ひいな…

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玉筋魚の
釘煮を囲んで
春の宴


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何は無くとも、ひなまつり。
古語の「雛(ひいな)」ってのは、そもそも、鳥類の幼生体の特称のコトでして。
ヒナとか、ヒヨコとか、そんな感じ。
転じて。
「小さく愛らしい様子、小さく愛らしいモノ」を指す言葉でも、あります。


例えば、Kleine Beere。
クランベリー、……だと思うのですが、違ってたらスルーして下さい。(笑)
ローゼンメイデン』の、雛苺
厳密には「雛苺」なんて種類の植物は、存在しないそうで。
だからって「蛇苺」では、あのベビードールのピンクのフリフリ感は、伝わらず。
(双子、または、ダーク雛苺、として「蛇苺」って別キャラが居ても楽しかった気も。)
……要するに、「雛苺」ってのは。
……小さくて愛らしいイチゴ、つまり、クランベリーだか、ヘビイチゴだか、そんな感じ。


「雛(ひいな)」。
日本語的には「萌え」と同等の意味を示唆する単語、なのですが。
「萌え」。
植物の幼生体の特称。


ただ、現代語のニュアンスを加味すると。
「オタクが好む『萌え』」、と、云うより。
「ギャルや外国人が好む『かわいい♪』」、に、なりまス。


……もっとも、ひなまつり(雛祭)の場合。
……偶像崇拝の厄払の意を無視して、単純に、行動原理だけ見れば。
……カネと時間を持て余したセレブが、人形を飾って、自慢したり、悦に浸ったり。
……「オタクが好む『萌え』」に近いコトを、ずっと昔から、ヤってたみたいです。(笑)


小さく愛らしいモノに、特別な感情を抱いたり。
人形に執愛して、格別、愛でたり。
日本人の本質的な文化体質だったんですネェ。
『オタクが好む、萌え』の歴史の根幹を、文化的に辿ってみると。


……、で。


ひなまつり、と、云えば、女の子の節句ですよ。
ひなまつり、と、云えば、春の訪れを謳歌する時候の一大イベントですよ。
そんな感じの話題。


本題。


小女子が、今、旬です♪


……。
…………。


うん、わかってる。覚悟してる。
数問前から、春先になると、このネタを何度も使い回してるので。
「はいはいロリコンロリコン」とすら言われず、華麗にスルーされる、ってのは。(笑)


ええ、わかってますとも。
食卓に春を告げる、あの魚の話です。
べつに「小女子」って単語に、ロリコン的な他意を加味したいワケじゃないです。(笑)


では、改めて、春先の食卓に春を告げる、あの魚の話。


玉筋魚が、今、旬です♪


……。
…………。


何、その。
たけし軍団の、玉袋筋太郎さんを彷彿とさせる、シモネタっぽい名前。(笑)
「キンタ、負けるな」的な。(……古っ!?)


えーと、ですね。
ロリコンとか、シモネタとか、遠回しにも限度ってモンがあるですが。
とどの詰まり。
小女子(コオナゴ)」です、「玉筋魚(イカナゴ)」です。
釘煮や佃煮にすると地味に旨い、あの、小魚です。


春なので、頭の中が発情期で、強引にシモネタに走りたい高揚感も、ご愛嬌。
それはそれとして、それを加味して。


小女子
玉筋魚。


二者、まったく、同じ魚なのに。
言語学上、コレだけ相反する二つ名を一手に負う存在、……ってのは。
真面目に考えて、おもしろい日本語の妙だなぁ、と。
……つまり、アレですか。
……小女子、かつ、玉筋魚、ってコトは。
……イカナゴ、って、男の娘?(笑)