こいごころ…

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夢を見た。
好きなあの子と
目が合って……


ただ、それだけの
しあわせな夢


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年末恒例『好きテン!オブじイヤー2011』編纂に伴い。
今年度のアニメの総括を、ザッと見渡しながら。
そう云えば、アニメソングの在り方も、色々変わったにゃー、……などと。


別段、今年に限ったコトでは無いですけれど。
今年のアニメソングの傾向を、何となく、自分的にオサライして見たり。


<歌唱力。>
湯音の見目ばっかりが高く評価された『異国迷路のクロワーゼ』ですが。
何気に、EDが、ものすごく透明で素敵だった、でした。
『スケッチブック』や『ARIA』のEDを素敵だと思ったヒトなら、琴線を揺さぶられるかも。
逆に云えば。
あの界隈のサトジュンアニメを見ても「ふーん」としか感じないヒトには、届かないかも。
……サトジュンのアニメの手癖が、また、妙な所でコダワリを魅せてくれたなァ、と。(笑)


<歌詞のインパクト。>
♪ゆっりゆっるっりっらっら ゆるゆり
♪ゆっりゆっるっりっらっら ゆるゆり
歌詞と映像を、同時に、明確に覚えているのは、コレだけでした。
「不完全燃焼なんだろ?」とか、部分的には覚えていても、映像が思い出せなかったり。
ピングドラム』第一期OPは、映像は覚えていても歌詞が出て来なかったり。
殊。
『ロリきゅーぶ』の内容に即した、第二次性徴期の「萌え」を露骨に押し売りした歌詞なんかも。
いざ、アニメが終わってみれば、サクッと忘れてしまう程度で。
スポーツ物もアニメソングとしては『そふてに』程度でしか無かったのかな、ロリきゅーぶ。
……結局、売り手にその気の無い「萌え」は、買い手にも届かない。


声優ユニットの台頭。>
R-15。
RO-KYU-BU。
友達つくり隊。
七森中ごらく部。
……だから、さぁ。
……アニメより自分が目立ちたい声優は、商品として通用しないってば。
……人間としての面白味が無いから、顧客の飽きられも早いどころか、人目を引けない。
そんな中で。
まったく声優的な押し売りをしなかった『ツインエンジェル』のOPとEDが。
どこまで、市場で、スポンサーを納得させられるだけの結果を算段したのかが気になった次第。
「客観的、対外的に、どれだけ売れた」じゃ無くて。
アニメ産業界の作り手の目線で「能登、田村、釘宮は、やっぱり凄い」と知らしめたのか。
ミーハーのアテにならない声、では無く、どれだけ実益を弾き出したのか。


<ニコ動、ようつべ、からの侵略。>
ヒャダインを代表格に上げると、妙な誤解を呼びそうですが。
前略かまってちゃん、とか。
初音ミクを音楽的にプロデュースしている人々、とか。
既定の音楽家ではワンパターンなモノしか作り出せない慢性的な怠慢に、作り手が感付いたのか。
どこの馬の骨とも知らぬ新進気鋭の開拓が、水面下で、じわじわ広がってる感じ。
2013年には、こうした無銘の叛乱が、一大ブームになりそうな予感もしそうな気がする。
(2012年は、その動向の方向性を占う、手探りの年になりそうな。)


<個人的な総評。>


・『シャイニング・スター』(怪盗天使ツインエンジェルED)
なんだかんだ言って、アニソンとして、一番、全体バランスが取れてた曲だと思った一作。
大々的に注目を呼ぶでも無く、1クールアニメだから作り捨ての投げ槍でも無く。
こう言う音楽が、ちゃんと、アニメソングとして標準的に認められれば良いのに。


・『ゆりゆららららゆるゆり大事件』(ゆるゆりOP)
声優(押し売り)ユニットの中では、一番、マシだった、……と、云うか。
声優の押し売りユニットなのに、声優じゃなくてアニメが前に出てたのが、不思議に素敵。
アニメのインパクトを第一印象で視聴者に伝達する目的では、正統派のアニソンだった。


・『GO!GO!MANIAC!』(けいおん!!OP)
厳密に言うと「残念系隣人部(略)」(はがないOP)なのですが。
なんつーか。
大言壮語の割には、音楽観が平成日本の籠から抜け出せないのな。トムハック氏。
けいおん』の音楽が売れたのも、京アニのブランドバリューだと確信しました。
ィャ、逆か。
トムハック氏は、結局、ミーハーに刺激的な濃い味しか作り出せない無能だと確信しました。
……ただ、唯一『GO!GO!MANIAC!』だけが、ボクの中でズバ抜けて最高だと感じる違和感。
……この辺の奇妙な感性の刺激の在り方が、あるいは、トムハック氏作り出すの音楽の真の魅力。
……やっぱり、大言壮語どおりに奥が深い人物なのかしら。不思議な音楽家です。


そんなこんなを踏まえて。
2011年、ボクが、一番、好きだと感じたアニメソング。


『Zzz』(日常ED)


アニメソングは、結局、理屈じゃないんだなー、……って。
素直に「この曲が好きだ」と感じたのは、コレだけだったかも知れません。
他は、どうにも、アニメどーこー以外の余計な邪心が邪魔をして素直に楽しめなかった。
OPのヒャダインは、ただただ、騒々しいだけで耳障りでしたけど。


でも、どちらかと言うと『日常』の作品世界観的には。
むしろ、ヒャダインの取っ散らかり感の方が、合致するんですケドね。
佐咲紗花さんの声は、ちょっと『日常』とは不似合いに奇麗の度が過ぎる。
別の作品で聴いてみたかったかなー、……とか。
それこそ。
『R-15』とか。
ロウきゅーぶ!』とか。
ゆるゆり』とか。
「届きそうで届かない、一風、変わった恋心」が物語の主軸の、ラブコメディ系で。