どこも…

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流行の
先端を指す
羅針盤


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docomoスマートフォンを巡る、一連の大混乱の話。


……なのですが。


そもそも、ボクは、auのユーザーでして。
東京都近郊とは程遠い、関西在住の人間なので。
今件、迂闊にクチを挟むコトが許されないっぽい雰囲気、……と、云うか。
「大変でしたね……」と同情的な意見を陳述するのが、暗黙のマナー、とか。


読み手の顔色を窺いつつ、当たり障りの無い内容を模索する、オトナの打算。
「コト無かれ主義のオベンチャラを『マナー』とカッコ付けるのも、どうなのよ」とか。
いつものテンションで、正直な心情も併せて表した上で。
否、だからと云って。
ナナメに構えて毒を吐いてばかりもいられない、大問題でもありまして。


スマホを巡る、高速通信網のヤッツケ体制への危惧と個人的な反感は、黙殺して。
客観的に、どう考えても腑に落ちない点を、一つだけ。
コレは、古今東西を問わず、auだろうがSBだろうが、そしてdocomoだろうが言える事。
今回は、docomoであったってだけの話であり。
auを使っているボクにも、SBを使っている妹にも「明日は我が身」の可能性がある一点。


先の、パケット通信網の増強ミスによる、都心部での大規模なスマホ通信障害。
各種報道が、共通情報としてニュースで平均的に報知している情報によれば。
概算、252万人ほどのヒトが、今件で影響を受けたとされているそうですが。
そして、その圧倒的多数が。
世に言う「社会人」と呼ばれる、種々様々な立場の人々だったらしいのですが。
(便宜上、社会的生産活動に参加していないが選挙権を持つ、有閑マダム、や、大学生も含む)
年金生活者で、遊興や娯楽のためにスマホを活用している老齢層も含む)


なんつーか。
殊、企業や会社などの社会的組織に属し、仕事をしている人々が。
世に言う「社会人」が。
こうした不慮のアクシデントやトラブルに対して、こうも無策で無頓着なのか、と。
「いつも使ってるから、使えて当然」の不文律に、驕り、縋り。
いざ、それが使えなくなった時、対処も何もできないで右往左往するしか出来ないのか、と。


それで『社会人』として何かしらの組織に属し、社会活動に従事しているのか。


どこの企業や会社や組織に属する「社会人」であれ。
何か、アクシデントやトラブルに泣きこまれた時。
迅速に状況に順応して、二の手、三の手を打つ、スキルが無いのか。


そんな事を、フッと、考えました。


無論、今件に巻き込まれた概算252万人の内。
スマホが繋がらない状況を汲み、次の一手を打ったヒトは、97%以上でしょうけれど。
事実上、ボクが毒を吐くほど、ユーザーは混乱していないのでしょうけれど。
(困惑と云うか、「docomoちゃんとしてくれよ……」って憤懣は別として)
(文句や不平はそれとして『社会人』としての責務を継続的に遂行し続ける事ができたヒトの比率の話)


何て言うか。
これからの、日本の企業は。
スマートフォンを、的確に使いこなす事ができる人材。
スマートフォンが無くても、都市で普通の生活ができる人材。
上記二点を同時に併せ持つ、アンビバレンツ・リテラシーに長けた人材を。
上手に採用して布陣するのが、理想なのかなぁ、……と。


スマートフォンの利便性を、企業収益へと還元できる人材。
そして。
スマートフォンに頼らなくても、企業利益をコンスタントに約束できる人材。


スマートフォンを自在に使えても。
それを、遊興や娯楽や趣味のためにしか使わず。
いざ、こうした異常自体が発生した時には、どうする事も侭ならず、困るだけ。
……そんな『社会人』を、大量に子飼いにした所で。
……椅子に座ってるだけ、街をウロウロしてるだけ、の、給料ドロボーにしかならない気もしつつ。


スマートフォンは不必要な玩具だ、……とか、一元的に全否定する気は無いですが。
スマートフォン、……って、果たして、万民に必要ですか?


本当に必要なヒト「だけ」が持てば。
通信過密が原因の、こうしたアクシデントやトラブルは、未然に防ぐ事が可能なワケですが。
……それは、リスク・マネジメントだけを意識して、無考かつ無責任に放言した場合の屁理屈。
……利便性を踏まえたサービス・マネジメントで見れば、ボクの言い草は、正気の沙汰では無いです。


…………、が。
スマートフォンは、アナタにとって、必要ですか?
それは、一ヶ月あたり5,000円を超えるカネを払い続けてまで。
持ち続ける価値、……と、云うか。
アナタにとって、それだけの意味がある『情報』ですか?