はな…

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名も知れぬ
死屍(カバネ)に添うる
彼岸花


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8月1日、パイ(おっぱい)の日。
8月2日、パンツの日。
8月3日、蜂蜜の日。
8月4日、箸の日。
8月5日、箱の日。
8月6日、ハムの日。
8月7日、ハナ(鼻、花、華)の日。
8月8日、母の日。
8月9日、ハグ(hug、剥ぐ)の日。


八月は、何かと、エロい隠喩が秘められた「記念日」が多いのですけれど。(笑)


実際問題、例えば。
「母の日」や「ハムの日」とか言われて、漠然と、エロに強引に結び付けるコトは可能でも。
「箸の日」と言われて、何がエロいのか、さっぱり分からない……ってヒトが、多いのが現実です。
即座に「箸責め」とか「女体盛り」とかってエロ飛躍できるスキルを持つヒトは、少数派、で。
ひょっとしたら、ネットでエロエロ騒いでるヒトのうち、半数くらいのヒトは。
「蜂蜜の日」と言われてもエロい妄想ができない、普通の感性の一版常識人なのかしら、とか。


メディアがやたらと賢しい反面、日本人の性倫理や性風紀が、総合的かつ安定的に維持されているのは。
あるいは、『普通の感性の一般常識人』のヒトたちの台頭による恩恵だったりもするワケで。
(最大の理由は、警察機構の拡充による、徹底的な「性(セックスやヒワイやハレンチ)」の司法管理)


<R-15>


金髪の白衣がいなければ、もっと、こう、単純に楽しめる気が無きにしも在らず。
レベッカ宮本、はかせ、香学創、……で、アニメ界の三大「ウザ白衣」とか誹られていて。
なるほどなぁ、……とか、妙に納得してしまった次第。(笑)


ぱにぽに』『日常』に関しては、個人的な思い入れが強いので。
ベッキー、はかせ、が、「ウザい」と評されるのは、見ていて心苦しいモノがあるのですけれど。
逆説的に考えて。
何の先入観も無い、香学創を見ていて、普通に、ウザいと感じるので。(笑)


ベッキー、はかせ、にも、先入観が無ければ「ウザい」と感じるのかなー、とか。
『R-15』に思い入れがあったなら、香学創も何がしかの萌えを感じるのかなー、とか。


平均的に見ていると、自今。
アニメ化を慌てて急いだ感のある、何とも形容のできない「萌え」の出来損ないの共通点として。


2009年のラノベブームに、早急に祀り上げられた未熟な作家のグデグデ枠が多いワケで。
コンスタントに、既刊で10巻前後の安定的な売り上げは伸ばしているけれど。
累計を冷静に見てみると、一冊あたり、5万部〜10万部。
…………ィャ、むしろ、めちゃくちゃ売れてるんですケドね。(笑)


なんつーか。
エロに不慣れで、感性が普遍的で、既存の作品の猿真似を自分流にアレンジするしか芸が無いのに。
売文屋プロとして、今後、続くのかなぁ……、とか。


アニメを宣伝に利用して、それで新規顧客が得られなければ、最期。
キリの良い所で打ち切りにされて、あとは『ブックオフ』の棚の肥やしになりそうな。(笑)
ブックオフ』だけじゃないですが。
よもや、その作家の名前を見るのは『紀伊国屋』と『ブックオフ』だけ、みたいな。
都市部の大型の『アニメイト』や『とらのあな』で探せば見付かるかなー、みたいな。
その作家の最新作が、amazonでの新品価格が、いきなり30%OFF、みたいな。
……そんな素人見地の未来予想図が、三年前後で本当に現実化しそうな気がして、怖い。


ここ数年で、いきなり「ナントカ大賞」銀賞や佳作レベルでも、プロとして祀り上げられて。
ブームの熱が冷めない内に、慌てて、アニメ化されたラノベ作家は、総じて。
向こう数年内に、失職の危機、……って、気が。


ラノベどころか、マンガの世界では、それが日常茶飯事なんですけどね。(笑)
その「修羅場」感を、死生の瀬戸際を、作品を介して感じないモノが増えた気がするワケで。
肩肘を張らずに作品を提供できる融通と柔軟性が、逆に、長続きのバネにもなりそうですけれど。


まどかマギカ』とか。
ピングドラム』とか。
原典を持たぬオリジナルアニメの方を、視聴者が求める時代へとシフトチェンジした自今。
アニメ化による宣伝効果を期待して、執筆に励む売文屋稼業の人々に、未来はあるのかなぁ、……と。
アダルトゲーム産業、みたいに、マンガ産業やラノベ産業も。
一版のヒトは誰も知らないだけで、アッチ側の世界では、凄まじい栄枯盛衰の修羅場なのかも知れない。


結論。
死して屍、拾う者も無し。
名を忘れられた作家の末路は、哀れの一語に尽きる無常。


何がしか、プロが邁進する華々しい人生行路を『赤絨毯』と称するコトもありますが。
その『赤絨毯』の「赤」は、忘れられて路も半ばに倒れた同志の、血の涙の色だと思います。
その覚悟が、今のプロ作家のヒト達には、あるのかなぁ……と。


同志の流した血の涙に染まった、羅紗の『赤絨毯』を蹂躙する覚悟、……では、無く。
いつか、その赤絨毯に自分の血の涙が染まるかも知れぬ、死地を歩いている覚悟。


プロが邁進する赤絨毯の小脇は、彼岸花どころか、蒲公英も白詰草も生えない不毛の地。