うどん…

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年が明け
最初の飯に
うどん、食う……?



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年の瀬。
「来年のコトを云うと、鬼が笑う」とか云う格言は、度々、引き合いに出すのですが。


例えば。


12月22日には、世間では、頻繁に、ガチのクリスマスソングが溢れ返っているのに。
……まだ、クリスマスまで、3日のタイムラグがあるのに。


12月30日には、世間では、一切、正月音楽(宮城道雄『春の海』など)を耳にしない不思議。
……もう、正月まで、3日しかタイムラグが無いのに。


3日のタイムラグ。


電子メディアで活字にすると、然程、引っ掛かりは無いのですが。
カレンダーを眺めつつ、指を折り折り、数えてみると。
「……あれっ?」って思います。
なぜ、正月音楽の解禁は、1月1日以降で無いと、ダメなのか。


……。
……ィャ、まぁ。
……そりゃ、そーなんですケドね。(笑)


でも、否、しかし。
逆に、ですよ?
クリスマス音楽の事前再生が励行されている理由の説明が、できなくなるワケで。


年末の『あと3日、の、タイムラグ』の、パラドックス
「事前再生が許される」か、「当日再生しか許されない」か。
どちらかを是とすると、どちらかが否となる、その理由の説明が付かない、感覚の迷路。


モノのついで、なので。
鬼に笑われても構わないので、ちょっぴりフライングして、新年の話。
……つーか、Pixivで暗躍している、ボクの漫画を見たら。
……アカオーニさんは、笑うどころか、真顔で冷たい溜息を吐く気がしなくも無いにせよ。(笑)
……黄瀬やよい、ぐらいの画力があって、初めて「プッw」とか笑ってくれるぐらい。
……ああ見えて、結構、芸事には厳しいヒトなんですよね、アカオーニ。


何の話だ。(笑)


もとい。
年越しを跨いで、大晦日の夕餉に食べる料理、と、云えば。
98%のヒトは「そば」と即答するでしょう。
……無論、ピザだの、鍋だの、他派のヒトも居るには居ます。


……、が。
年越しを跨いで、元日の朝餉に食べる料理、と、云えば。
93%のヒトは「おせち、雑煮」と回答するでしょう。
……感覚としては、そうなんだけど、何となく実感が薄い、みたいな、数瞬の間。
(「年越し = そば」、みたいな、パブロフの不文律っぽい強迫観念を感じない。)


さて、ボクの場合。
そりゃ、正月一日二日は仕事なので、いつもの朝食(パン)を摂取するワケですが。
その辺の日程をこなしつつ、年始最初の、本休日。
ボクにとっての、「事実上の、元日(3日だったり、4日だったり)」。
決まって、大阪府成田不動尊へと馳せ参じ「一願成就、交通安全」を祈願するですが。
……その、帰路。
……なぜか「うどん」を食べて家路に着く、ってのが、儀式的なセレモニーの一環になってます。


正月早々に、「うどん」。
ボクの場合、理由は、単純です。
初めて、お不動参りに参じた帰路で食った「うどん」が、あまりに美味かったので。
(すっかり冷えた空きッ腹に、じわりと、温かい満腹感が広がって、感動した。)
以来、その感動を、年々、噛み締めているだけの話なのですが。


なのですが。
近年、唐突に。
年明けうどん」、ってな風潮が、世間のそこかしこで広まっている気配です。


年越しそば、みたいなノリで。
年明けうどん、も、国民的ムーブメントにしてしまおうぜ、……みたいな。


うーん。
ボクみたいに、特別に個人的な思い入れがあるヒトならば、いざ知らず。
べつに、正月に、敢えて「うどん」を脅迫しなくても良い気もするんですけどね。


そんな話題をさらいつつ、フッ、と思い出したのは。
「うどん」と云えば、『キミキス』の里仲なるみ


そりゃ、もう。
人生が「うどん」一徹の里仲なるみ、は、至極、当然と言わんばかりに。
「勿論。お正月には、うどんですよ♪」とか、シレッと言いそうですが。(笑)
……そんな、里仲なるみの中のヒトは。
……「うどん」を介して、文字通り、散々な煮え湯を呑まされた、水橋かおり嬢は。
……『年明けうどん』の新潮を、どう、斬るのかなぁ、なんて。
……いつも通り、あのテンションと、あのドスの利いた声で。
……正月ぐらい、自分が好きなモノを勝手に食ってろ、とか、一蹴しそうですが。(笑)


年越しそば。
年明けうどん


どうなんだろうなぁ……。