ころしや…

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殺し屋と
まったり過ごす
昼下がり


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KMB。
「完全無欠の美少女」ミリア・マリーゴールド・マッケンジーの背負い文句。
……なのですが。


KMB。
「謎の、金髪ツインテールの、ゆるゆりエージェント」ソーニャ。(本名不詳)
……どこがKMBなのか、と。


キルミーベイベー


Kill Me,Bybe.


なるほど、間違ってはいない。
なるほど、間違ってはいないが。(笑)


(K)殺ス。(M)マジで、(B)ブッ殺ス。


……たとえ冗談でも、そう云う事は、言わない方が良いと思います、が。
……むしろ、そんな血生臭い雰囲気なんぞ、微塵も感じない作品。
……『未来日記』や『Another』とは、完全に別次元の、ラフなバイオレンス。


なんつーか。
生命の尊さの再考が国民的命題たる、「未曾有の国難」と「天下泰平」を両立する御時世に。
『Please...Kill Me,Bybe!』とか
そうした「絆」一文字の世相とは真逆を突っ走る、不謹慎かつ物騒なタイトルなのですが。


死生を冒涜する、不謹慎で物騒なタイトルとは、裏腹に。
現時点で、死人が、一人も出ていない、ほのぼの系。
5分枠で、番組のシメには「しばいぬ子さん」とか出て来そうなぐらい、ほのぼの系。(笑)


上記、チラッと書きましたが。
全体的な雰囲気と云うか、ノリが『ゆるゆり』に近いです。
ゆる〜い感じも、人間関係の相姦密度も、内容の軽さも。
……実際、ゆる〜い百合ちっくなアニメでも、あります。


どうにも、金髪ツインテール(ダウナー系)の、ソーニャの布陣が。
田村睦心さん、……ってのは、微妙にミスキャストっぽい気もするのですが。
そんなソーニャと「ゆるゆり」なイチャラブを展開する、突っ走り系の、やすなの声が。
なぜか「斎藤千和さん」だ、と、ボクの聴覚が勝手に錯覚してしまう不思議。


そして、いつも。
「ソーニャ、と、やすな、の、布陣が逆だろ」、……と、感じてしまう不思議。
実際、やすなを演じているのは、斎藤千和さんでは無く、赤崎千夏さん、でして。
どうして。
執拗に、やすな = 斎藤千和さん、……と、錯覚を繰り返すのか、理由が不明です。


エンディングの歌を聴いている時に、特に。


レベッカ宮本とオーバーラップして、ソーニャ = 斎藤千和さんってのであれば。
まだ、錯覚の余地は、分かる気もするですが。
なぜ、ソーニャでは無く、やすなの方を聴いて、斎藤千和さんだと思うのか。


内容的には軽いし、作品密度は薄いし、クールが終了すれば忘れる手合いの一過性で。
それこそ『ゆるゆり』や『そふてに』レベルで、軽く、見流せるアニメなのですが。
なんだか、妙な角度から、深みにハマってしまったりもするワケで。


ひょっとしたら、2012年1月期。
一番、集中して見入ってるアニメかも知れない。
(『リコーダーとランドセル、ド♪』や『日常@Eテレ』は、別格として)