ぞんび…

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永眠の
褥(しとね)から覚め
這い出でて……


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そんなこんなで、ようやっと、出揃いつつある感の12年四月期アニメ。
今季、当方は『ゆるめいつ』一択と心に決めていたワケなのですが。
案の定、第一話を見事に見逃す、お約束。(笑)
ペナントレースも始まったってのに、コイツは春から縁起が悪い。


そんなワケで、春も早々に、いささか、縁起の悪い話。


正直、東日本大震災から一年の節目、……と云う、現実は。
ボクの中でも、相応、楔となって心に引っ掛かっているワケで。
それを意識して、真摯に死生を考えて見たり。
それを無視するために、煩雑に、わざと道化に逃げてみたり。


自分の中が不安定なのは、一過性の春憂として、割り切りつつ。
やはり、割り切れない小数点レベルの違和感は、それとして。
四捨五入したり、切り捨てたりして、やり過ごす日々。


まぁ、ゴタクっぽくなるのは、春なので仕方が無い。
ゴタクもゴタクとして、律儀に、書き記しておこうかな、……と。


ともあれ。


さんかれあ
……これはゾンビですか?


これはゾンビですか?〜オブざデッド〜>
……はいはい、さんかれあさんかれあ


以上。(……ぉぃ。)


だって、さ。
ゾンビ萌え、……とか、云われても。


カニバリズム、や、ネクロフィリア、には、まったく興味が無いワケで。
死体が厨二病っぽい設定によって動く、とか、言われても。
動こうが、寝てようが、「死体」は『死体』ですし。


死体、……なんて、見ていて小気味の良いモノでは無いからね。
それに、わざとらしく「萌え」を加味するとか、狂気です。


……ィャ、そりゃ、ボクは、モンスターフェチなので。
「モンスター萌え」の属性の派生の一貫、として。
ゾンビ、や、幽霊、を、介して「萌え」に転化するケースは好きですよ。


でも、なんか、ね。
さんかれあ』も『これゾン』も、違う気がする。
夏のあらし!』や『うしみつモンストリオ』とは、違う気がする。


厳密には。
さんかれあ』『これゾン』は、物理型アンデッド。
夏のあらし!』『うしみつモンストリオ』は、精神型アンデッド。
……なので。
……妖気怪異の学説から見れば、似て非なる、別物なのですが。


ああ、そうそう。
『ヴァンパイア』のレイレイ
アレが、言ってみれば、ゾンビ(物理型アンデッド)ですね。
(俗に「キョンシー」と呼ばれる、中国式の、自律行動型の死体傀儡。)
レイレイは、普通に、好きなのですけれど。


いくら仮想世界と言えど、死体を玩具にして「萌え」を誘う……ってのは。
……うーん。
……単に、属性の不一致による倦厭ってだけの話なのかなァ。


「ほら。可愛い女の子ですよ♪」
「で?」
「……でも実は、この娘、ゾンビなんです!」
「で?」


……、で、終わるのは、なんだかなぁ、と。


なんつーか。
いのちをだいじに。


『褥(しとね)』って単語も「衣(ネ)を辱める」と表記するワケですが。
コレも、死体を玩具にしたがる人文学の悪習の名残りなんですかね?
古今東西、新旧洋邦を問わず、昔っから、ありましたからね。
ゾンビ(死体)萌え、……ってな、常軌を逸したコアジャンル。