どこんじょう…

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惑うなかれ
真の敵は
己なり


6 + 6 + 5 = 17文字、変則定数の定型律。


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8月31日、野菜の日
初音ミク聖誕祭。
♪ぽっぴぽっぴぽ、ぽっぴっぽー(何)
……一番オススメなのは、緑のジュース。
……価格は200円。


あぁ、なるほど。
初音ミクに類する作品の感想なんかを見ていると、侭、目にするキー・センテンス。
「中毒性が高い」ってのは、なるほど、こう云うコトなのね。
一度、耳にしたら、なかなか記憶から消えない。


そんなこんな、で。
話は、まったく、素っ頓狂な方向へと転身しますが。


半沢直樹


先日、あの作中で謳われる「倍返し」の観点を、全否定したワケですが。
先日の全否定は、それとして。
半沢直樹の云う『倍返し』の真価、ってのは、ボクが危惧する「報復美化」では無いワケで。


本日は、先日の自論に対する、自論によるアンチテーゼ。
つまり。
「ゼロ」や「マイナス」を「プラス」に跳ね上げる、成長の哲学や美学。


根性論に対して、疑問の声が賢しい自今ですが。
何だかんだ云っても、根性って、必要だと思うのですよ。
……どの分野のヒトであれ、誰であれ。
……つーか。
……「根性論の否定」のフリした「自堕落と気楽の正当視」こそが。
……日本を、世界を、現代を、すっかりダメにしてるんですけど。


勿論。
ポテンシャルを超えた無茶を強行に強いるコトを『根性』とは言いません。


……、が。
……自分のポテンシャルの限界を知るために、ギリギリまで詰めるコト。
……90%の状態から、95%、100%、120%を突き詰める苦行を避けたいがために。
……それを否定して「80%でも泰平大安」と言わんばかりに、甘やかすから。
……ヤれば出来るのに、ヤらない子が増えて、どんどん失墜してるんですよ。


……、で。
90%の状態から、95%、100%、120%、突き詰める苦行を避けずに懸命な人々の話。
ある意味、昭和の「スポ根」は、決して、死んではいなかったと感動した話。
『根性』の斯く在るべし、正しき道を、人の生き様を通して学んだ話。


えーと。
日本の柔道界は、今。
かつての「偉いヒト」が、バカばっかりで、大変なコトになっていて。
今の「偉いヒト」は、前任の「偉いヒト」の尻拭いに、右往左往で。
……そんなこんなの上層部の恥を、下層部が引っ被ってる状態です。
……上層部とか下層部とか、表現が、ちょっとアレなのですが。
……つまり、現役選手を取り纏める責任者が、万全に機能していないんです。
(健全化は、されつつある。……が、前任の落ち度をフォローするだけで手一杯。)


こんな日本の柔道界の状態を、世界の柔道界は。
「日本、ダメじゃんwww」って、鼻で笑い飛ばしていたですよ。


ところが。
上層部(管理者、責任者)は、腐っていても。
下層部(現役選手)は、武の心得と「操」の一文字を、決して、忘れず。
権力者によって塗られた(汚名の)泥を、金星によって金箔に塗り替えたんです。


「日本、ダメじゃんwww」って、小馬鹿にしていた世界の柔道界に対して。
「日本は、ダメか?」と、実勝を以ってして、見返したのです。


スゴイです。


「腐ってるのは上司だけで、部下は有能なんだ」って、実績で世界に知らしめた。
半沢直樹』が言わんとしてる「倍返し」って、こう云うニュアンスですよね。


上がバカだからって、下かバカとか限らない。
むしろ。
上がバカだから、下は上の何倍も有能である。
……みたいな。
権力者の名誉主義の「オゴリ」に対する、下っ端の結果主義によるアンチテーゼ。


当然。
この颯々たる戦果を成し得たのは、決して『根性』だけでは無いですが。
この颯々たる戦果を成し得る上で、『根性』有らばこそってのも、すごく大きいと思います。
そもそも。
『根性』を忘れた上役が、一連の汚名の諸悪の根源なワケで。


……それを実力で払拭してやる、と言わんばかりの、あの活躍と、実勝は。
……スポ根を地で行く、大和魂侍魂、武の心意気。
……柔道の究極の目標たる「操」の一文字。


嘉納治五郎先生。
日本の柔道は、まだ、何も終わっちゃいないです。腐っちゃいないです。
アナタの武勲は、信念は、厳として粛々と、後身に受け継がれています。


侍の国、武(もののふ)の国。
強さの意味を履き違えず、『根性』に寄りて勤勉している者は、多い。
「倍返し」を「報復の美化」と危惧するのは、いささか、度の過ぎた杞憂の極みでしたね。
尊敬と、反省の、一念を込めて。