ちなつ…

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困り事
殴って解決!
ラクるん♪


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自今。
「特別な性質を持たないコト」こそが。
逆に、『特別な性能』としてクローズアップされる機が増えたワケで。
普通、とか。
地味、とか。
透明、とか。
……ィャ、透明は「特別な性能」だと思うぞ?(笑)


もとい、一方で。
露骨に「特別な性質」を付与されても、まったく注視着目されない、と云う。
何とも珍奇な逆転現象が、多発しています。
不思議ちゃん、電波、メンヘラ、などの特異が、逆に、普遍化されて眼中に止まらない感じ。


例えば。


涼宮ハルヒの憂鬱』の涼宮ハルヒ、とか。
らきすた』の泉こなた、とか。
中二病でも恋がしたい!』の小鳥遊六花、とか。
さくら荘のペットな彼女』の椎名ましろ、とか。
電波女と青春男』の藤和エリオ、とか。
……など、「是非ともツッコんで下さい!」と言わんばかりの個性の押し売りが。
(「異様な饒舌」も「異様な無口」も突飛な個性として見做すので、ちょっとした御幣があるかも。)
……逆に、一部のミーハーから、ウケ狙い目的でしか相手にしてもらえず。


マリア様がみてる』の福沢祐巳、とか。
ぱにぽに』の桃瀬くるみ、とか。
ひだまりスケッチ』のゆのっち、とか。
さよなら絶望先生』の日塔奈美、とか。
ゆるゆり』の赤座あかり、とか。
……「ツッコむのは良いですが、掴み所は無いですよ?」みたいな。
……無個性を理由とした売り渋りのアプローチの方が、目立つ。
……「無個性の売り渋り」を逆手に取った、ネガティブ・カウンター・インテリジェンス。



難しいのは。
例えば、『スケッチブック』の梶原空
「異様に無口な変人」(前者。特異性を見て欲しくて、クローズアップ。)、と、見るか。
「無自我の泰然自若」(後者。注目されても、何かしでかす事は無い空気キャラ。)、と、見るか。
上記の、前者なのか後者なのか、人によって判断が異なります。


また、上記後者、『無個性の売り渋り』にしても。
・『無個性』をツッコミ所として、「売り渋り」によって売ろうとする場合。
桃瀬くるみ日塔奈美、赤座あかり、など。)
・個性らしい個性と云うか、キャラの売り所が無いので、売るに売れない場合。
福沢祐巳ゆのっち、など。)
……で、さらに、論点が多岐に分化して、ややっこしくなります。


取り敢えず、本日の論旨は。
「無個性なのに、やたらと目立つキャラ」(後者)では、無く。
「個性的なのに、逆に、目立たないキャラ」(前者)の話。


ゆるゆり♪>


おさらい。


・歳納京子。
バカ。……以上。(ぉぃ。)
「豚カツ」で云えば、豚ロース肉など。(部位は何でも良い。とにかく、肉。)
なんだかんだ、で、コイツが無いと成立しない中心角。


・船見結衣。
『陽だまりスケッチ』の沙英さんのパクリ。
「豚カツ」で云えば、小麦粉、溶き卵、パン粉。
「豚カツ」が『豚カツ』として成立するための、影の立役者。


・吉川ちなつ。
魔女っ娘ミラクるん。
「豚カツ」で云えば、ソース。
かなり重要なウェイトながら、場合によっては、むしろ、不必要。


・赤座あかり。

「豚カツ」で云えば、キャベツ。
まったく「豚カツ」の形成に関与しないのに、なぜか、皿の上で圧倒的な存在感を占める。


……こう、説明すれば。
「主役としての味気が無い。むしろ、邪魔」がキャラクターベースの赤座あかり、が。
作品中にて「なぜ、それでも必要不可欠なのか」が伝わるかしら?
むしろ「必要不可欠なのに、ジャマ者として扱われる実態」の、比喩。(笑)


おおよそ、思い出して頂けましたか?
金髪のバカ、青髪ショートのツッコミ、ピンクのツインテール、地味キャラ。
この四人が、ごらく部と称して、茶室に居座って gdgd に過ごす雰囲気。


で。
吉川ちなつ。
ピンクのツインテール、カワイイ系と見せ掛けて毒キャラ、ガチ百合。
『魔女っ娘ミラクるん』、なんて、突発的な予備スキルまで備わってるのに。
……皆さん、このキャラクターのコトを、御存知ですか?
パッ、と、見た目が思い浮かびますか?
彼女の口癖、何か一つでも覚えてますか?
誰が声を演じていたか、声優さんの名前をスッと思い出せますか?


ね?
赤座あかり、と、比較して。
圧倒的にわざとらしい個性が、多段的かつ周到に用意されている、にも関わらず。
むしろ、赤座あかりよりも、世間から見向きもされていない逆転現象の実態。


11月6日。
そんな、吉川ちなつ、の、誕生日。