ぎもーぶ…

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唇と
似てなくもない
柔らかさ……


その食感は
バイオハザード


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本当は、聖夜の当日に書こうかな、……とも、考えたのですが。
流石に、全世界的な祝日の日に、敢えてホラーでオカルトな話題もどーかと思ったので。
今だから話せる、後日談。


最近の、スーパーマーケットや、ディスカウントストアの、食玩売場には。
どうにも、顧客年齢層のターゲットを何才に絞って販売戦略を練っているのか。
バイヤーの主旨が、よく分からない商品の陳列を見掛けたりしまス。
(店舗の棚の陳列配置は店舗ごとの采配ですが、仕入れる商品の内容はバイヤーが決める)


700円ぐらいする、ガンダム食玩模型とか。
いかにも「萌えフィギア」丸出しの、ワンピースとか、マクロスとか、エヴァとか。
理科の実験で作った様な重曹のスライムとか、安物のプラスチックのアクセサリーとか。
……そんなモノが。
プリキュアとか、リラックマとか、ダンボール戦記とか、ポケモンとか。
ハローキティとか、ウサビッチとか、仮面ライダーとか、ゴーカイジャーとか。
常識的な子供顧客の菓子商品と一緒の棚に、雑多、混在していたりもするワケで。


どこの店を問わず、客として、他社や当社他店の食玩売場を観察していると。
アニメイトとらのあなに匹敵する、ネタの万魔宮だったりしまス。(笑)


……、で。


最近、そこかしこの食玩売場で見掛ける、稀有な商品。
コンビニエンスストア等であれば、まだ、分からないでも無いですが。
ダイエーイトーヨーカドー、ライフ、みたいなスーパーマーケットで見ると。
一瞬「……えっ???」と思ってしまう、そんな商品。


魔法少女まどかマギカ・ウェハースチョコ』(100円くらい)


ええ、あの『まどかマギカ』です。
白いウサギもどき、が、「僕と契約して魔法少女になってよ!」のアレです。
黄色の首が喰い千切られた、あの虚淵×蒼樹×新房の、魔法少女アニメです。
……そんな猟奇的な深夜アニメの、ウェハースチョコレートだそうです。


ええ。
モノは食玩なので、一応、オマケ付きです。
キャラクターカード。
まどっち、ほむほむ、マミさん、などの、水着のイラストカードとか入ってます。


……ちょっと待テ、バイヤー。
……誰が買うんだ、こんなモノ。スーパーマーケットの食玩売場で!!
……メインの客層は、3才〜6才の子供だぞ?
……たまーに、小腹を空かせた高校生や大学生や、オタクが通りすがる程度だぞ?


父か母がアニメオタクと見越して、そっちの予備ニーズに賭けているのかしら。
3才〜6才の子供が、イラストの可愛さに惹かれて買うとでも思ってるのかしら。
そもそも、バイヤーは。
魔法少女まどかマギカ』が何なのか、ちゃんと理解してるんだろうな???


なのですが、正直、ボクとしては。
魔法少女まどかマギカ・ウェハースチョコ』よりも。
ウサビッチ食玩コーナーに並んでいる方が、教育上、どうかと思ったりもするワケで。(ぇ?)
見目だけ見れば、ちょっとイカツイけど、味のあるウサギのキャラ物なのですけれど。
内容は、ただの、暴力推奨アニメだからなァ。(笑)


しかし、ここまでは、まだ噺の「枕」。
猟奇やバイオレンスとしては、まだ序の口の話です。


本題。
ずっと以前より、気になっていた、ある御菓子に。
クリスマスの夜の仕事の合間の休憩時間に、初めて、手を伸ばしてみました。
……いつもと違う一日だから、いつもならしない様なバカをやって気分を高揚させよう、と。


『ギモーヴ』。


察しの良いヒトは、ホラーとオカルトとスピラッタの領域に片足を突っ込みましたね?(笑)
……でも、まだ、何の話か気が付いていないヒトのために、話を続けましょう。


<BLOD-C>


一説によれば、マシュマロの亜種とも、原点ともされる、ゼラチン質の御菓子。
売場に並んでいたのは、誰が、何を狙って発注したモノなのか。
ちゃんと、空気を呼んで、赤(イチゴ)の『ギモーヴ』でした。


小夜いわく「……この感触、何かに似ている」と疑問を抱いていた、不思議な食感。
ノノ & ネネは「それは、キスで重なる甘い唇の感触♪」とか言ってた様な気もしまスが。
ボクが買った『ギモーヴ』は、しかし。
「ギモーヴ」とは名ばかりの、ただの、イチゴ味のハードグミキャンディー、でした。


食感について、ネタが分かる人々から、意味深に問われても。
イチゴ味のハードグミキャンディー、としか説明のしようが無い、パチモンでした。(笑)
実際、『ギモーヴ』ってのが、どんな御菓子なのか。
……結局、その謎は、分からず終いでした。


え?
どこが、ホラーで、オカルトで、スプラッタな話なのか?
そんな与太話、聖夜だからと自粛する意味なぞ無いだろう、……って?


……ああ、そうですね。
……一つ、説明が抜けていました。


BLOOD-C』の喫茶店のマスター、すべての災厄の諸悪の根源、七原文人によると。
小夜が愛食していた「ギモーヴ」の赤は、表題に即した、血の赤であり。
小夜が愛食していた「ギモーヴ」の原材料は「ふるきもの」の血肉、だったそうで。


さすがに、ボクが食べた『ギモーヴ』が、それを意識したモノか否かは知りませんが。
(……ィャ、完全に『BLOOD-C』とは何の関係も無い、完全な別物だけどな。 / 笑)
ええ、もう。
『ギモーヴ』を喰ったってだけで、ガクブルの猟奇的なクリスマスですよ。


「小夜ちゃん。以前に、ギモーヴの食感が何かに似てると言っていたよね。
あの食感は、……ね。人間の内臓に似ているんだよ」


((((; ゜Д゜))))


最近のスーパーマーケットには、色々と、物騒な代物が並んでますよね、……なんて。