かろん…

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「生き返り」(行き帰り)
地獄の沙汰も
カネ次第


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肝と云うか、醍醐味と云うか、本質と云うか。
「その作品が、その作品たる、もっとも決定的な魅力」……ってのが。
相応、それぞれのシリーズに、あったりするワケなのですが。


例えば、『ファイアーエムブレム』。
戦略シミュレーションRPG、なので。
基本的に、キャンペーン(ステージ)毎に、ユニットは「捨て駒」のハズなのですが。
このゲーム、キャンペーン中にユニットが死ぬと「LOST」の扱いになるのです。
……つまり。
……3面で死亡したユニットは、4面以後、登場しなくなります。
……以後のステージで、そのユニット(キャラクター)が関与するイベントが発生しなくなる。
……そのシビアさ、こそが、最大の魅力なのですが。


なのですが。
最近のシリーズから登場した新システム「カジュアル・モード」。
あるキャンペーンで死亡しても、次のキャンペーンでは復活する。
……3面で死亡しても、4面で復活する。
……5面とか6面で関連イベントがあった場合、それを発生させるコトが可能となります。


どうなんですかね。
一回の死亡 = 「LOST」こそが『ファイアーエムブレム』の醍醐味なのに。
そこを否定して、何が『ファイアーエムブレム』なのかしら。
……もちろん、そうした、中毒者とか、信者のために。
……「カジュアルモードなんか、いらない」って、オフにする事も可能です。
……3面でユニットが死亡したら、5面6面でイベントが発生さられらない、従来のシビア観。


似た様な「本質的魅力の否定」は『ウィザードリィ』や『真・女神転生』でも、ありました。
オート・マッピング・システムによる、丁寧なマップ表示機能。
……ィャ。
……別途、原稿用紙を用意して、自分の手でチマチマと地図を描くのが熱いのに。
……みたいな。


そょっとしたら、最近のゲーマーには伝わらないかも知れませんね。
RPGなどに於ける『死亡』の概念の違い。
「DEAD」と「LOST」の、厳粛な違い。


「DEAD」は、何がしか、復活の手立て(デス・ペナルティ)を経て、続きを楽しめます。
「LOST」は、完全にデータから消滅して、シナリオ中の継続使用が不可能となります。


真・女神転生4


そうだ。
パーティーが全滅した場合の例を挙げると、伝わるかな。
ドラゴンクエスト』(DEAD)と『ファイナルファンタジー』(LOST)の違い。


(一作目、二作目、は、両作とも「LOST」だった。)
※ : 直前のセーブデータ以後の行動が、全て、データから消滅する。
※ : 経験値、お金、アイテム、イベントフラグ、などの入手情報が保持されない。


(三作目以降、『ドラゴンクエスト』は「所持金半額による復活」を採用した。)
※ : 次にセーブするまで、そこまでの行動がデータとして残っている。
※ : 経験値、お金、アイテム、イベントフラグ、などの入手情報が保持される。


…………、で。
真・女神転生』の場合、少なくとも『ストレンジ・ジャーニー』までは。
ファイナルファンタジー』と同様、パーティーの全滅 = 「LOST」だったのですが。


最新作『真・女神転生4』では。
ドラゴンクエスト』と同様、所持金の減免によって、続きが遊べます。
……歴々の世界観のイメージを、瓦解させてしまわない様に。
……全滅時には、現世と冥界の端境たる「三途の河」の岸辺に立つ、カロン
……なのですが、今作のカロン
……「マッカを払えば、現世に返してやる。」とか、言い出す始末。
……もちろん、支払いを拒否して、死せる者の安息の常世へ旅立つコトも可能です。
(死せる者の安息の常世へ渡った場合、要するに、ゲームオーバー。)
(マッカを払って現世に返って来ると、直前の状態に戻って、やり直しが出来る。)


これは、アレか?
圧倒的なカネの力で、理不尽や不条理も『道理』にしてしまおう、って、世相の反映か?
アベノミクス効果かッ!?(違います。 / 笑)


まぁ、平べったく、云ってしまえば。
地獄の沙汰もカネ次第、……の、一語に尽きる、単純な話なのですが。
ヘビーゲーマー、コアゲーマー、ジャンキー、から、して見れば。
「新しい客を乞うために、そこで妥協を差し挟むか……」ってなコトになるのかしらね。
無論。
この程度のユーザーフレンドリーで、新規客が易々と手を出せるゲームでも無いですが。


たぶん。
『ストレンジ・ジャーニー』か『ソウルハッカーズ』で、痛い目を見て。
真・女神転生は、中毒者のためのゲームなんだろ」って、見向きもしないかも?
……否。逆も、また、真なり。
……『SJ』『SH』に触発されて、新時代の狂信者が増えているのも、また、表裏の事実。


ボク個人としては。
『SJ』を途中で挫折したので、この作品に手を出す資格は無い、と。
ボク自身に対して、手前勝手に、トラウマとも自戒とも思える枷を架しているですが。(笑)
(当然、いずれ欲しくなったら、ヒョイと買うつもりです。)
(当然、買った後、途中で「あぁ、ダメだ……。」と思ったら、平然と売り飛ばします。)


なのですが。
キンゲーマーの恥を露呈した上で、それでも敢えて、一家言、申し立てたい。


だから、さっさと『デビルチルドレン』の新作を出してくれ、と、何度も。(ぇ?)


3DSとかゼイタクは云わない、せめて、DSで、さ。
金子一馬絵師の、美麗な悪魔も好きだけど、さ。
『デビチル』の、あのチマチマしたポケモン紛い、ィャ、悪魔を使役したいんだよ。
『デビチル』の世界観で、モー・ショボーと悪魔会話がしたいんだよ。
『デビチル』のシステムで、モー・ショボーを最強に育てたいんだよ。
『デビチル』のデビダス(悪魔全書)のモー・ショボーの項目が読みたいなだよ。
……。
……。
……結局、モー・ショボーしか眼中に無いんです?(笑)
……ィャ、もちろん。
……アチェリ、ティターニア、リャナンシー、シルキー、他にも楽しみな娘は多いですよ?


ドラゴンクエスト7』にしても、そうですが。
デビルサマナーソウルハッカーズ』も、元々はPSのゲームだったし。
その気になれば。
『デビルチルドレン赤黒』(PS)とかも出せるんじゃないかなぁ、……と。
……追加仲魔とか、EXダンジョンとか、この際、いらないから。
……取り急ぎ、赤黒(PS)の移植に、一縷の期待を寄せよう。


でも、その前に。
ヴァーチャル・コンソールで、赤黒白(GB)が移植される気もするケド。(笑)
それこそ、追加仲魔も、EXダンジョンも無し、発売当時そのまんま。
……それはそれで、また、違う意味で楽しみですけれど。