はくおろ…

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信じたい…
仮面の下の
「養父(ちち)」の、愛


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双方、まったく接点が無いハズの二作品が、奇妙な接点を形成している話。
世の中には、侭、そう云うコトがあるワケで。


快盗天使ツインエンジェル(中略)パラダイス>


兼ねてより、OP映像で中ボス感を匂わせていた緑髪の双子、テスラとナイン。
それにしても。
いつから、堀江由衣さんは、中ボス声優として重鎮を張る機会が増えたのかしら。(笑)


『咲』の隻眼、とか。
ひぐらしの(略)』のあぅあぅ、とか。
まほらば』のドS、とか。
一騎当千』の妹ちゃん、とか。
化物語』のネコ、とか。


中ボス、……と、云うか。
24話2クールで言えば21話あたりに、ストーリーの転換を引き起こすトリガー、と、言うか。
堀江さんが本気を出して敗北したら、いよいよラスボスが本性を表わして最終局面、……的な。


ィャ、堀江由衣さんを熱く語るのが、今日の本旨じゃ無くて。


『ツインエンジェル』では、ラスボスを、小山力也さんが熱演しているワケで。
トゥスクルを統括し、アメリカを24時間で死守し、富士原家の一人娘の貞操をガード。
そんな善意の塊、熱血漢の朴念仁、小山力也さんが。
盲執に駆られて「世界を焼き尽くしてやる!」とか轟然と狂笑するサマ、と、云うのは。
なかなかにして、聴覚的に、シュールな光景です。


つーか。
やっぱり、彼が演じているブラックトレーダーは、仮面キャラだけどな。(笑)


で。
そんな、仮面キャラの狂気の科学者を、父と慕い。
その意に無言で睥睨し、真意を封殺して父の狂気に付き従う、双子。


一人、よく喋る方(テスラ)は、堀江由衣さんが担当しているワケですが。
一人、まったく喋らない方(ナイン)は、柚木涼香さんが冷演している次第。


……。
……いや。
……どう考えても、テスラが柚姉だろ。(笑)


実際、狂気の養父ブラックトレーダーに対する、深愛と猜疑の深さは。
それこそ、ハクオロの真姿を知りながら彼を父と信じた、エルルゥほどに、深いのですが。


トレ様「一度の過ち(ツインエンジェルに荷担して学校を防衛)は不問に伏す。戻って来い、娘たち」
ナイン「気付いて、お父さま。自分の過ちに……」
トレ様「……お前たちなら理解してくれると信じていたが、私の思い過ごしだったか」
ナイン「お父さま!」


…………、と。


柚姉と力也さんの会話は、これまでの話の中で、この1シーンだけ、でした。


ここまでの流れに至る、父と娘の会話は、すべて、堀江さんが一任。
柚姉の演じるナインも、それなりに、セリフはあったのですが。
(文量としては、アニメ『らき☆すた』の岩崎みなみ、ぐらい)


トレーダーに対する、父への深愛よりも。
テスラに対する、姉への信愛の方が、濃く。
「姉さま……」の一語に込められた万感は、エルルゥの「アルルゥ…」よりも深かったワケで。


……で。
……『ツインエンジェル』と『うたわれるもの』を、両天秤に掛けて。
……演者の邂逅を踏まえた作品対比は、ひとまず、それとして。


ストーリーの概要としては。
黒幕ブラックトレーダーが『セブン・アミュレット』を奪握するに至る過程、と。
それを阻止するツインエンジェルの活躍、が、おおよその本筋なのですが。


その『セブン・アミュレット』を巡る熾烈な攻防は、過去にも、あったらしく。


聖杯戦争


つーか。
何がどうして『聖杯戦争』なのか、は、知りませんが。
そして。
聖杯戦争』を取り巻く宝具の数が、なぜ、奇しくも、七つなのか、は、知りませんが。


よもや、まさか。
パチスロ発祥の、田村ゆかりさんと能登麻美子さんが演じる前時代的な萌えアニメ、の。
最終的な結論のベースモチーフが、『Fate』に至るとは。


つーか。
だったら、さ。
バイオレット姉妹(テスラ、ナイン)のどちらか、は。
川澄綾子さん、でも、良かった気がしつつ。(笑)


いっそ。


ナイン : 川澄綾子さん。
テスラ : 能登麻美子さん。
(逆も、可)

……でも、味のある中ボス感が発揮できた気もしつつ。


その場合、神無月葵を誰が演じるのかって話になるのですが。
それこそ、堀江由衣さんでも大丈夫な気がしたり、しなかったり。


水無月遥 : 田村ゆかりさん。
神無月葵 : 堀江由衣さん。
葉月クルミ : 植田佳奈さん。


はいはい、かしましかしまし。(笑)


クルミ「地味って言うなっ!」
遥「クルミちゃん、キャラ間違ってる……」
葵「それだと『葉月クルミ』じゃなくて『桃瀬くるみ』ですね」


でも、そうなると。
遥、と、葵、で、クルミを取り合うガール・ミーツ・ガールになっちまうのか。(笑)