ひえい…

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この右目…
邪眼の力、
なめるなよっ!(古っ…)


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そりゃ、まぁ、ボクだって、『好きテン』とか称して。
「好きなキャラクター」ってのが、時事に併せて、入れ替わり、立ち代わり。
既存のキャラクターを忘却して、新しいキャラクターに浮気、……ってのは。
日常茶飯事、人間の哀しきサガ、在り来たり、なのですが。


そんな中でも。
一年、二年、と、超長期に渡って、「好き」の温度が持続するキャラも、居ます。
久寿川ささら、とか。
小早川凛子、とか。
高木ハツ江さん、とか。
八九寺真宵、とか。


否。
改めて、逆に、云えば。
月宮あゆ泉こなた涼宮ハルヒ、などなど。
個性の濃度が濃いのに、やっぱり、忘れてしまったキャラ、……ってのも、多いです。


忘れた、……と、云うか。
もはや、言及の余地が無いので、然して話題の引き合いに出さなくなったキャラ。
たまーに、文脈の流れで、思い出した様にチラッと触れる、その程度。
湯音、とか。
水無灯里、とか。
ラッカ、とか。
梶原空、とか。


中二病でも恋がしたい


殊、此処に来て。
小鳥遊六花、の、社会的人気が、地味に上昇傾向です。


……社会的人気?
……えーと、まぁ、簡単に云えば。
……「『中二恋』の六花、良いよね」ってヒトが、じわりじわりと増えてます。


具体的には。
京都アニメーション作品のヒロインとして。
氷菓』の千反田える、より、注目度が高いです。
それこそ、泉こなた涼宮ハルヒ、に、匹敵するんじゃないかと思わせるぐらいの上昇率。
角川書店のルームバリューの底上げのアドバンテージ、が、無いコトを加味して考えると。
もしかしたら、こなた、ハルヒ、よりも、率として高いのかも知れません。


……とは、言う物の。
夏雪ランデブー』の島尾六花、と、同等、とか。
そんな感じの印象も、否めないでも無いですが。(笑)


ただ、小鳥遊六花を重点的に持ち上げてるヒト、の、大半は。
夏雪ランデブー』の六花を知らないから、『中二恋』の六花だけを持て囃してる感じ。
両方の六花を知っている上で、比較分類学から小鳥遊六花を推すヒトってのは、少数派です。
両方の六花を知っている上で「島尾」より「小鳥遊」を選ぶヒトも、そりゃ、居ますケド。


えーと。
取り敢えず、島尾六花の話は無視して、小鳥遊六花だけに限定して。


モノが京アニの作品だけに。
変な言動で突飛なコトをしでかして、人目を引くだけの「ウケ狙い」では無く。
『普通』が『変』になるに至る、心の病理の現実的変遷、みたいな下地が、何気に、濃く。
その人生は、八九寺真宵に匹敵するぐらい、迷い道の多い右往左往、で。
化物語』に登場すれば、阿良々木暦と熾烈な舌戦を繰り広げるコトも侭なる逸材かなぁ、と。


……六花に取り付くとしたら、何の怪異だろう。
……異様に「眼」(邪眼)を意識して、それをこそ個性の土台と自負しているのに。
……ギロギロと動く、その眼は、相手からは注目されるけど、自分からは何を注目する事もできない。


カメレオンとか、トカゲとか。
「ろっかリザード」。
「ろっかバジリスク」。
……そんな感じの怪異、かしら?


とか、ね。
元来、『厨二病』ってのは、此処まで話が素っ頓狂に暴走するのが、基本なのですが。
ここまで、思考を暴走させてまで、小鳥遊六花に注視している言及が、ほとんど、無い。
……小鳥遊六花、の、自今の世相の、評価の急騰を眺めていて。
……それが、何となく、気になりました。


「『中二恋』の六花、良いよね♪」。
……で、話が止まる。


つまり、アレですか。
かつて「ハルヒ、良いよね♪」って言ってたのと、同じく。
かつて「こなた、良いよね♪」って言ってたのと、同じく。
いずれ「六花、良いよね♪」って言ってたコトも、忘れてしまうのかなぁ、……と。


小鳥遊六花、の、キャラクターの魅力の真価、……って。
その程度、なのかなぁ、……とか。
アニメ放送期間が終了したら、原作ファン以外の記憶からは忘却される程度の、使い捨て。


厨二病』って単語に興味の食指をそそられる手合いの客を、釣り寄せるタイトルなのに。
中二病でも何でも無い、普通のアニメミーハーを、ブームに乗せて呼び寄せるしか、できない。
その程度の、薄っぺらい作品なのかなー、……と。
ほとんど話題にされてなかった感もある『氷菓』と、大して違いは無いのかなー、……と。


まぁ、難癖ばっかり付けて終わるのも、アレなので。
ボクが、個人的に、小鳥遊六花に対して。
彼女が背負っている人生の大きさは無視して、キャラクターの上っ面だけ、語ると。


わざとらしい眼帯による、隻眼の設定。
その片目は、封印された邪眼。……みたいな、取って付けの思春期的な妄想。
……だったら、さ。
僕は友達が少ない』の羽瀬川小鳩、みたいに、さ。
カラーコンタクトを入れてでも、片目が邪眼(邪気眼)であるコトを誇張する。
それぐらい、わざとらしい厨二病を演出させても良かったんじゃないかなー、とか。(笑)


もっとも、『僕は友達が少ない』の作品世界の中には。
小鳥遊六花が個性を発揮せしめる居場所の余地なんぞ、どこにも無い気もしまスけど。
柏崎星奈三日月夜空、とは、まったく相容れない、別性質の思春期性病理だと思うですケド。
(星奈、夜空、は、「自己愛暴走」型の思春期性病理。)
(六花、は、「自己存在否定」型の思春期性病理。)


……まァ。
……羽瀬川小鷹、と、富樫勇太、は、良い友達になれそうな気が無きにしも非ず。(笑)