あやさきはやて…
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執事とは
喧嘩に強い
ツンへタレ
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「彼女はこん、とかわいく咳をして」。
内容を、簡単に、バッサリと説明すれば。
お狐様の女の子が、ひょんなコトから、ある男の子にキツネとバレて。
キツネと気付いた人間の男の子と仲良くなる馴れ初めを描いた、青春譚。
そんな感じのタイトルで、ある一介の素人が書き殴った稚拙なライトノベルが。
以後の躍進の起爆剤となり、一企業の一大産業を牽引する大看板へと大化。
ある意味、時代軸から逆算して。
この作品も、また、今日のライトノベルブームの火付け役の一つとして。
金字塔、……と、説明しても大袈裟では無いほどの価値があるのかも知れません。
ちなみに、世の人々は、以後。
その、歴史的第一歩となった、件の作品を。
別のタイトルとして、広く、認知するコトになります
『かのこん』。
流行に便乗して、ひらがな四文字に改題したから売れたのか。
流行に睥睨して、ひらがな四文字に改題したから信者にしか売れないのか。
<まよチキ!>
「迷える執事と、チキンな俺と」。
……それが、初出原典の、正式タイトルだそうで。
……企業の都合と、ヲトナの打算で、売れそうなタイトルへと改題を強制。
なんだか、どこかで聞いたコトのある市場展開だと思ったら。
『かのこん』と同属、つーか、同社から出版された後身でした。
「ナントカ小説大賞」的な企画に応募された中から、選ばれた作品。
『かのこん』と、まったく同じ二の轍を突き進み、世に広く知られた作品。
あるいは。
MF文庫のネームバリューで売れてる、みたいな、冷遇の矢面。(笑)
信者からチヤホヤされ、その他大勢からは「ふーん」って感じで見捨てられ。
信者が多いMF文庫だからこそ、どうにか売文屋としての体を維持しつつ。
MF文庫が不振の末に失墜したら、失業の危険と背中合わせの博打仕事。
ィャ。
それは、角川スニーカーでも、富士見ファンタジアでも、電撃文庫でも。
ライトノベルのみならず、マンガも含めて「売文仕事」のすべてに云えるコト。
(一時的に、絵画で表現するマンガの仕事も「売文仕事」として暗喩しています)
まぁ、アニメ化されるに至る地力と人気は、頷けます。
他社を巻き添えにしたメタな「遊び」が無いのが、物足りないですけれど。
西尾維新センセじゃあるまいし、ライトノベルに過度な期待はするな。俺。(笑)
典型的、……と、云うか。
普遍的、……と、云うか。
殊、コレと言って見所が無いから、肩肘を張らず一見さんが入り込める。
その辺の敷居の低さは、ある意味では、魅力なのかも。
もっとも、肝心の内容的には。
『ハヤテのごとく』のパクリ、としかネタにできない、チャラい中身。
一時的なブームに酔って、サクッと読み捨てる分には、丁度良いかも。
ただ、一つだけ、妙に気になった点。
「迷える執事と、チキンな俺と」を『まよチキ!』に変題したコトについては。
別段、何の違和感も感じない、ある種の商業戦略だとは思うのですが。
作品ロゴ。
円の中に、ポップな字調で躍る四文字。
なぜ『みなみけ』を視覚的に彷彿とさせる外観酷似に寄せたのかなぁ、と。
何がしか『みなみけ』っぽいシナジーがあるワケでも無し。
『みなみけ』の関係者にバレたら訴訟裁判を起こされそうなリスクを背負ってまで。
わざわざ、危険を背負ってまでロゴの見た目を似せた理由が、解せない。