にゃくまむ…

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ベトナム
味の決め手は
ナンプラー


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唐突ですが。
アナタは、今、仕事(学校)へと向かうべく、道を歩いています。
今日は早起きして、いつもより早めに家を出たので。
目的地へ辿り着くまでに、まだまだ、かなりの時間的余裕があります。
……と、そこへ。
マイクを持ったインタビュアー、と、物々しいテレビカメラ、が。
アナタに向かってやって来て、一言、こう質問して来ました。


「ずばり。『アジア』と言われて、真っ先に思い付く国名は?」


<今日の料理ビギナーズ>


高校野球の関係で、すっかり御無沙汰だった感があると思ったら。
夜半の部は、毎日、続いていたらしく。
八月の特集「夏を乗り切るアジア御飯」編、淡々脈々とストーリーが進んでました。


殊、五月だか、六月だか。
一時期、オリーブオイルの押し売りがハンパ無かったワケですが。
七月あたりから、使用量と使用頻度が、徐々に下降傾向となり。
(ちなみに、七月のテーマは『ザ・肉』。)
八月に入ってからは、ほぼ、オリーブオイルは使っていません。
あー。
高木ハツ江さん、流行に弱いミーハー気質もあるからなぁ。(笑)


さて、アジア御飯。
『アジア』と言われると、なんとなく、直感的に。
中国や韓国や香港や台湾などの「中華圏」を想像してしまいそうですけれど。
貧会の『アジア』は、ミャンマーベトナムインドネシア、などの南方界隈が中心。
極論、仏教大国インドも『アジア』なんですよね。
インドはインドで、インド料理ってカテゴリが確固として独立してる気もしつつ。


そんなワケで、アジア御飯とは言いつつ、中心軸はベトナムミャンマー
フォー、バンミー、など、初めて聞くかも知れない耳慣れない単語が多くて。
どんな七面倒な料理を作らされるのか、と、思ったら。


・乾麺を、食べられる硬さにまで湯がく。
・パプリカ、シャンツァイ、玉葱、青ネギ、などの香味野菜で味を引き立たせる。
・鶏肉や豚肉や牛肉や魚肉は、基本、普通に茹でたり炒めたり揚げたり。
(無論、まず「食中毒の予防のための過熱調理」は大前提の原則として。)


別段、何のコトは無い。
日本料理や、他の各国の料理と、基本的にはセオリーは一緒です。
調味料として「ナンプラー、または、ニャクマム」(魚醤)を中心的に使う、ってだけで。
一般的な家庭料理が作れるスキルがあれば、応用して作るコトが可能っぽいです。


なるほど、ビギナーズ。
しかし、ビギナーズ。


なんだかんだ言っても、多国籍料理ってのは、相応に敷居が高いワケで。
四月から始まって、四ヶ月ほど経験を積み、料理のスキルは上達したとは言えど。
ビギナーズにとって、かなり難易度の高い課題が、今回も、用意されてます。


ニャクマムが、入手できねぇ。(ぇ?)


ナンプラーなら、どうにか、スーパーマーケットで買えそうな気がしまスけど。
少なくとも、ウチの店舗には、ニャクマムは置いてませんでした。
つーか、ガラムマサラすら置いてないっぽいケドな。
(最近は、ガラムマサラ程度のレア調味料なら販売している店が増えつつある。)
ターメリックXO醤、シャンツァイ、麹、など、意外な予備調味料が並んでる。)


シャンツァイなんて、どこに売ってるのかと思ったら。
近所のスーパーマーケットに、普通に売っていたのでビックリでした。
ええ、そのスーパーには、ニャクマムもナンプラー塩麹も売ってました。


処暑を超え、白露に向けて。
夏は、そろそろ終わりっぽいとは言いつつ。
九月いっぱい、七月と同じ心持ちで、高温多湿に注意しなければならない、とかで。
日本の亜熱帯気候化が、じわじわと深刻な環境問題になりつつある自今。
耳に慣れぬ、舌に慣れぬ、南方アジアの食文化も。
今後の日本の食文化に、人知れず浸透して、受け入れられるのかなぁ、……と。