ほうふく…

イジメの話、続き。
あんまり、重苦しい、堅苦しい、ネガティブな話題は、控えたいのですが。
今、何がしか、対人関係に悩む人々に向けて。
解決の糸口にはならないまでも、せめてもの気休めになれば、……と。


前述の、件の、イジメ自殺問題。
大津市教育委員会の、中途半端で「いい加減」な対応に。
全国から、10,000件を超える苦情や抗議が殺到しているそうです。


これは、今件に限って見られる特異な集団行動では、無く。
ニュースやワイドショーで『社会悪』とされた組織に対して、侭、行われる行動でして。
大王製紙、焼肉居酒屋えびす、マンナンライフ雪印乳業、などなど。
過去、こうした国民的な総バッシングって愚考は、度々、行われているのです。


……、で、当ブログを御覧の諸姉諸兄に、改めて、考えて頂きたいのは。


大津市に寄せられた10,000件を超える、苦情や抗議を突貫した「正義」の人々。
メディアが『社会悪』とする大津市教委を謂われ無く集団で攻撃する「正義」気取り。
彼ら10,000件の「正義」の代理行動(苦情、抗議)の是非については、問いません。
大津市教委の態度が招いた悲惨な結果が云々……、については、言及しません。
ただ。
10,000件の苦情や抗議は、「正義」は。
大津市教委の平素の通常職務を意図的に妨害する、極めて、悪質な『イジメ』です。
威力業務妨害に類する、重大な、集団犯罪行為です。


それを加味して。
10,000件の苦情や抗議を寄せた、一人一人は。
大津市教委の通常業務を意図的に妨害する悪意、を、両天秤に掛けて。
それでも「正義」の名目を掲げて、悪辣な非人道にな攻撃に徹するのだろう、と。


……ええ。
……とどの詰まり、これが、『イジメ』の現実です。
……自分の行動が第三者に危害を与えている事実に、気が付かず。
……愉悦、正義、快感、などの個人的理由で他人を攻撃するカタルシスに興じる、愚行。


コレを、生徒総数100人ほどの規模の、学校レベルに思考スケールを縮小して。
その中の一人に対して、10人強が、何かと理由を付けて攻撃して。
「その中の一人」の平素の通常生活に、何がしかの妨害や危害を与えて。
それを、個人的な快感や愉悦(場合によっては「正義」)として、楽しむ。


あんまり難しい話はしたくないですが、一つだけ、伝えたいコト。
この一連の流れを見て、痛切に、読者各位が自考して欲しいコト。


世の中から、決して『イジメ』が撲滅されない理由は。
こんな感じの、集団錯覚に端を発する、無考の大衆の暴虐である、……と、云うコト。


例えば、10,000人、か。
例えば、10人、か。
今件の当事者として逮捕されたのが3人じゃないですか、とか。
単純な数字の大小には、騙されないで下さい。


数は、問題では無い。
問題の本質は、渦中の人々が取った行動と、それが齎した結果。


今事件と無関係のクセに、大津市教委などの関係各所に苦情や抗議を寄せて。
通常業務を妨害した、10,000件を超える「集団の威力業務妨害」、は。
ボクは、それも厳然たる『イジメ』だと思います。
被害者は、事件とは無関係な人々から攻撃されて、通常業務を妨害されている人々。
加害者は、事件とは無関係な立場なのに、外部から攻撃して通常業務を妨害した人々。


これが、『イジメ』の社会構造。