あのなつ…

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先輩は
胸の大きな
宇宙人


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夏色キセキ』は、どーなのかなぁ……。
声優人気でアニメファンが動く時代は、二年前に終わったし……。
オンラインでは口賢しい反面、カネは動かない結果に終わりそうな予感。


あの夏で待ってる


『あの日見た花の名前を以下略』と『夏のあらし』を足して。
おねがいティーチャー』で割った様な。
……なんつーか、中盤までは「なんだコレ」って感じの冷めた目だったのですが。


なんか、ね。
うざいのよ。
登場人物の、相関関係の、わざとらしい複雑性が。
必要の無い噛ませ犬が、そこかしこで無駄に吠え立てるのが、けたたましい。
……そして、無意味に「魅せ」に尽力するキスシーン、と、寸止め。


だったのですが。


終盤に来て、勝ち組と噛ませ犬が、それぞれ落ち着く所に収まって。
ストーリーの全体像が、取って付けた様に、キレイにまとまって。
ビックリするぐらい、清々しく、人間関係が一括整頓されたので。
今季、読後感で言えば、これが一番にシックリ来てる気がしまス。
「好き」か「嫌い」かと問われれば、「嫌い」だったモノが「好き」になった系。


殊、ほんの少しだけ期待していた『Another』が。
いとうのいぢ氏の知名度にカコ付けた、ただの殺戮アニメに成り下がったので。
綾辻行人さんの文章の、独特の「精神的な追い詰め」感が、まったく無い)
虚淵玄さんの知名度に溺れて沈んだ『まどかマギカ』ぐらい、アニメとして、薄い)


その辺りの消化不良と云うか、胸ヤケの悪心と云うか、胃もたれと云うか。
二作を足して 2 で割って、ちょうど良いボリューム感って印象。
……おなじ様に。
……『シンフォギア』と『ラグランジェ』とか。
……『男子高校生の日常』と『キルミーベイベー』とか。
……『いぬぼく』と『BRAVE10』とか。
……いくつかの作品を、同時に咀嚼するコトで、絶妙なバランスを形成する相互作が多い気がする。


ィャ、まぁ。
正直、『あの夏で待ってる』は、未だに。
やっぱり『おねティ』のインスパイアにしか見えないのですけれど。(笑)
アレだけ、取っ散らかった、中途半端な事前設定を。
ちゃんと振り分けて、個人個人の範囲まで器用に関係清算して。
「余りモノ」は「余りモノ」として将来の展望を完全無視した潔さは、素敵です。


夏に、全部のストーリーを把握した上で、改めて見たら、グッとクるかも知れない。