どーなつ…
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ふんわりと
笑顔の頬に
粉砂糖
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食欲の秋。
ボクは、髏々宮カルタぐらい大量の菓子を食べますが。
高嶺愛花ほどの大食漢ではありません。
……そんな感じの話。
前説。
女子会、……とか云って、外カフェでお高いスウィーツを集団で食べてるヒトが居て。
「美味しいよねー♪」「ねー♪」とか、会話に花を咲かせつつ。
表情だけは笑顔で華やぐ集団を、侭、見掛けるのですけれど。
……いつも、疑問に思うコトなのですけれど。
……確かに、至福の一時であるコトは理解できます。が。
……値段相応に、食道楽として、楽しいか?
会話と会話の間に間に、味覚が料理に集中できないと思うのよさ。
せっかく、お高いスウィーツを食べてるのに。
100円前後の菓子パンを特売88円で買い漁って、友達の家に寄り集まってホームパーティー。
その程度の愉悦しか、味わえない気がする。
だったら、家で茶会した方が、よほど気楽で楽しめる気がするですよ。
……ええ、高いカネを出したのに、食道楽として楽しんでいないのだと思います。
……だから、不意に、会話と会話が途切れた折々に。
……スマートフォンとか弄ったりして、退屈を凌ぐのだと思います。
……お高いスウィーツも、友達も、そっちのけ。
趣味として食を楽しむ愉悦が理解できないのなら。
女子会とか云って、流行に騙されて、背伸びなんかしなけりゃ良いのに。
ラフに、素直に、家で安物の菓子を広げて、思う侭にくつろげば良いのに。
それだって、むしろ『女子会』なのに。
つーか、むしろ、その方が『女子会』としての醍醐味を堪能できるだろうに。
誰に憚るコトも無く、気を許した仲間同士で本性と本音をオープンにして、さ。
以下、本題。
前代未聞の、厳選15品目を半額セール、……とかで。
ものッすごい久々に、下手したら十年ぶりぐらいに『ミスタードーナツ』を食べました。
オールドファッション(チョコ)。
エンゼルクリーム。
ポン・デ・なんとか。(普通の奴)。
さすが半額セール。
コレだけ買っても、300円で、お釣りが来ました。
スーパーマーケットの「賞味期限がヤバイ半額の菓子パン」より、安いッ!?(貧)
よくよく考えてみれば、実は。
この年齢にして『ポン・デ・なんとか』初体験だったり。
フレンチクルーラー買い忘れたなぁ、……とか、店を出た後に地味に後悔したり。
オールドファッションって、意外と腹にクるのな、とか、胃袋がちょっと焦ったり。
(悪心や吐き気で苦しむかと思ったけど、どうにかノーダメージ。)
十年も、年月を経ると。
たかがジャンクフードのドーナツ3個にも、相応の感慨をヒシヒシと抱くワケで。
なんつーか、「食」で感動したのは、久々の感覚でした。
基本的に、野菜と肉(魚)と炭水化物のバランスしか考えないタイプなので。
味が「美味しい」とか「マズイ」とか、よりも。
白書が指摘した通り、真っ先に、値段(経済性)のコトを考えてしまう世代ですし。
だから。
過糖と過油で、強引に胃袋を膨満させる手合いの食事も、久しぶりな気がする。
……ィャ、そうでも無いか。
……バターロール6個入りを、250ml缶コーヒーで流し込むとか、しょっちゅうだし。
ともあれ。
ボクが経験則から自学した「スウィーツやジャンクを美味しく食べるコツ」。
(家庭料理や高級料理を食べる際には、たぶん通用しないので、要注意。)
・一人で、食べる。
……「楽しく食べる」場合は、この理論は、該当しませんが。
……「美味しく食べる」場合は、会話に妨害されると、味覚に集中できないからね。
・久しぶりに、食べる。
……「十年、我慢しろ」と、までは言いませんが。(笑)
……一ヶ月以上は薄味粗食を続けると、あの濃い味を美味と感じる不思議。
・空腹時に、食べる。
……これは、食を楽しむ上で、あらゆる状況に於いて言えるコト。
……とどの詰まり、腹が減ってたら、何を食べても『美味しい』のですよ。
余談。
ただし、冒頭の前説の、ボクの持論について。
「大人数で飯なんか食べても、美味しくないよ」って毒舌について。
「美味しい料理を食べたいなら、一人で食って食事に集中しろ」って暴論について。
日本でも神位に立つ、ある、吟遊詩人の一人は。
やんわりと、ボクの発想を、根本的に全否定しています。
少なくとも、ドーナツは。
やはり、気心の知れたヒトと食べるのが一番おいしい、……と。
♪ oh...キミとだけドーナッツ
♪ oh...食べたいなドーナッツ
♪ oh...顔中にドーナッツ
♪ oh...砂糖を付けてドーナッツ
山下達郎さんの『ドーナツ・ソング』でしたっけ?
歌曲は優しいモノが多い御仁なのですが。
トークは、意外と毒舌だったりして、好きな歌手です。
まぁ、ドーナツのみならず、カレーライスやシチューなどなど。
食を楽しむ歌、……ってのは、世の中に、色々とあったりするワケでして。
「会話が美味を妨害する」なんてボクの発想は、大マチガイですよね。
その一点、最後の最後に撤回して、読み手に不快を与えた事を陳謝します。