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爪弾くは
荒ぶる調べ
キュアリズム


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ィャ、それはキュアメロディの口上です。


音楽を構成する三要素、……ってのは。
メロディ、リズム、ハーモニー、なのですが。


では。
その三つが揃わないと、『音楽』は成立しないのか。
その回答は、実は、「No」もしくは「否」です。
どれか一つだけでも『音楽』は、成立するのです。
谷崎ゆかり先生いわく「結構、一人でも生きていけるものよ」って奴。


もっとも顕著と云うか、時事に近しい一例を挙げると。
祇園祭山鉾巡行の、いわゆる「コンチキチン」。
アレは、リズムの一要素だけで成立する『音楽』の特異な一例です。


スイートプリキュア♪
おジャ魔女よろしく、パティシエに扮してスウィーツを極めりゃ良いモノを。(笑)
敵キャラは、香辛料と云うか、辛味や苦味と云うか。
ハバネーロとか、ワサビーノとか、チリィ&ペッパーとか。
ザケンナー」に類する雑魚は「スパイシー」で。


げふん。
何の話だ?
そうそう、リズムとメロディー。
……つーか。
リズムとメロディは、どう考えても、スタンスが、逆だと思うのですが。


「爪弾くは、荒ぶる調べ。……キュアメロディ!」
激しい躍動感と一発必倒の破壊力で、力で威圧するピンク。


「爪弾くは、たおやかな調べ。……キュアリズム!」
流暢な連続技の小ヒットやコンボでハメて削る、技で牽制する黄色。


そんな二人の連結の決め手となるのが、ハーモニーパワー。


……って、音楽の三要素の配分がチグハグじゃん?(笑)


で。
当然、「ふたりは…」の頃からの伝統で。
プリキュアは、時間と共に三人なり四人なりに増えるワケですが。


音楽の三大要素メロディ、リズム、ハーモニー。
次は、どれが来るのかと思ったら。
知られざる三人目は、変態仮面のミューズ。


まぁ、ミューズに関しては、まだ隠れキャラ扱いなので、今は黙殺するとして。
(そもそも『ミューズ』ってのが『音楽』そのものを示唆する絶対概念ですが)


実質四人目、暫定的には三人目。
セイレーン、改め、エレン。
「爪弾くは、魂の調べ。……キュアビート!」
気円斬っぽい飛び道具で近接戦闘重視のピンクと黄色をサポートする、青。


ビート、……ってのは、小節一拍目の強調の因子で。
音楽学で考察したら、概念がリズムと思いっきり被ってるワケで。(笑)


go55、F、HC、何度かプリキュアには「青」が登場したですが。
過去の「青」と、キャラ性がまったく被らない不思議なヒトだと思ったら。
性格スキルは、一言で云えば、加害妄想。
こんな特殊性癖が出て来るアニメなんぞ、絶望先生だけかと思った。(笑)


ネタ抜きにして、素直に見れば。
過去の悪事に苛まれつつ、その反省と懺悔と更生のために奮起する図、ってのは。
なかなか、燃える要素も大きいワケで。
苛めてるのか、励ましてるのか、まったく読めないドSのハミィとか。(笑)
喧嘩ばっかりしてたクセに「仲間って大事だよ」とか言い出すピンクと黄色とか。
それぞれの人間模様が、プリキュアらしい面白味に溢れてる、群像劇。


なのですが。
ネタとして、一つだけ、どうにも大きなツッコミ所。
キュアビートの断末奥義。
俺の歌を聴けェえぇ〜ッッッ!!、……的な。(お約束)



「ハートフル・ビート・ロック!三拍子!」
 ♪ぎゅいぃいいいぃーん ← ギター構える。
「1、2、3、フィナーレ♪」


……でもね。
……それだと、四拍子ですから。
……残念っ!!(侍)