あっちこっち…

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ネコ耳と
アホ毛を付ける
意味あるの?


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何だろう。
ものすごーく、普通の萌え四コマのアニメ化なんだけど。
ものすごーく、いわゆる「萌え四コマのアニメ化」路線らしからぬ、異様な違和感。


<あっちこっち>


キルミーベイベー』は。
金髪ツインテが、どう見ても、レベッカ宮本のパクリだったのに。
それを差し引いて、普通に見られたのですけれど。
土台、『ひだまり』の大ヒットで付け上がった芳文社の、オゴリ丸出しの怠慢アニメなので。
それほど期待はしていなかったけど、平均的に面白かったのですが。
J.C.STAFFが、ゆるアニメなのに、ものすごく粋な仕事をしていた功績が大きいのかも。)


ええ、売れスジに対しては、酷評でナナメから見るのは、御愛嬌。
別談、芳文社が悪いと云うワケでは、無く。
ただ単に、ボクが、素直じゃない天邪鬼、ってだけの話なので。(笑)
……その辺の、ボクの偏屈のサジ加減の悪癖を、第一頭、踏まえていただいた上で。


『あっちこっち』は。
なんつーか。
泉こなた、の、パクリ、……と。
それ以外の読後感が、何も、何も無かったのが。
冒頭で突き付けた「異様な違和感」の仔細。


元来、好きなんですよ、この手の不器用な恋愛モノは。
元来、好きなんですよ、四コマ漫画を基軸としたアニメは。


……にも、関わらず。
……何だろう。
……味噌が乗ってないコンニャク田楽みたいな、味気の無さ。


純朴なんですよ、素朴なんですよ。
「コンニャクの素材その物の味がする」と言われたら、確かに、そうなんですよ。
無味のコンニャクだけの味でも、旨いモノは旨いんですよ。
……なのですが。
……作り手は「田楽」と称して差し出したつもりなのだろうけれど。
……何の味付けもしていない、焼きコンニャクを食べている感じ。
……そんな感じの、肩透かし感。


素材の味を、料理人が、まったく尊守していない、……のかなァ。
逆に言えば。
牛丼にマヨネーズ、……みたいな、大味。
ィャ、出汁のコクも、タマネギの甘味も、牛肉の旨味も、全部、死んじゃってるから、みたいな。


素材の味しか、しないのか。
素材の味も、隠し味も、全部が一つの味によって消失しているのか。


そんな感じの、違和感。


なんだ、この感覚。
しかも、ボクにとってはホームジャンルと云うか、本領に近い分野の「ゆる萌え」系のアニメで。
ボクにとっては完全にアウェーの、露骨な青春スポーツ物でも見ているかの様な。
疎外感?
『あっちこっち』には、ボクが了見を差し挟む余地が、どこにも無い気がする不思議。