はだしのめがみ…

   ※   ※   ※   ※   ※   ※   


靴下を
脱いだ途端に
数え役満


……字あまり。


   ※   ※   ※   ※   ※   ※   


東二局。
ゆい(東)、あかり(北)、京子(西)、ちなつ(南)。


京子「ツモっ!……よっしゃー!百万石!!」
ちなつ「何ですか、それ?」
ゆい「萬子の清一色で、数字の合計が100を超えた時に成立するローカル役だよ」


五萬×3、六萬×3、七萬×3、八萬×2+1(ツモ)、九萬×2(アタマ)


あかり「合計96でも成立するの?」
京子「え?」
ゆい「和了役の宣言ミス。……チョンボね」
京子「しゃーない、脱ぐか!」
ゆい「脱がんでいい!!」


ゆるゆり


麻雀を介して、麻雀と無関係の作品を妄想する、……ってのは。
それなりに知識とノリを要しますが、個人的に耽る分には楽しい道楽でして。


現実的に在り得ない場の流れ、とか。
他家の捨て牌のバランス、とか。
リアルに突き詰めると、それこそ『カイジ』か『咲』みたいな漫画が描けるですが。(笑)
素人が時間潰しの遊興に勤しむ分には、深いコトは考えなくても良いワケで。


例えば、上記の百万石の場合。
そもそも、持ち点について、一切、触れていないワケでして。(笑)
ドラや点棒など、無視すると対極が成立しない概念も無視できるのが、妄想麻雀の愉快な点。


ただし。
座り位置のリアリティ、は、ある意味、点数や配牌バランスよりも重要となる場合もあるワケで。
位置関係を蔑ろにすると、キャラクターの相関関係の説得力が半減してしまう、など。
現実の麻雀とは、まったく性質の異なる、玄人気質が問われる趣味でもありますが。


まぁ、なんつーか。
気にしたら、ダメ。(笑)


東四局。
京子(東)、ちなつ(北)、ゆい(西)、あかり(南)。


京子「ロンっ!……キタコレ、大竹林!!」
ちなつ「また、京子先輩は、変な役ばっかり狙う……」
あかり「大竹林、……って?」
ゆい「索子の七対一(チートイツ)のタンヤオ。筒子で揃えれば、大車輪。」
京子「そして、萬子で揃えれば、百万石っ!」
あかり「……だから、合計70で100に届かない場合でも百万石って成立するの?」
ちなつ「あかりちゃん、何気に暗算とか得意?」
あかり「えへへー♪」
ゆい「まぁ、すごい特技だとは思うけど……」
京子「主人公らしくないと言うか、パッとしないと言うか」
ちなつ「目立たない特技ですよね」
あかり「……京子ちゃんの大竹林より、私の暗算スキルの話で盛り上がってるのに!?」


南三局。
あかり(東)、京子(北)、ちなつ(西)、ゆい(南)。


あかり「やったー!ツモっ!!」


竹2×3(ポン)、竹3×3、竹4×2(アタマ)、竹6×4(明カン)、竹8×2+1(ツモ)


あかり「えーと。索子の清一色チンイツ)、食い下がりだから……トイトイ、になるのかな?」
京子「……いや、……てゆーか」
あかり「あっ、喰いタン有りって事は、タンヤオも付くよね?」
ゆい「……じゃなくて、……緑一色。役満
あかり「ええーっ!?そんなに凄い役なの!?」
ちなつ「……しかも発無だから、ダブル役満です」
あかり「へぇ(汗)。……あ、でも、この並び方の方が『大竹林』って名前が合う気がしないかな?」
京子「……。」
ゆい「……。」
ちなつ「……。」
あかり「あれ?あかり、また何か変なコト言った!?」


京子「しゃあない。脱ぐか!」
ゆい「だから、脱ぐなってば!!」


結論。
麻雀のルール。「負けたら、脱ぐ。」
……うにうに。さん、いつも、麻雀の話のオチは、そのワンパターンですよね。


異論。
「脱げば脱ぐほど強くなる。」
……どこのバトルスキンパニックの話ですか、それ。


ちなみに、上説の異論(脱げば脱ぐほど強くなる)に関しては。
かつて、ある神位の女流雀士が、実際に作中にて実践して。
卓を囲む面子や作品内の観衆、さらには読者や視聴者をも震撼させたエピソードは、有名な逸話。


『咲』の主人公、必殺技は嶺上開花
「素足の雀神」宮永咲


ちなみに。
ロンよりショウコのお姉さん(スーパーリアル麻雀)も、脱げは脱ぐほど強くなるスキルの持ち主。
イカサマ一切無しで四暗刻の天和を出せる雀神は、たぶん、半裸のショウコさん唯一人。(笑)
……なるほど。
ファイナルヌード、ってのは、雀神が真価を発揮する際に発するオーラの事か。(違ッ)