ひえい…
※ ※ ※ ※ ※ ※
この右目…
邪眼の力、
なめるなよっ!(古っ…)
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そりゃ、まぁ、ボクだって、『好きテン』とか称して。
「好きなキャラクター」ってのが、時事に併せて、入れ替わり、立ち代わり。
既存のキャラクターを忘却して、新しいキャラクターに浮気、……ってのは。
日常茶飯事、人間の哀しきサガ、在り来たり、なのですが。
そんな中でも。
一年、二年、と、超長期に渡って、「好き」の温度が持続するキャラも、居ます。
久寿川ささら、とか。
小早川凛子、とか。
高木ハツ江さん、とか。
八九寺真宵、とか。
否。
改めて、逆に、云えば。
月宮あゆ、泉こなた、涼宮ハルヒ、などなど。
個性の濃度が濃いのに、やっぱり、忘れてしまったキャラ、……ってのも、多いです。
忘れた、……と、云うか。
もはや、言及の余地が無いので、然して話題の引き合いに出さなくなったキャラ。
たまーに、文脈の流れで、思い出した様にチラッと触れる、その程度。
湯音、とか。
水無灯里、とか。
ラッカ、とか。
梶原空、とか。
殊、此処に来て。
小鳥遊六花、の、社会的人気が、地味に上昇傾向です。
……社会的人気?
……えーと、まぁ、簡単に云えば。
……「『中二恋』の六花、良いよね」ってヒトが、じわりじわりと増えてます。
具体的には。
京都アニメーション作品のヒロインとして。
『氷菓』の千反田える、より、注目度が高いです。
それこそ、泉こなた、涼宮ハルヒ、に、匹敵するんじゃないかと思わせるぐらいの上昇率。
角川書店のルームバリューの底上げのアドバンテージ、が、無いコトを加味して考えると。
もしかしたら、こなた、ハルヒ、よりも、率として高いのかも知れません。
……とは、言う物の。
『夏雪ランデブー』の島尾六花、と、同等、とか。
そんな感じの印象も、否めないでも無いですが。(笑)
ただ、小鳥遊六花を重点的に持ち上げてるヒト、の、大半は。
『夏雪ランデブー』の六花を知らないから、『中二恋』の六花だけを持て囃してる感じ。
両方の六花を知っている上で、比較分類学から小鳥遊六花を推すヒトってのは、少数派です。
両方の六花を知っている上で「島尾」より「小鳥遊」を選ぶヒトも、そりゃ、居ますケド。
えーと。
取り敢えず、島尾六花の話は無視して、小鳥遊六花だけに限定して。
モノが京アニの作品だけに。
変な言動で突飛なコトをしでかして、人目を引くだけの「ウケ狙い」では無く。
『普通』が『変』になるに至る、心の病理の現実的変遷、みたいな下地が、何気に、濃く。
その人生は、八九寺真宵に匹敵するぐらい、迷い道の多い右往左往、で。
『化物語』に登場すれば、阿良々木暦と熾烈な舌戦を繰り広げるコトも侭なる逸材かなぁ、と。
……六花に取り付くとしたら、何の怪異だろう。
……異様に「眼」(邪眼)を意識して、それをこそ個性の土台と自負しているのに。
……ギロギロと動く、その眼は、相手からは注目されるけど、自分からは何を注目する事もできない。
カメレオンとか、トカゲとか。
「ろっかリザード」。
「ろっかバジリスク」。
……そんな感じの怪異、かしら?
とか、ね。
元来、『厨二病』ってのは、此処まで話が素っ頓狂に暴走するのが、基本なのですが。
ここまで、思考を暴走させてまで、小鳥遊六花に注視している言及が、ほとんど、無い。
……小鳥遊六花、の、自今の世相の、評価の急騰を眺めていて。
……それが、何となく、気になりました。
「『中二恋』の六花、良いよね♪」。
……で、話が止まる。
つまり、アレですか。
かつて「ハルヒ、良いよね♪」って言ってたのと、同じく。
かつて「こなた、良いよね♪」って言ってたのと、同じく。
いずれ「六花、良いよね♪」って言ってたコトも、忘れてしまうのかなぁ、……と。
小鳥遊六花、の、キャラクターの魅力の真価、……って。
その程度、なのかなぁ、……とか。
アニメ放送期間が終了したら、原作ファン以外の記憶からは忘却される程度の、使い捨て。
『厨二病』って単語に興味の食指をそそられる手合いの客を、釣り寄せるタイトルなのに。
中二病でも何でも無い、普通のアニメミーハーを、ブームに乗せて呼び寄せるしか、できない。
その程度の、薄っぺらい作品なのかなー、……と。
ほとんど話題にされてなかった感もある『氷菓』と、大して違いは無いのかなー、……と。
まぁ、難癖ばっかり付けて終わるのも、アレなので。
ボクが、個人的に、小鳥遊六花に対して。
彼女が背負っている人生の大きさは無視して、キャラクターの上っ面だけ、語ると。
わざとらしい眼帯による、隻眼の設定。
その片目は、封印された邪眼。……みたいな、取って付けの思春期的な妄想。
……だったら、さ。
『僕は友達が少ない』の羽瀬川小鳩、みたいに、さ。
カラーコンタクトを入れてでも、片目が邪眼(邪気眼)であるコトを誇張する。
それぐらい、わざとらしい厨二病を演出させても良かったんじゃないかなー、とか。(笑)
もっとも、『僕は友達が少ない』の作品世界の中には。
小鳥遊六花が個性を発揮せしめる居場所の余地なんぞ、どこにも無い気もしまスけど。
柏崎星奈、三日月夜空、とは、まったく相容れない、別性質の思春期性病理だと思うですケド。
(星奈、夜空、は、「自己愛暴走」型の思春期性病理。)
(六花、は、「自己存在否定」型の思春期性病理。)
……まァ。
……羽瀬川小鷹、と、富樫勇太、は、良い友達になれそうな気が無きにしも非ず。(笑)