りんじんぶ…

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理事長の
一人娘を
「肉」と呼び


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兎にも角にも、ツッコミ所が多過ぎるのですが。
その、作中に点在するツッコミ所の全てが。
「どうぞ、ツッコんで下さい♪」丸出しの、かまってちゃんトラップなので。


幼稚。


その一語に尽きます。


僕は友達が少ない


累計 3,500,000 部。
逆に云えば。
数字しか作品の魅力と価値を宣伝できない、2007年以降産の愚作の一つ。


端的に一例を挙げれば『生徒会の一存』とか、その辺と同レベル。
「どっちの方が何冊、より多く売れた」、とか。
後は、部分部分の掛け合いが面白いとか、つまらないとか。
その次元で、話が、止まる。
……結果。
……一人、また一人、早々に退屈して作品から離れる。加速度的に。


とか、ね。
なんつーか。
こんな感じで、強引に、わざとらしい毒を、世間に対して。
心の奥底から無理して絞り出してる、みたいな雰囲気を感じつつ。


正直。
平坂読さんの個人的な信条の吐露を、是非とも聞いてみたいと思った。
氷川へきるさんに関しても、まったく同じ感想を抱いてますが。


著作物製作者、として、対外的に発言を縛られた「公」の部分では無く。
気心の知れたヒトにだけぶっちゃける、オフレコの「私」の部分。
……と、云うか。
……人相学、夢占い、など、本人が気付いていない深層心理の、底の底。


存外。
普通の人間だと思うのよね。根は。
ちょっと洞察力が長けていて、ちょっと社会に対して不平不満が蓄積していて。
ちょっと天運が突飛で、ちょっと時代の流れを味方に付けられる天稟に恵まれて。


……。


リア充は、死ねッ!(落ち着け)
二回、死ねッ!!(それ違う)


……、と、こんな感じのコトを。
……サラッと出来るヒトだと思うのよね、「私」の部分では。
……でも「公」として大成しちゃったから、有名税で発言権を剥奪されて。
……氷川へきるセンセと同じ泥沼の中で、もがいてるヒトなのかなぁ、と。


そう云う意味で。
平坂読さんの個人的な信条の吐露を、是非とも聞いてみたい、……と、思った。


「ブリキ氏のイラストがウケたからこその3,500,000って数字ですよね」とか。
「隣人部がSOS団のオマージュにしか見えないんですが、何か反論を」とか。
たぶん、御自身が、自作を読んで自分で抱いているであろう、批判に対して。
どんな角度から、自虐的にしてシニカル、かつ、ストイックに自己評価を下すのか。
……それを、知りたい。


編集に言われるが侭に書き殴り、出版社の傀儡と成り下がり。
云いたい事を世に知らしめるべく始めた稼業なのに、言いたい事を何も言えず。
それでも、ファンから必要とされている実感だけを糧に、這い蹲る苦楽。
そうした言下の鬱屈を、言葉の端々から痛烈に感じるのは、何故なのかしら。


本当は。
僕は友達が少ない』じゃなくて。
『誰も僕を理解してくれない』ってタイトルにしたいのかなー、と。


作者は、たぶん「私」に於いて、友達は多いと思うのですけれど。
その友達に満足しているか、と、問われれば「否。」と即答できる。
そんな感じの、心理屈折を抱くヒトだと思いつつ。
そして。
そうした屈折も含めて「私」の角度でも理解してくれる少数の親友を大事にするタイプ。


うわっ、どっちだろう。
大多数の「トモダチ」に辟易して、孤高に塞ぎ込むタイプなのか。
少数精鋭の『友達』とだけ吊るんで、孤独を楽しむタイプなのか。