すてるす…

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「目立たない」
その性能が
悪目立ち・・・


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B-2。
そんな型式番号の戦闘機を、諸姉諸兄は、ご存知だろうか?
別名「ブラック・マンタ」だと、個人的に盲信していたのですけれど。
まったくの誤認識だった、と、後から知ったり、驚いたり。(笑)
「スピリット」が、別名なのだとか。


ともあれ、真っ黒なマンタレイ、みたいな。
マンタレイっつーか、ジンベイザメっつーか。
戦闘航空機(爆撃機)に、まったく興味が無いヒトでさえ。
あの、真っ黒で、エイみたいにヒラヒラと平べったい機体を見れば。
「……ああ、コレ」って、ピンッと来るかも知れません。


それぐらい、独特の、カタチ。
殲20、F-22F-35、YF-23、B-2、の、五枚の写真を並べて。
「さて、どれがB-2でしょう?」って問題を出されても。
正解率 87% ぐらいの高確率で、みんなが判別できる機体だと思いまス。


逆に云えば。
ものすごい、目立つのです。
人目を引く度合いのキャラ性(見た目の個性)の濃さ、で、云えば。
XF5U「フライング・パンケーキ」ぐらい、独特なカタチです。
……、が。
……XF5U「フライング・パンケーキ」は、カタチこそ個性的なのですが。
……上記のB-2「スピリット」ほど、目立つ子では、無いです。


…………で、本日の話題のタテ軸の主役の、B-2。
見た目が独特で、兎角、目立つ子なのですが。
一点。
ものすごく、凄まじい機能美(特殊性能)を秘めている、優秀な子です。


ステルス。


要するに、「隠れるのが上手」なのが、最大の売りのハズであり。
実際、レーダーの目を掻い潜り、多くの実戦で功績を挙げた逸材なのですが。
如何せん、ステルスなのに。
如何せん、目立たないコトが、存在意義にして、本懐のハズなのに。


B-2は、その、独特の見た目のせいで。
ものすごい、目立つのです。
目立っちゃダメな子なのに。
軍事的に、……では無く、キャラ的に、すっげー目立つのです。


※ : 補足。
軍事的に、冷静に、その実力を現実目線で考察するならば。
「高高度からの敵拠点への一点爆撃」が主要任務の重爆撃機、であり。
夜間なら漆黒の闇夜に溶け込み、目視による索敵が、不可能です
(対空戦闘機による迎撃、および、地上からの目視迎撃がされない。)
その上で、ステルス性能により、レーダーによる電子索敵も不可能なので。
事実上、世界最強のステルス戦闘機と賞賛されても、遜色が無いほどに。
『見た目の独特さ』以外にも、ちゃんと、軍事的な意味で注目されています。


……で、何の話だっけ?
……そう、「ステルスなのに、目立つ子」の話。
……てゆーか、本末転倒?


咲 -saki-


ええ。
今さら、改めて、何を語らずもがな。
鶴賀学園の、東横"ステルス"桃子、……の、話。


改めて、軽く、説明。
東横"ステルス"桃子。
加治木先輩と、濃密な、百合。……以上。(ぉぃ。)
気になるヒトは「かじゅモモ」で検索。


まぁ、「百合」以外の角度から、簡単に説明すれば。
二つ名が"ステルス"と、云うだけのコトはあって。
そもそも『目立たないコト』を信条としていたのですが。
『目立たないキャラ』を売りにして、笑いを押し売るタイプ、では無く。
(『ゆるゆり』の赤座あかり、『さよなら絶望先生』の臼井影朗)
マイナーキャラが好きなヒトから愛される、背景キャラ体質、です。
(『ぱにぽに』の鈴木さやか@6号、『あずまんが大王』の千尋


その「透明性」(目立たない個性)を、戦略個性として、拡張しつつ。
麻雀では「捨て牌や、表情が、相手に見られない」敵役として。
「尊大な存在感で場を自分の雰囲気に制して圧倒する」龍門渕透華に対して。
雰囲気に呑まれる事も無く、ジリジリと、追い詰めたのですが。
……もっとも、厳密には。
……『見た目は目立つけど、本質的な部分が目立たない』と云う意味では。
……副将戦にて相席していた、風越の深堀(ドム)純代の方が。
……むしろ、B-2っぽい意味で存在感が感じられなかったのですが。(笑)


ともあれ。
目立たない、注目されない、気付かれない。
イコール、自分の心中や手の内を、相手に読ませない。
……そのハズだったのに。
……なぜか、その本質的戦略が、ものすごく注目されてしまっているキャラクター。


そんなこんな、の。
本日の話題のヨコ軸の主役、東横"ステルス"桃子。


その透明性のステルス性能は、阿智賀編でも健在で。
雀卓に相席して実戦対極したワケでも無いのに、阿智賀の面子を震撼させて。
その手腕、未だ、衰えを知らずの雀鬼っぷりを発していたのですけれど。
……そんな、ステルス桃子の傍らに立っていたのは。
……最愛の加治木先輩、では無く、蒲原"ワハハ"智美。


補足。
蒲原"ワハハ"智美。
鶴賀学園の麻雀部の部長。以上。(ぉぃぉぃ。)


えーと。
らきすた』の日下部みさお、的な、ポジティブの押し売りキャラです。
そして。
らきすた』の日下部みさお、的に、不遇の目立たないヒトです。


独特の笑い方、と、わざとらしい一本気のカラ元気。
目立つコトを信条としているワケでは無いけれど、目立つのが役割のヒト。
……の、ハズなのに。
風越の文堂星夏、ぐらい、どーでも良いと思われてまス。
具体的には。
「文堂星夏……って、誰?」みたいな感覚で。
蒲原智美……って、誰?」とか見られてるヒトです。


殊、特異な打ち筋を秘めているワケでも無い。
殊、場の流れや局面を右往左往させるほどの支配感も無い。
殊、ストーリーを牽引したり、物語を煽るほどのドラマツルギーも無い。
ただ、一点。
「ワハハ」と云う独特の笑い方だけが、妙に、目立つ。
その一点がクローズアップされて、コアなマイナー嗜好の人々に人気。


B-2、に、しても。
東横"ステルス"桃子、に、しても。


「目立たないコト」が『ステルス』スキルとして、目立つ要素になるってのは。
本末転倒と云えば、そうなのですが。
なんとも面白い、逆転志向の偶然だよなぁ、……と。


赤座あかり、臼井影朗、など。
「影(存在感)が薄い」をネタにしようとして、芸人的にドン引きされて。
まったく読者から相手にされてない連中とは、明善と、一線を隔して。


東横"ステルス"桃子の『ステルス』スキルが、これだけ高く評価されたのは。
一芸を極めた者だからこそ板に付いた哲学なり美学なりの、粋ですかね。