか…

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ハラ、減った…
お腹が空いた…
空いたニャス…


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根本的に、格ゲーってのは、ゲームセンターで遊ぶコトが大前提となっています。
無論、家庭用ゲームハードも高性能になって、家で淡々と遊ぶコトも可能なのですが。
……それはそれ、これはこれ。
……『格闘ゲームを遊ぶ』楽しさ、ってのは、また、話が違うワケです。
(誰とも知れぬヤツと、仮想空間で顔を突き合わせて公然と喧嘩が出来るカタルシス。)
(稀に、ガチの生喧嘩やら、拳と拳の友情やら、仮想の結果がリアルに影響したりもする。)


ゲームセンターで遊ぶ際に、最大のネックとなるのが。
「雑踏」。
……逆に云えば。
……その最大のネックは、家庭用ゲームハードによって解消されたのですが。
(「無課金で永遠に遊べる」とか「一人で集中できる」とか、その辺のメリットもあります。)


「雑踏」でのプレイが前提となる、ゲームセンターの場合。
どんなに音楽がイカしていても、どんなに声優さんが名演を披露していても。
その聴覚アートは耳には届かず、雑音の一部として処理されます。
……無論、「カクテルパーティー効果」のスキルを研いて。
……プレイ中に自分の操作キャラの音だけを集約して拾うゲーマーが大半ですが。
……つーか、そうしてプレイヤーの耳に届く様に、音響工学的な設計がされてるですが。


兎にも角にも、根本的に。
格闘ゲーム、ってのは、音を重視して楽しむにしても、なかなか侭ならないワケです。
だからこそ、うっかり見逃してしまうコトってのも、意外と多いワケで。


……自分の鼓膜の経年劣化っつーか「錆び」を、改めて思い知った話。


BLAZBLUE


テレビ欄(番組表)で名前を見た時、一瞬、何のアニメか分かりませんでした。
赤い服のお兄さんが、中華っぽい街を徘徊していても。
イケメン系のファンタジーか、とか、認識してました。


……で、汎然と眺めていると。
……空を切り裂く、金切り声。


一瞬の格闘、そして、瞬殺。
「……お腹すいたニャス……お腹すいたニャス」


ニャス?


……って、タオカカっ!?


BLAZBLUE」って、あの『BLAZBLUE』かっ!?


えぇ、やっぱり、あの『BLAZBLUE』でした。
……っても、ウチじゃ、ほとんど話題に挙げたコトは無いのですが。
(ゲーセンに行く機会が減ったので、話題に拾う機会も少ない。)
……たまーにネタに拾ってた、あの「タオカカ」ニャス。
……白いフードに、黒の仮面の、ぶかぶか猫。


格闘ゲームキャラとして、端的に説明すると。
『ヴァンパイア』(ハンター、セイバー)のレイレイフェリシア
……動きのイメージ・モチーフは、猫。
……格闘術のコンセプト・モチーフは、暗器+滞空戦。
……実際に使ってみると、まったく、道理は異なるですけれど。
(そもそも、ゲームシステムが違うので、おなじ天秤で語るコト自体がナンセンス。)
……なのですが。
……そんな感じに見てしまっても、バチは当たらないと思います。(笑)


格闘ゲームの枠を超えて、キャラクターを端的に説明すると。
なんつーか、褒め言葉としての「バカ」。
言葉を選ぶと「天真爛漫な、野性的アグレッシブ」。


CV : 斎藤千和さん。


確かに、あの、鼓膜を突き抜けるハイトーンの金切り声は、斎藤千和さんです。
……ただ。
……レベッカ宮本が、コレを演じている姿を想像すると、超シュール。(笑)


斎藤千和さん、って、何気に、ものすごい幅が広いから。
「誰々を演じる何々」って相互変換妄想も、スッと楽しめる声優さんなのですが。
……ダメだ。
……どうしても、タオカカとベッキーは相互変換できないニャス。(笑)


ともあれ、結論としては。
ゲームセンターの雑踏中でも、絶対、鼓膜に突き刺さるであろう金切り声だと思うのに。
それを聴いても、まったく、鼓膜から記憶中枢へと情報が伝達されていなかった。
タオカカを斎藤千和さんが演じていたコトを、まったく意に介さなかった、自分の感性に。
自分の「ダメ絶対音感」のダメっぷりに、忍びよる老化の気配を感じた、秋。