あっぷる…

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神の実(林檎)は
神のみぞ知る
智恵の味


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マイクロソフト社と双璧を成し、コンピューター産業に革命を齎した立役者。
アップル社のトップにして『i-ナントカ』シリーズの開発者。


ティーブン・ジョブズ氏が、去る10月5日に病逝されたそうで。


ボクはMS社の信者なので、アップル社に関しては何も言うコトは無いのですが。
ただ一語、故人の冥福を心より御祈りいたします、としか。


その一件にまつわる、エトセトラ。


一つ、数奇な偶然の話。


ジョブズ氏の死報より数日ほど前に、今年度のノーベル賞の発表が執り行なわれ。
医学賞、物理学賞、文学賞、何かに付けて「日本人はどうか」とか。
マスコミは、ノーベル賞の意義を、まったく理解していないっぽいワケですが。


医学賞に関して。
ラルフ・スタインマン師が、発表より数日前に病逝していた事が、事後判明し。
「生者に授与するのが大前提」とする定石を揺さぶる、ちょっとした騒動となりました。
結局、ノーベル賞を取り仕切る一団は。
「形式的授与は生前であり、授与式の前に死去したに過ぎない」と、特例を認めて。
スタインマン師に、そのまま、贈呈される事となったのですけれど。


ジョブズ氏の死は、i-Phone4Sの発表直後。
スタインマン師の死は、ノーベル医学賞の発表直前。


二氏の病勢に、何の数奇も無い様にも思われるのですが。
奇しくも。
二氏の死因が、双者、膵臓癌であった事について。
なんて言うか。
数奇、……としか説明のしようがない偶然の妙を、垣間見ました。


一つ、日本人とアップル社の実態。


取り敢えず。
自分が使ってるパソコンが「ウィンドウズ」である事ぐらいは知っているけれど。
……って、その程度のライトユーザー。
「パソコンに、テレビと同等の家電価値しか感じていない」ってヒトが大多数の日本人。
ボクが今まで出会ったヒトの中で、一番、すごかったのは。
マッキントッシュも「ウィンドウズ」だと思っていたヒト。(笑)


『OS』ってのが何なのか、漠然とした概念すら理解する気が無い、……と云うか。
例えば、アンドロイドとウィンドウズが同義異質の存在であるコトも知らない、とか。
オペレーション・システムのおかげでアプリが動く道理が理解できない、とか。
(広義で考えれば、一太郎やエクセルやワードも「アプリ」だったりするし、ね)


「アプリケーション」。
スマートフォンの過熱ブームで、近年、にわかに注目されている単語ですが。
Windowsが3.1だった頃から、その単語と概念は、密接に存在していたワケで。
結局、スマートフォンは、超小型パソコンなのです。
もっとも、重要なのは。
もっとも、ユーザーが慎重に意識して選別すべきなのは。
アンドロイド、i-Phone、Windows、などの『OS』の社差であり。
自分ののニーズに、もっとも迅速かつ的確に応じてくれる機種を探すのが、難関。
つーか。
そもそも、ニーズも無いのにスマートフォンを求めるヒトも大多数なので。
逆に云えば。
『OS』がどれであっても、何を使っても、結局、まったく同じってヒトも多いワケで。(笑)


ゴタクが長くなった。
えーと。
ジョブズ氏の逝去に関する、日本人のタテマエと本音?


海の向こうのヒトであれ、電脳文化の革命児として日本に多大な影響を与えたヒトなので。
一報を耳にして、大なり小なり衝撃を受けたヒトが多いのは、事実です。
ボク自身、アップル社に興味が無いのに、これだけ万感に耽ってるワケですから。


でも。
そんなボク自身の行動の、矛盾と云うか、辺鄙を見て。
なんとなく、総合的に感じた疑問。


Windowsを使ってるヒトが。
docomoだか、auだか、を、ずっと使っていたヒトが。
(今の今まで、アップル社の端末なんか意識の眼中に無かったってヒトが)


アップル社のトップ、ジョブズ氏の訃報を耳にして。
瑣末ながら、衝撃を受ける、……って、行動は。


何か、違うんじゃないか?、と。


自分自身の行動を省みて、自分自身で思いました。


本当に、氏の逝去を、重々と受け止めているのか。
ブームだから、話題にして、騒ぎたいだけなのか。
……その辺りのサジ加減が、分からなくなりました。


ボクのネット上の知人の中には、アップル社一択ってヒトが多いです。
そうした生粋のヒトたちの意見をこそ、真摯に聞いて回りたい。