いむらや…

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肉まんに
マジ感動の
牝狐


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柏崎星奈の日、もとい、肉の日。
木村祐一さん(キム兄)、とか、春日俊彰さん(オードリー)、とか。
オトコ(ゲイ、ホモ、オネェ系)にモテるオトコの誕生日が多い、とか。(笑)
……もとい。
うるし原智志さん、あだち充さん、など。
肉感絵師がどーこー、って話は、毎年、触れてる気が。


まぁ、その辺の話題は、さて置いて。
今日は、素直に、食材としての「肉」の話。


立春の日和も束の間、強烈な「寒の戻り」に見舞われた、二月某日の夕刻。
寒さにかじかむ手、と、小腹が空いた胃袋、を、ちょっぴり慰めるために。
コンビニエンス・ストアに立ち寄って、肉まんを所望しました。


ええ、まぁ。
某ギャルゲー脳に毒されたオタク丸出しの、十年前の追憶に浸る、ノスタルジー(笑)


そうだよなぁ。
沢渡真琴のシナリオの、最終局の、佳境。
妖狐としての精魂が尽き、真琴が消えるか消えないか……、って、ものみの丘の、あの話は。
ちょうど今時分、二月上旬の、春待ちの「寒の底」の遭魔刻の日暮れ、だったっけなぁ。


なんてコトを考えながら、肉まんを、食べてたワケですよ。
コンビニの店先で、夕方とも夜とも付かぬ、橙と紺のグラデーションを遠目に。
時々、不意に吹き荒ぶ北からの寒風に、身を凍えさせながら。
指先と、胃袋と、心の片隅に、ほんのりと温かさを感じながら。


ええ、もう。
たかが、100円強の、コンビニの肉まん一つ、ですよ。
隠し味は、十年前のギャルゲーの幼稚なノスタルジー、ですよ。(笑)


でも、ね。
美味かった。
すっげー、すっげー、美味かった。


「コレは今までの人生の中で、もっとも美味と感じた、至高の肉まんだ」とか。
大それたコトを云うつもりは、サラサラ、無いですが。(笑)
季節感と云うか、風物詩と云うか、なんつーか。
頭の中が、心の中が、腹の中が、完全に、小さな至福で満たされた、そんな感じ。


らきすた』のスピンオフ、「貧乏姉妹物語」もとい『宮河家の空腹』が。
いよいよ独立採算で、単行本が出たとか、アニメになるとか。
もともと、DS版のラスボスとして君臨していた、宮河姉妹(ひかげ、ひなた)なのですが。
もともと、中の人は、ツインでエンジェルな怪盗天使の赤と青だった、のですが。(笑)
田村ゆかりさん、能登麻美子さん。


そんな、泉こなたの前に轟然と大望した最強のオタク姉妹、宮河さん家の、姉。
宮河ひなた、いわく。


「ひかげちゃんも立派なオタクなんだから、萌えからエネルギーを摂取できるわ♪」
……妹のひかげは「空腹は満たされないからっ!」とか反論してましたけど。(笑)


なんつーか。
物理的に、腹は、満たされないケドさ。
精神的に、心は、満たされるよね、と、云うか。
「萌えからエネルギーを摂取する」って、オタク然とした、ウケ狙いの空々しい観念論を。
三十路も半ばの大人がガチで考察するのもどうか、って、子供染みた概念を。
理屈を飛び越えて、体感として、しみじみと実感できた。


「あー。この快感が好きだから、オレは、今も、オタクやってんだなー」って。


たかが、肉まん一つ。
たかが、十年前にクリアした、ギャルゲーの想い出。
……そこから得られた、言い知れぬ、万感の活力。


追記。
ボクは、何気に、小豆や餡の類は苦手ですけれど。
だから、月宮あゆを夢想してタイヤキを食う、って行動は、しないのですけれど。
否、それでも。
あんまんは命の源だよっ、とか主張する人々の意には、大いに賛同します。(笑)
タイヤキで得られるノスタルジーの至福にも、同等同意、賛同します。


ギャルゲーがオタクの感性と記憶に与える影響って、地味に、ハンパ無いですよね。
同じコトは、ひょっとしたら、マンガやライトノベルにも言えるかも知れない。