ともか…

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汲々と
一途な瞳は
何を見る?


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「汲々」(きゅうきゅう)。
ある一事に対して、一心一途に集中する様子。
今日は、そんな、健気な女の子の話題。


そして。
「特に、コレと言って突出した特徴が無いのが『特徴』です」、……な、話。


ロウきゅーぶ!


いつか天魔の黒ウサギ』で言えば、時雨遥のポジション。
(厳密には、遥が正室で、ヒメアが後釜の後妻なので、逆)


『To Herat(第一作)』で言えば、晩年のHMX-12マルチ。
(『リメンバー・マイ・メモリーズ』で、あかりとガチで浩之を奪い合った)


『かしまし』で言えば、神泉やす菜。
(つーか、そもそも、大佛はずむの優柔不断が諸悪の根源ですが。 / 笑)


なんつーか。
主人公に「ステディ」や「ラバー」がいるのに、本気で奪いに出る、噛ませ犬。
……そんな感じのキャラクター。


湊智花。


スバルには葵って正妻がいるのに、どうにか一線を越えようと画策を繰り返す淫乱小学生。
……ィャ、まぁ。
……智花は、まったく、噛ませ犬としては何もしていないワケで。
……外野の四匹(のっぽ、メガネ、金髪、おー)が、他人の恋路に割り込みをゴリ押し。


実際、小学生が風呂や水着でキャッキャウフフ、みたいな。
そんなこんなの過剰なサービス面だけが、視聴者の目と心に引っ掛かっているだけで。
『あの日見た花の名前(略)』で言えば、安城鳴子の尻の穴しか記憶に残っていない、みたいな。
どうにも、あの五人は、アニオタから愛されていないんじゃないか、……みたいな不安が。


えーと。
ミルキィホームズ』や『キルミンずぅ』みたいに、コアな信者が、ずっと熱愛している、とか。
そうした「オタクらしい愛され方」を、一向にされていないのかなぁ、……と。


ともすれば。


・長身コンプレックスに悩む、ギャップ萌えの弱気っ子。
・金髪のアグレッシブなツインデレ。
・メガネのツンへタレ、チョイS。
・わざとらしい、ロリ。
・健気で一途な思春期恋愛の押し売り。


登場人物すべてが、何かを御手本にして右から左へ受け流した様な。
『パターン化した個性の取って付け』による、皮肉な「無個性化」の逆転現象。
(「どこかで見たコトがある」って錯覚が作用して、キャラの内面に興味を持ってもらえない)


それぞれに強烈な特徴があるハズなのに、それぞれが「無個性」。
別の作品で見たコトがあるキャラクターの、見真似。
智花だからこそ、ひなただからこそ、真帆だからこそ、……みたいな。
そうした『ロウきゅーぶ!』だからこそ、の、キャラクターの味が、何も無いのよね。


今日は、智花について重点的に語りますが。
……ィャ、「語りますが」っても、一文で片が付く話ですが。


湊智花の特徴を、アナタは、一言で説明できますか?


髪型や髪色、そして、瞳の色は?
キャラクターボイスを担当している声優さんは?
口癖は?
他のアニメで、内面が酷似しているキャラクターには、誰がいる?


などなど。
別段、この質問に、具体的な回答を諸姉諸兄に求めるのが、今日の本旨では無く。
湊智花、……に、そこまで意識を向けて考えた機会が、ありましたか?


本当に、無個性なキャラクター、……ってのは。
「特徴が無いのが『特徴』のキャラクター」、……ってのは。
この様に。
まったく、興味を持ってもらえないキャラクターのコトだと思うワケで。


マイナー嗜好ってのは、そうした「世間から爪弾きにされている、いらない子」に目を向けて。
どうして、世間が無関心なのか、その理由を考察するのが楽しみの一貫であり。
そう云う目で見るヒト、ってのは、ハマると深いですから。
ゆるゆり』は、そうしたコア層に媚びを売ろうとして、大失敗したワケなのですが。
それはそれで「放置系いじられキャラ」として、あっかりーんがスタンスを確立できたので。
なんだかんだで、結果オーライ。


……なのですが。
……『ロウきゅーぶ!』の準ヒロイン(正ヒロイン?)、湊智花の場合。


そもそも、9月9日が誕生日であるにコトさえ、誰にも関心を持ってもらえない、など。


「特に、コレと言って突出した特徴が無いのが『特徴』です」な、無個性キャラに対して。
世間の目ってのは、ことごとく、冷たいモンだなぁ、……と。
健気に頑張ってるんだから、もっと、無心で応援してあげても良いと思います。
風呂や水着だけじゃなくて、バスケで頑張ってる姿を見てあげて欲しいなぁ。


そんなこんなの、「汲々」(きゅうきゅう)の日。
バスケットボールに一心一途に集中する、無個性な女の子。
9月9日、湊智花の誕生日。