とみたやすお…

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八十歳の
老師が語る
初音ミク


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国作りの神話がどーこー、とか、『日本書紀』だか『古事記』だかに由来する。
いわゆる「紀元節」、旧暦の1月1日。
端的に説明すれば、建国記念日


その辺の兼ね合いを、汲んでか、汲まずか。
NHK-FMでは、初音ミクだの、アニソンだの。
真昼から逢魔刻に掛けて、ものすごい、濃い特番が組まれていたりして。
・音の魔術師、冨田勲さんの功績を辿る。〜そして、初音ミクとの出会いが生んだ新作。〜
・つのだひろさん、J-POPを熱く語る。(レギュラー番組)
・『福井アニソン祭り』特集。
いずれのイベントも、2012年の年の瀬には本旨が終了していた、とかで。(笑)
……つーか。
……中途半端、かつ、律儀に、つのだひろさんのレギュラー番組を間に挟まれても。(笑)


まずは『福井アニソン祭り』の感想。
藍井エイルさん、瀬戸麻沙美さん、春奈るなさん、結城アイラさん。
…………誰っ???(ぉぃ。)


例えば『境界線上のホライゾン二期』のOP、とか。
タイトルを説明されれば「あー。」って感じの、新進気鋭のオンパレード。
むしろ、流行に無関心なNHKとしては。
最近のファンの顔色と世相を鑑みて、本気で、がんばった方だと思います。
個人的には。
曲を聴いても、何のアニメだか咄嗟に思い出せないモノばっかりで、肩透かし。(笑)
……それは、まぁ、ボク自身の「老齢による関心の枯渇」が一因なので、非はボクに有り。
……公共放送局として、申し分の無い、最新アニメに特化したアニソン特別番組でした。


もっとも。
なんつーか。
ド新人の、是が非でも世間に名前を覚えて貰いたい無能の新人の、ドサ回り。
演歌歌手だか、アイドルだか、アニソンアーティストだか。
何を目指すヒトであれ、天運から見限られて日の目を見ない、お気の毒なヒトの救済イベント。
……ってな感じにも、聴こえました。


手段は何でも良いから、自分の名前を一人でも多くのヒトに知って欲しい、ド新人。
安上がりで、テキトーに視聴実数を(数字の見た目だけでも)増やしたい、NHK
……双方の利害が一致しての目論み、に、アニメファンが踊らされただけなのかなー、と。
……そりゃ、まぁ、地域振興とか、色々な予備的意義もあるでしょうケド、ね。


まぁ、いいや。
アニソンラジオとしては良かったです、それだけは改めて、結論として、言い改めます。
2013年4月から始まるらしい、中川翔子さんのアニソンラジオに比べればマシ、でしょう。(笑)
……まだ始まってもいないケドな。
……始まる前から「あー。このラジオ、駄目だわ」って危惧を抱いてしまう不思議。
……中川翔子さん、トークが下手なのに、ジャンルが何であれ、ラジオなんぞ務まるのかと。
……この件に関しては、後日、さらに情報が増えたら、追々。
……つーか、実際に番組が始まったら、重点的に触れるだろうですが。


で、話が前後しますケド。
冨田勲さん、と、初音ミク、が、イーハトーブで、どーのこーの。
(気になるヒトは『イーハトーブ交響曲』で、検索。)


つーか。
初音ミクについて触れたのは、ほんの一瞬だったケドな。
(……とは言え、3時間の中の45分弱を、初音ミクについての具体的な話で裂いていた。)
(……数字的な比重のバランスで云えば、ものすごい、内容として尊重されていた。)


冨田勲さん。
それこそ。
上記の四人のド新人のアニソンアーティスト以上に「誰っ!?!?」ですが。(をゐ。)
音楽工学系の大学を卒業したボクとしては、無視のできない存在です。
番組放送中は、仕事だったので。
福井アニソン祭り共々、録音して、帰宅後に聴いていたのですが。
(つのだひろさんのJ-POPのレギュラーは、華麗にスルー。 / 笑)
勤務時間中には、大学時代の知人から「ラジオ聴いてビックリ!」なんてメールが届いたりもして。
帰宅後、所要を済ませてベッドに身を預けつつ、半寝半起きの状態で。
気分だけは大学の課外授業、みたいなノリで、がっつり聴いていたワケなのですが。


テレビ聡明期の、NHK子飼いの、放送作曲家。
日本に於ける、シンセサイザーの使い手の先駆者。
その辺の、ガチで音楽的かつ真面目な話は、取り敢えず、度外視して。
初音ミク、を、主点に据えて、ネタ偏重で感想(冗談)を述べるなら。


御年80歳にして、初音ミクにハマる、とか。
どんだけ血気(萌え)盛んな年寄りなのか、と。(笑)
……ィャ、まぁ、シンセサイザー奏者の冨田氏は。
……ミクの見た目じゃなくて、人声シンセサイザーとしてのポテンシャルに惹かれたんですケド。
……どのボーカロイドプロデューサーが語るより、弁達が、濃かった気がする。
……「生身の人間の声紋で、異次元の感覚を聴覚演出できる時代になったか」とか、って。
……御年80歳のじーさんが、日本の電子音楽の第一人者が、真面目に語る、初音ミク
……シュール、そして、クール。(笑)


否。
何よりも、驚いたのは。
このヒト『今日の料理』のメインテーマの作曲者なのかっ!?
(そこかよ。 / 笑)


ヒトの縁……、ってのは、ホント、想像もできない、珍妙な連鎖を齎しますよね。
だって、考えてみたら。
『今日の料理』の、あのメインテーマを作曲したヒトが。
テレビアニメ『リボンの騎士』のOPを作曲したヒトが。
初音ミクを題材として、一曲、作っちゃったんだぜ???(笑)
御年80歳の、じーさんが。


「萌え」に、年齢の垣根は、無い。
それを地で進む、オタクの心意気の真髄ってヤツを、見せ付けられました。
もっとも、冨田勲さんの「萌え」の勘所、は。
二次元美少女、では無く、電子音、だけどな。(笑)


ナレーター
初音ミクとのコラボ……、と云う事は、ミクの絵面も登場したりするんですか?」
冨田氏
「登場と云うより、今作(イーハトーブ交響曲)の主役ですよ。彼女が。(笑)」