こはる…
※ ※ ※ ※ ※ ※
立春記、
四寒三温。
春、まだ来ぬ…
※ ※ ※ ※ ※ ※
愛妻の日。
新妻リンコで一ネタ描こうと思って、寒いので挫折した、そんな寒中ご挨拶。
天気予報では「比較的、温かく、三月中旬並みの……」とか言ってましたケド。
それって「十二月中旬並みの…」と、ほぼ、同義語だと思うの。(笑)
寒いのが苦手なヒトには、寒いんですよ。
二月としては異例の、最高気温 15 度とか云われても。
十二月中旬の「小春日和」だろうが。
三月中旬の「小春、の、日和」だろうが。
<Kanon>
そんなワケで。
今年の冬は、もう、全体的に、がっつり寒いですよね。
たぶん、キングフロストが、TOKYOミレニアムを凍結させるべく暗躍してる。
……って、何の話ですか?(笑)
そんなワケで。
『Kanon』のサウンドトラックが、自室で、ヘビーローテーションの自今。
とにかく映えるのよ。この厳しい寒さに。あの音楽が。
なんか、音楽を聴きながら、満身しみじみと悦に浸るってのは、久しぶりの感覚です。
どっぷり、あの世界観を思い出しつつ、聴き入ってます。
ともあれ。
上記、キングフロストの一例を挙げましたが。
ゲームの内容、ってのは、ヒトにより、作品により、多少の差は有りますが。
ヒトによっては、モノによっては。
十年、二十年、ぐらいの超長期スパンで、記憶に残っているエピソードってのが、ありまして。
殊、RPGとかであれば。
レベル上げとか、育成とか、レアハンティングとか、サブイベント網羅とか。
他にもヤる事が多いので、それと同期してイベントも覚えている率が高いワケですが。
殊、美少女ゲーム(ギャルゲー、アダルトゲーム)の場合。
ダラダラと、誰が書いたとも知れぬチープな会話劇を、延々と読み続けるだけなので。
どうしても無意識ルーチンで、淡々とボタンを押すだけの無為な作業となり。
諸所の、センテンス、エピソード、ってのは、それほど記憶には残りません。
いざ、物語の佳境へと向かうに至るストーリーのメインベースの骨子ぐらいは覚えてるケド。
読み捨てられるコトが前提の、日常消化の会話イベントなんざ、風呂に入ったら忘れます。
……なのですが、美少女ゲームの場合、特に。
(……ィャ、RPGとか、アクションとか、シューティングとか、他ジャンルにも云えますけど。)
……「音楽と併せて、場面場面の記憶が蘇える」ってのも、ありまして。
……さすがに、一文一句、明然と思い出すコトは無理にしても。
……フッと、漠然と、まったく至極どーでも良い、サブエピソードを思い出したりして。
水瀬名雪、と、相沢祐一、の、ある日の通学会話。
無視しても、ストーリー本編には影響が無い、幕間のプチ会話。
祐一「……ううっ、今朝も冷えるなぁ」
名雪「そうかなぁ?……今朝は、これでも温かい方だよぉ?」
祐一「この寒さで『温かい』だって?……その感覚、信じられん。」
名雪「祐一も、寒さに慣れたら、そのうち分かる様になるよ」
祐一「慣れたいとも思わん」
名雪「ふぁいとっ、だよ!」
不意に、思い出した場面。
今朝は、これでも温かい方だよ。
寒さに慣れたら、そのうち分かる様になる。
そんな感じの会話。
確かに、自今、異様に寒い日が続いています。
そんな中で、2013年1月31日、は。
寒いのが苦手なヒトにしてみれば、寒いコトは寒いのですが。
なるほど、温かいと云われてみれば温かい、そんな、小春の日和でした。
あー。
名雪が、あの会話で話していたのは、たぶん、この感覚なのかなー、……って。
十余年前、下手をすれば二十年前とかに左手中指の指先が届きそうな、そんな過去の話なのに。
記憶の片鱗、ってのは、時々、妙なカタチで思い出を引っ張り出して来るモノで。
今年の寒さは、殊、『Kanon』を思い出させる。
そんな郷愁を胸に、遠からず来るであろう春を待つ、そんな寒中。