いーぶる…
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神様と
悪魔は共に
胸の内
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RPGなんかをプレイしていると、度々。
「エビルプリースト」ってモンスターと、バトルになるコトがあります。
プリースト、……ってのは。
キリスト教を意識誇張した範囲限定的な「神官」なのですが。
(日本、マヤ・アステカ、エジプト、オリエントなどの神職従事者は「プリースト」には類しない)
女性神官の場合は「プリーステス」って別の概念が存在するワケで。
ホスト、と、ホステス、みたいな。
……神官の話なのに、また、例え話が随分と俗っぽいなァ。(笑)
そうそう、ドラゴンクエストには『あくましんかん』ってモンスターも登場しますね。
そして、別グラフィックで『エビルプリースト』ってモンスターも存在します。
エビル(イーブル)ってのは、一言で説明すれば「邪」です。
ヴァイスって単語がありますが、こっちは「悪」です。
蛇の道はヘビ、しかし、似て非なる二つの概念。
では、諸姉諸兄に問う。
善とは、何か。
その対義となる「邪」とは、「悪」とは、その違いとは、何なのか。
善の対義語は、悪です。
良の対義語は、悪です。
しかし。
「善良」の対義語は、「悪悪」では無いワケで。
「邪悪」って単語が、果たして、「善良」の対義語たり得るのか。
エロス、と、バイオレンス、が、主軸の割には。
物語のメインベースが「悪魔と天使の対峙」で。
端々の知識は煩雑で乱暴だけど、神魔・聖邪のアンチテーゼとしてのスジは通ってます。
……ただし。
……天使に類する側を「悪」、悪魔に類する側を「正」とした、逆説型アンチテーゼ。
「邪」の対義語としては「聖」って単語があるワケで。
「邪」と「聖」の二律背反に振り回されるプリーステス、アリシア。
もともと、天使(聖)のセイクリッドを持つ、天使の側の「神官」だったのが。
すったもんだの末、悪魔(邪)のセイクリッドを持つ、悪魔の側の「神官」となり。
名実、珍しく、厳格に『エビルプリースト』の職に就いた、数奇なヒトです。
平べったく説明すれば、いわゆる「悪堕ち」のハズなのですが。
悪魔を「正」とした側から描かれている物語、なので。
天使(「悪」)から改心して悪魔(「正」)に目覚めた、覚醒タイプ。
ややっこしい。
まぁ、天使に属していた「聖」(悪)の頃も。
そして、悪魔に属する「邪」(正)の今も。
コトある毎にパンツを見せつつ、乳を晒けつつ。
聖邪正悪よりも以前に、まず「神官」として、その身持ちの緩さは、どうかと。(笑)
クイーンズブレイドだか、クイーンズゲイトだかにも参戦できるぐらい、淫猥です。
余談。
現存、地球の人々が唯一、その存在と御姿を具体的に可視できる、悪魔の代表。
デーモン小暮閣下、いわく。(……って、ちょっと待テ。)
悪魔、とは。
・人々が畏怖する災厄や混乱の、抽象的実体化。内面の恐怖の緩和。
・敵対存在の排除を正当化するための、寓話的な御題目。
……宗教や国政を問わず、結局は、ヒトが語る以上はヒトの都合でしか無い、と。
……思考では説明できない根源的な恐怖は、悪魔でも神でも無く『自然』である、と。
(「恐怖」と言うと語弊があるけど、畏怖や崇拝や感謝などの万感を含む)
さすが、紛いナリにもNHKから認められた悪魔は、云うコトが違う。(笑)
ィャ、見た目や行動は、悪魔を模したバサラと云うか、歌舞伎なヒトですが。
その人間の芯の本質は、真摯で、敬虔で、誠実で。
『悪魔』と云うモノを、金子一馬さんぐらい真剣に考えている宗教家だと思う次第。
デーモン小暮閣下も、金子一馬絵師も。
「神官」とは、まったく、概念が異なる業種職績の持ち主ですけれど。
元来、神魔について、これぐらい造詣の深いヒトが「神官」になるべきだと思う気もしつつ。
「神に仕える官位」だからと言って、その神が、例の世界的唯一神である義理は、無い。
所詮、地球に存在する神魔のすべてが、等しく、人間の盲執から生み出された造物なのだし。
聖も、邪も、善も、悪も。
それぞれのヒトにより、志向の方向が異なるだけで。
誰にとっても、己にして見れば『正』であるのかしら、……とか。