はらはら…

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人が死ぬ
……までの流れが
在り来たり


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まぁ、ミスターチルドレンの、某有名曲の歌詞では無いですが。
ダメなアニメを盛り上げるために、簡単に生命が捨てられていく。
違う、ボクらが見ていたいのは「希望」(萌え)に満ちた…(略)…。


……なんて、中二病っぽいワガママを主張する気は無いですが。(笑)


無論、個人の嗜好としては。
ゆゆ式』みたいに、バイオレンスも悪意も無い系統が好きなのですが。
否、一方で。
暗殺者が、巨乳で、ハニートラップ仕掛けまくりの『スパロウズホテル』。
うっかり『女神転生』ぐらい、死生観が曖昧な『呼んでますよアザゼルさん』。
以前の作品も、引き合いに出すなら。
前話で惨殺されたキャラが、次話では平然と生き返る『あいまいみー』など。
……ドラマツルギーとしての生命の投げ捨てがキライか、と、問われれば。
……実直に「いのちをだいじに。」とは回答しない辺り、ボクの偏屈を物語ってますが。


なんだろう。
『マギ』とか『鋼の錬金術師』とか。
進撃の巨人』とか『伝説の勇者の伝説』とか。
あんな感じの「殺し方」が、キライです。


……十歩、ゆずって。
……『Another』や『BLOOD-C』なら、まだ、ギリギリ耐えられる感覚。
(最初から「物語の骨子は惨殺だから注意してね♪」って、死臭が明確な場合。)
(『ひぐらしのなく頃に』『名探偵コナン』も、ボクの中では、この系統に該当する。)
(考えてみれば『進撃の巨人』とか、判断の垣根が微妙で困るなぁ……。)


どう、説明すれば良いんですかね?
「人が死ぬ」コトで無為な話の流れに興味を引かせる、その発想がキライです。
「人が死ぬコトが前提本旨」として、有為に話の流れに据えているなら、耐えられます。


見てて、いつ死ぬか分からない、ドキドキ感。
……と、云うか。
そんな、安っぽい手法で、ドキドキ感を安直に刺激されるのが、イヤ。


ハリウッド映画か、っつーの。


<銀河特攻隊マジェスティックプリンス
<革命期ヴァルヴレイヴ>


なんつーか。
中盤、和気藹々として、ほのぼの回(水着回、風呂回)が続いて。
視聴者の緩慢のスキを狙って、誰かが死ぬんじゃないかなー、……みたいな。
手の内が見え見えだから、先の展開に、ドキドキ感が無い。


……ィャ、死人が出るか、どーか、まだ分かりませんケド。


マジェスティックプリンス』なんかは。
このまま、グデグデのまま、最後まで突っ走ったら、神ですが。(笑)
予定調和、と云うか、話のバネのために、誰かが死ぬっぽい雰囲気。


『ヴォルヴレイヴ』は。
革命の本拠地になってる学校を、急襲されて。
踏み潰されたり、焼かれたり、撃ち殺されたり、……みたいな。
まさか、そんな安っぽい思案しか出来ない素人が監督とかヤってないだろうな、……と。
……そんな、ボクみたいなド素人の一介の一視聴者も考え付く様な。
……使い古されたドラマツルギーに胡坐を掻いて驕り昂ぶりが無いコトを切望します。


そりゃー、まぁ。
フィクションなんだから、しかも、アニメなんだから。
人の死生に、いちいち過敏に反応する、ボクの方が大間違いなのですけれど。
それは、それ。
先の流れが安易に読める、ワンパターン主義の横行を勘弁して欲しいなぁ、って、話。


先(次話)の流れが完全に読めない『あいまいみー』の殺戮シーンの方が、幾分、マシ。