えーけーびー…

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1人でも
多くの人に
感動を


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『真夏のSound Good!』。


AKB48の新曲です。
件の総選挙2012を出汁に、例によって、壮大な客引きのオマケ付き商法ですが。
まァ、この辺に関しては、今の日本で多額の金銭が動くのは良いコトだと思うので。
ボクとしては、別段、何も云いますまい。
ボクが何を云う謂れも、筋合いも、権利も、無い。
今回に限っては、黙ってるのがマナー、……だ、と、思います。


さて。
「アコギな投票権商法に関する、ボクの個人的なイチャモン」とは、別問題として。
あのエロい水着のCMが、どうしてBPOやPTAから何の苦情も寄せられないのか、とか。
むしろ。
アレだけ生々しい、現役未成年の肌の露出が大丈夫なのであれば。
どうして自今のアニメは、不当に、性に関する理不尽な規性を強いられるのか。


なんて。
如何にもアニメオタクらしい、アイドルオタクへの鬱屈を交えた難癖。
……なのですが。
……同時に。
この楽曲、『紳士服はるやま』のCMソングでも、あります。
清涼感で男らしくキメる、クールビズ仕様のビジネススーツのCM。
あのCMに出てるメンバー数人が、それぞれAKBの誰なのか、まったく知りませんけれど。
相応、宝塚の男役っぽい雰囲気で、それなりにカッコ良く頑張ってます。


なんつーか。
紳士服はるやま』の企業イメージ、とか。
クールビズ仕様のビジネススーツの商品イメージ、とか。
そうした、硬派で正統な企業宣伝性が。
「女子高生の水着姿」で上塗りされてしまっていて、すっかり、ブチ壊しなのに。
どうして『紳士服はるやま』は、その件について、異を唱えないのかしら、……と。


そりゃー、まぁ。
紳士服の老舗なのに、話題性だけしか考えず、客引き目的でAKBを起用する、など。
企業の重みを軽んじた『はるやま』の宣伝企画部の全員の、顧客軽視の悪果なのですが。


結果論としては。
『はるやま』に、若い客層が増えれば、まァ、良いのですけれど。
AKBに釣られる程度の若い客層が増えて、ちゃんと、営利に直結するのであれば。


…………と、まぁ。


AKB48(含。SND、NMB、SKEなどの姉妹組織)を企業の宣伝役に使う、……ってのは。
「衆目性が高い」「人気の割りに安価」と云ったメリットも然るコトながら。
「無為にアンチが騒ぐ」「ミーハーしか見てくれない」などのデメリットも大きいワケで。
企業としては、そうそう、易々と使ってしまうと。
逆に、収益の大規模な悪化を及ぼす可能性のある、地雷でも、あります。
多少は値が張っても、素直に、上戸彩さんあたりを使って。
手堅く、ローリスク・ローリターンを狙った方が、地道に収益を上げられる可能性が高いワケで。


ボクの素人見地を、既に、各企業は数ヶ月前から察していたのか。
自今、AKB関係を宣伝塔に器用したCMが、地味に、減少傾向にあります。
無論、AKBによるAKBのCMは、そりゃー堂々と大々的に放送されていますけど、ね。
AKB関係組織にタイアップ協力を依頼する手合いの、企業CMが、減ってます。
うっかり、AKB48とは何の関係も無いパクリ集団の乃木坂46だったりする例も増えてまス。(笑)


乃木坂46は、偽者であれ、AKB48を彷彿とさせる注目度がある上に。
AKB48と比較して圧倒的に不人気なので、アンチからの反感の規模も小さく。
ローリスク・ローリターンで客目を引く事が可能な、便利なスタンスに居ますし。
何より、不人気だから安上がりで、コストパフォーマンスが優れているワケでして。
下手をすれば、CMに限っては、乃木坂46AKB48を上回る事もあるかも知れません。
……もっとも。
きゃりーぱみゅぱみゅももいろクローバーZ、など、同列に強烈なライバルが多いケドな。
(名前だけは知ってるけど人気の度合いを知らないから「ふーん」って感じで見られるタイプ。)


そんなこんなの、AKB48の、最近の実態考察。
「ファンっぽいフリして熱狂的に騒ぐ一部の自己顕示欲が強烈な人々」の酔狂とは、裏腹に。
マスメディアは、世間の目は、市場は。
そろそろ、ワンパターンなAKB商法に飽きてきてるのかなー、……と。


大人数のファンによる、不自然な「ワッショイ」モードを尻目に。
「総選挙は凄かったですね。大島優子さんおめでとうございます。ハイ、次の話題」みたいな。
一部の、声が大きい少数の精鋭ファンの様子を伺いつつ。
結果的に、その他大勢の潜在ファンの実数が、どう動くのかを様子見。
100,000人が10枚買って、100万枚とか言ってるけど。
実際に、1,000,000人の無関心層に対して、どれほどのアプローチ効果があるのか。
……その辺りの実数結果を、シビアに再目算している帰来がある、最近のメディア。


ともあれ。
最後になりましたが、AKB48の件の総選挙に関して。
ただ一言だけ、無粋と野暮と非礼は承知の上で、毒(イチャモン)を吐かせて下さい。


「私の事は嫌いでも、AKB48の事は嫌いにならないで下さい!」
前田敦子さんの名言、でしたっけ。


過去を蒸し返すつもりは無いし、前田敦子さんで無くても、誰であっても言える事なのですが。
例えば、板野友美さんであれ、大島優子さんであれ、前田敦子さんであれ、誰であれ。
上記のセリフを訴えたのが、もし、他の誰であったとしても。


個々のメンバーの確執とか軋轢とか、一切、無関係に。
ボクは、AKB48(含、姉妹組織)が、嫌いなんです。


……そう云うヒトも、世の中には、当然、居るワケで。
……そうした人々に対するアプローチも、今後は、考える岐路にあるのかな、と。
……AKB関係組織が、もっと、もっと、今後の市場規模を拡大させるためには。


そんな事を、考えてしまいました。


「好き」と云うヒトを「大好き」にシフトアップするアプローチが、限界に来てるから
(10枚買ってくれるファンに、次は、11枚買ってもらう、と云う商法。)
次は。
「嫌い」と云うヒトを「好き」にシフトチェンジさせるアプローチ。
(1枚も買ってくれない赤の他人に、まず、1枚でも買ってもらう、と云う商法。)


10を100にする、では無く。
0を1にする。
今のAKB48が、次のステップに進むためには、それが重要なのかしらね、……と。