えめらるど…

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大蒜を
食べた後だと
ちと困る


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最近。
生身の人間の男性同士が、物理的に、唇と唇を接触させる行為を。
……つーか、まぁ、平べったく言えば、オトコ同士のキスシーンを。
テレビやら何やらで、頻繁に、目にする機会が増えた気がするのですが。


どうして、気持ち悪い系のオトコ同士で、キスさせるんですか?
カンニング竹山さん、とか。
ダチョウ倶楽部の上島さん、とか。
ドリフの志村さんも、何かのバラエティで若手に絆されてヤってた気が。
(バカ殿だか、だいじょうぶだァだか、特番で)


放送倫理に反する、とまでは、言いませんけれど。
視聴者に不愉快を強要する「お笑い」ってのは、どうなのかなぁ、と。
テレビメディアから人心が乖離する、主因なのですが。
番組コンテンツを管理する偉いヒトってのは、その辺の空気が読めない無能が増えた。
空気、と、言うか。
時代、と、言うか。


世界一初恋


じゃあ、此処を書いてる、うにうに。さんは。
「気持ち悪い系の現実男性」じゃ無くて「イケメンの二次元男子」であれば。
オトコ×オトコのキスシーンは、認めるのか、……って話になって来ますケド。


認めねぇ。(笑)


当然ダロ。
オトコ同士のキスなんか、想像するだけで吐き気がしますよ。
……と、前提を吠えた上で。
……それでも実は、然して大きな反感も無く、普通に見ていたりもする二律背反。


殊。
世界一初恋』をフラットな精神で普通に視聴しているオトコのオタク、と、云うのは。
それだけで、稀有と云うか、レアと云うか、変質的な性癖保持者と云うか。
良くも悪くも、只者じゃないとは思いつつ。


いや、だって。
マリア様がみてる』とか『ストロベリーパニック』とか。
同性同士(女性)の擬似恋愛だって、抵抗が無いワケですから。
同性同士(男性)の擬似恋愛だって、おなじスタンスで見ますよ。そりゃ。


女のヒトが、マリア様以下略を見て、何を思うのか。
それと、似たり寄ったり、だと思います。
(性的な過激度で云えば『ストパニ』か『神無月の巫女』が近いか)


素で考えれば、オンナとかオトコとか、それほど考えてないですよ。
アニメなんだから。
ちょっと視点を屈折させて、わざわざ、ナナメから見てるだけの話。


じゃあ、何が面白くて、見てるのか。
今回は『世界一初恋』を引き合いに出してますが。
『好きなものは好きだから以下略』など、同系統のBL全般も含めて。


男色を演じる男性声優さんの、業。
……と、云うか、役者としての職人気質。


現実の身にありながら、妄想の世界での男色を物理的に具現化させる。
舞台芸術の角度から楽しんでるっぽい感覚です。
マイクの向こうで、役者さん達は、どんな想いなのだろう、とか。


ハーレム系の萌えアニメ、とは、違って。
BL系の男色アニメに対して、ボクは、声優さんに対する偏見とか無いですから。
(オトコの声優さんで、特に、誰が好きとか嫌いとかの偏向や偏見が無い)
誰がどんな役で登場しても、淡々と「濃いなぁ」と。
その辺の、何を見ても斬新に驚けるのが、オトコ目線からのBLアニメの楽しさ。


なのですが。
世界一初恋』にて、最も、味な仕事をしているなぁと思った声優さんは。


誰が聞いても、一発でそれと分かる、独特の声の持ち主で。
いじられ系、ドS、モブ、何を演じても存在感を発揮しつつ他者を邪魔しない実力派。
相応の実績、と、圧倒的な現場経験、と、不動の人気。
……にも、関わらず。
……この作品に限っては、まったく、磐石の存在意義を欠片も発するコト無い。
……禁断の薔薇の園に、何かの間違いで迷い込んだ、一匹の黒ウサギ。


振り回され系の主人公、律(オトコ)の幼馴染にして、異性の噛ませ犬。
幼馴染のオトコ×オトコの恋愛に、一定の理解があるのか。
オトコ同士の恋路の邪魔をして、男女の正等恋愛をゴリ押ししたいのか。
小日向杏(女)を演じる田村ゆかりさんの右往左往が、地味に、面白い。(笑)


マリア様が以下略で云えば、檜山修之さんポジション。
完全アウェーの仕事場で、居場所が無いのか。
みんなの心の船着場として、欠かせない存在なのか。


結局、世の中ってのは。
男女のバランスの妙によって、成り立ってるワケで。
(男 : 女 = 1 : 1 ……では無い点が、人生の機微)
女性と男性のバランスの妙ってのは、日本の象徴的な懸案事項なのかなー、って。
宮家の未来がどうのこうの、なんて話題を見る度に、不敬ながらも考えてしまいつつ。