すくりーん…

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アベカン( = 阿部寛さん)が
ローマの人に
見える罠


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何でもかんでも実写映画にすりゃ良いってモンでも無いだろう。


おっと。
初ッ端から、愚痴で失礼。
誰が、どう読んでも、否定的なニュアンスにしか見えませんけれど。
冒頭の一文は頭の片隅に一時記憶したまま、最後の最後まで読んで下さい。


未来日記』が実写映画化される、そうで。
剛力彩芽さんを宣伝するための、事務所の一世一代の壮大なゴリ押しなのかなぁ、と。
「剛力」って名前が珍しく。
更に、華奢な見た目とのギャップで注目を浴びている『だけ』のヒトですが。
如何せん、女優としても、タレントとしても、無能なので。
今後の伸び代に、いささか、疑問を感じる気がしないでも無い気がしつつ。
あの広末涼子さんだって、今は、不人気に沈んでドン底で這い喘ぐ芸能界ですからねぇ。


そう云えば。
『Another』も実写になる、……ってんで。
結局、あの薄っぺらいアニメは、映画の宣伝でしか無かったのね、と。
どうせ、流血も惨殺も、まともに見せられないってのに。
オタクの間で人気の猟奇モノを映画化したって、そうそう、営利にならないってコトは。
ひぐらしのなく頃に』が、過去に、実証したハズなんですケドね。
ひぐらし』は失敗したけど、『Another』では成功するつもりなのかしら?
それとも、『ひぐらし』は。
一応、実写映画として「成功」と呼べる程度の結果を弾き出したのかしら?
……で、二匹目三匹目の泥鰌を狙った、と?


『僕らがいた』とか、最低だと思うのですが。
内容を工面すれば一作で収拾が付けられる話を、わざわざ、前後編の二作を作って。
一本の映画を二分割して、二倍のカネを要求する、詐欺ですよね。
「感動した!」って声が多いらしいので、一概に、否定するのもアレですが。
本当に、観たヒトが口々に言う「感動した!」って感想が、本物なのか、どうなのか。
その真価が、実際に確認できるのは、最低でも三年後だからなァ。


公開終了後、一年もしない内に、観たヒトの記憶から抹消される程度の、ミーハー商売。
数字の人気でしか評価できないミーハーの、一時の過熱による「感動した!」って口上。
結局、それが真価。……だとしたら、何とも拍子抜けな「感動」の安売りですよネェ。
……まぁ『僕らがいた』に限った話では無く、泣き映画の全てに云えるコトですが。
……つーか、泣き映画だけで無く、あらぬるジャンルの映画に云えるコトですが。


そもそも。
桜蘭高校ホスト部』とか『荒川アンダーザブリッジ』とか。
現実に嫌気が刺して愛想が尽き、だから二次元に居所(感性の寄り代)を模索する。
そうした、ヘビーコアで濃い嗜好の系統や路線の、マンガやアニメを。
何故、わざわざ現実に引き戻して、実写化して、再還元して『現実』を突き付けるのか。
……その道理が、まったく、理解ができないワケでして。


なのですが。


只一つ、改めて、映画として実写にされて。
意外にも「おおっ…」って食指が動いた作品が、ありました。


『男子古代ローマ人の日常』。
もとい。
テルマエ・ロマエ』。


……。
…………。
…………何でもかんでも実写映画にすりゃ良いってモンでも無いダロ。
…………こんなモン、実写で映画にして、どうすんだ、と。(笑)
…………バカバカしい。けれど、その潔さが、妙に素敵。


なるほど、この感覚を別角度に立ち回って、反芻検証すれば。
『荒川UB』は、人によっては「有り」になるのかなー、と。
ボクは個人的に「無し」と思った、……ってだけの話になるのかなー、と。
…、で。
そうした検証と反芻を繰り返している内に、視野角が、広がって。
色々な映画を、色々な角度から、楽しめる様になって。
そうやって映画を楽しんでいる人々が、今の、映画産業を支えているんだなァ、……と。


目からウロコ。