からくれない…

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ちはやぶる
神代も聞かず
龍田川
からくれなゐに
水くくるとは


(詠み人 : 在原業平朝臣。)


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こどもの日。
……なのですが。
……パンクだ、ロックだ、ガチで音楽に関して硬派な話をしでかした、昨日の今日で。
……小鳥遊六花の「ちっぱい」がどーこー、なんて話をカマすワケにも行かず。(笑)


ボクの信条は、ロリ寄りの「萌え」嗜好なのですが。
ワンクッション、「お堅い」文化的な与太話を、差し挟みつつ。
段階的に、いつものボクへ、と、シフトダウン。


<ドキドキプリキュア!>
……「お堅い」文化的な与太話する、と、宣言した矢先にコレか。(笑)


えーと。
まぁ、こどもの日、なのですが。
同時に、二十四節気の一つ「立夏」でも、あります。
冒頭、何の脈絡も無く、邪王真眼の小鳥遊六花の話を引き合いに出したのも、その都合。
……ィャ。
……小鳥遊六花の「ちっぱい」に関しては。
……それはそれで、また別に、独立した話もしたいのですが。


六花は六花でも、菱川六花。
私立リリアン女学園に在籍していれば、絶対、紅薔薇さまに就任していたであろう、堅物。
生徒会に陣取り、大貝第一中学校を牛耳る番町肌でありながら、実は、書記。
……つーか。
……事実上の「総番長」は、体育会系の部活動に圧倒的な派閥を持つ、マナですが。(笑)
……そんな、マナの甚大な人徳を活かしつつ上手に生徒会活動を取り仕切る、参謀肌の「裏番長」。
……生徒会長と副会長は、何をヤってんのかと。


まぁ、そんなワケで。
キュア世話女房の二つ名に恥じぬ、典型的な、貧乏クジ体質。
要らぬ苦労を手前勝手に背負い込んでは、一人で自沈する、残念系の優等生。
「いつか、キレて悶着を起こす」とか、そんな匂いを発する、今どきの良い子。(笑)


そんな、キュア世話女房、残念系の優等生、菱川六花。
ついに堪忍袋の緒が切れて、グレたと云うか、情緒不安定(中二病)を発症したと云うか。
いつもの六花、が、いつもの六花らしからぬ、妄言暴挙のエトセトラ。
……と、云うほど、粗野乱暴にトチ狂ったワケでも無く。(笑)
……いつの間にやら、風流と優雅の粋を決する、高尚なる文化バトル青春アニメ。


氷結の才女、唐紅に燃ゆ。
生徒会書記の『良い子』がグレた話から、何がどうなって、こうなった。(笑)


土台。
菱川さん家の家庭の事情は、単純に見えて、意外と複雑でして。


母。
「当人の自主性の尊重」を名目に、完全自由主義に近い、養育放棄。
父。
自由人。「ネコっ可愛がり」の溺愛のクセに、原則、家族との相互干渉が希薄。
一人娘。(六花)
何をヤったら良いのか戸惑い、将来像が描けない『内申数値的には、良い子』。


……ええ。
……両親の愛を一身に受けて、「グレる」要素は一つも無いのですが。
……両親の愛の重さに潰されて「キレる」要素の典型的なパターン。(笑)


そんな不遇の優等生も、新たに「打ち込める趣味」を見出して。
プリキュア稼業の間に間に、これからは。
勉強や生徒会活動以外でも、自分なりの青春を謳歌できたら良いね、みたいな。


めでたし、めでたし。


……。
…………。
……………………。


ィャ、だって。
いくら、『バトルカルタ』で、熾烈な頭脳戦を繰り広げたっても、さ。
キュア武神(ロゼッタ)ほど、人間味に、底の深さを感じないもの。(笑)
肉体の極限を極めた四葉ありす、と、比較して。
精神の極限を極めた菱川六花、……とは、云えないし。
「綾瀬千早、と、ガチで互角の『バトルカルタ』が……」と云えるほどの手腕も無いし。


心、技、体、の、三位一体論で考えても、さ。


体 : 四葉ありす。
心 : まこぴー。
技 : マナ。


……ほら。
……六花の居場所、無ェし。(笑)


そんなワケで。
キュア世話女房、迷えるチキンな生徒会書記、菱川六花の「お当番」回。


本日の結論。


ちはやふる


……以上。(ぉぃ。 / 笑)
……だって、だって、さ。
……その一語に、今回の見所の全てが、しっかり要約されてるじゃん。(笑)