きみとぼく…

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恋よりも
楽しい事が
あった夏


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初めて見た時には、脱力系BLかと思っていたのですが。


世界一初恋』『好きしょ』みたいな、ガチホモ or ゲイ、……では無く。
『デュラララ!』『虎兎』みたいな、妄想補完型BL、……では無く。
ゆるゆり』みたいな感じの、タテ軸が同性擬似恋愛、ヨコ軸がギャグ……みたいな。


君と僕。


第一話にして、早々、メリー(女)と春きゅん(男)の正等恋愛フラグが立って。
君に届け』と似たり寄ったりの流れになるのかと思いきや。


そもそも。
男の娘の春きゅんが主役かと思ったら。
原典の基本的な主役は、無口のいらんコトしぃの、浅羽兄弟だそうで。
しかも、原作は、スクエニ系の四コマ漫画、とかで。


本質的には、恋愛要素なんぞ、まったくカケラも無いコトを知り、小さな衝撃。(笑)
話の端々に、恋心にも似た、淡い群像劇を申し訳程度に加味しつつ。
でも、基本は、「萌え」では無く、笑い。


『先生のお時間』が、一番、ニュアンスが近そうな。
(恋愛要素は、気付いたヒトだけが「くすっ」と反応する、隠し味)


なのですが。
今季、なんか、コレが一番、安心して見られます。
なぜか『たまゆら』よりも、こっちの方が、好きです。


何が良いのかなぁ、……と、思ったら。
佐藤茉咲(メリー)のスタンスの、リアリティーが好きなのかな、と。
「萌え」アニメ特有の、取って付けた、わざとらしさが無い。
出る所では出て、引く所では引き、邪魔にならない、あの身の振り方が好き。


なんだろう。
ボクは、基本的に、男友達と集るコトが圧倒的に多かったので。
「ああ、いたいた。こんな感じの女子」みたいな、具体的な懐かしさ。
「友達のカノジョ」と言うより「友達のトモダチ、ただし女子」、……みたいな。


そうか、ノスタルジーか。


実体験と共鳴して心地良さを感じてるのか。
だから。
女子会展開で男のボクには実体験がまったく重ならない『たまゆら』とは違うのか。
むしろ、女子同士でしか吊るんだ記憶が無い女性のヒトには『たまゆら』の方が響くのかも。
(男同士の何気無い日常を描いた『君僕』を見ても「ふーん」としか感じないかも)