たらも…
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タラコとか
カズノコも差す
『タラモ』の意
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『ラブプラス』の舞台、私立十羽野高校では。
購買パンの一番人気は、「血塗られた、魔性のカツサンド」だ、そうですが。
『マリア様がみてる』の舞台、私立リリアン女学園では。
購買パンの一番人気は、「マスタード・タラモサラダ・サンド」だ、そうで。
……一番人気?
……隠れファンが多い、ってだけで、一番では無いかも。
<今日の料理ビギナーズ>
♪たーらこー
♪たーらこー
♪たーっぷーりー、たーらこー
……良いんですか、NHK。
……特定企業の宣伝CMソングを、堂々と、BGMに流用しちゃって。(笑)
……公共性に反する、とか、苦情が来ませんかね?
そんなワケで、タラコです。
6月期のテーマは『魚』。
……つーか。
……19世紀のフランスが舞台のアニメ『異国迷路のクロワーゼ』のサントラを、BGMに。
……イタリア料理のカルパッチョを作ってたコト、前に、あったなぁ。(笑)
ともあれ、タラコです。
タラコを利用した料理、……と云うと、やはり。
タラコスパゲティ。
1:鍋に水を満たし、塩を入れ、パスタを(袋の時間を参照して)自分好みに茹でる。
2:パスタ待ちの間に、常温でゲル状になったバターと、タラコを、混ぜておく。
3:「1」と「2」を混ぜ合わせる。
「はい、できましたー♪」
……。
……うん、まぁ。
……『今日の料理ビギナーズ』だからね。(笑)
なのですが。
もうひとつ。
タラコを使った定番料理でありながら、意外と、見落とされガチな一品。
タラモサラダ。
1:ジャイガイモを茹でる、潰す、下味を付ける。
2:タラコをほぐして「1」に混ぜる。
「はい、できましたー♪」
……早ッ!?(笑)
しかし、否、しかし。
簡単で単純な料理こそ、その真髄の奥底が異様に深いのが、料理の面白い所。
この番組を見ていて、驚かされるコトは多いのですが。
今回も、かなり、ビックリさせられました。
タラモサラダ。
タラコ、と、芋(ジャガイモ)、で、「タラ」「イモ」サラダ。
……じゃない、らしい。
……この年齢になるまで、ずーっと「タラ」「イモ」サラダの音韻変化だと思ってた。
『タラモ』。
……後鳥羽上皇に使えた美人の女官で、一説によれば、妖狐(九尾だか二尾だか)の類。
……それは『タマモ(玉藻御前)』ですね。
『タラモ』。
……ギリシァだか、トルコだか、あっちの言葉で「魚卵」だそうで。
……『タラモ』一語で「タラコ」だけを示唆するそうで。
……『タラモ』(魚卵)と『サラダ』(野菜)の、コラボレーション。
タラモサラダ。
『タラコ(魚卵)ポテトサラダ』、であって。
「タラ」「イモ」からの音韻変化で「タラモ」、では無いのね。
云ってるコトは、まったく一緒なのですが。
そのニュアンスの微細な「わびさび」こそが、この単純な料理の、奥の深さ。
実際。
タラモサラダ(タラコ和えポテトサラダ)って、結構、深いですよ。
テキトーに作ると、マヨネーズとタラコの味に全体が支配されるから。
……ある意味。
……「肉じゃが」よりも如実に、料理の作り手の感性を露呈させる試金石かも知れない。