まーふぃ…

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「失敗は、成功の母」
……では、父は?


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ジョンソンの法則。
「機械の故障は、もっとも最悪のタイミングで発生する。」


<マーフィの法則>


・計画どおりに行く物は無い。
・過ちは、時として、真実よりも厳粛である。
・危機的状況とは「無かった事にしよう」と言えない時である。
・何かがキレイになっていく場合、一方で、何かが汚れていく。
・連続した何かが不具合を起こす場合、それは最悪の方向へと展開する。
・危機に直面すると、人は、最悪の選択をする。
・ある行動が適切であったか否かは、結果が都合に沿っているか否かで判断される。


福島第一原発を巡る、一連の事故に対する苦言、……では、ありません。
そもそも。
上記の苦言は、今から 17 年前に、アメリカで提唱された経済学です。


逆に、云えば。
今から 17 年も前に提唱された、アメリカの経済学が。
今の日本の混乱を、期せぬカタチで、間接予言しているのです。


同書籍の著者は、こうも書いてます。


・事態の危険性を事前に察知していた人は、事態が発生した後から忠告する。
・「だから言ったのに……」と事後に愚痴る事を『警鐘』と呼ぶ。


ええ。
結局、チェルノブイリが爆発するより、ずっと昔から。
原爆の仕組みで発電をするなんて、論外だ、と。
日本人は、皆、クチを揃えて言っていたのです。

膨大なカネ、と、圧倒的な権力、で、ゴリ押しの果てが、今です。


当ブログでは、別段、原子力を肯定も否定もしませんが。
一連の原子力発電事故に関する、興味深い、啓蒙書籍として。
『マーフィの法則』を、御紹介しておきます。


1993年7月15日、初版。
Arthur Bloch、著。(倉骨彰、翻訳)
株式会社アスキー出版局。


注意。
類似の「マーフィ」本は、すべて、デタラメです。
『マーフィの法則』以外の「マーフィ」に関する書籍は、すべて。
「マーフィ」って看板を付ければ売れる、って、日本人の悪癖の権化です。


第一版の、原典の、最初の、『マーフィの法則』。
これ以外の「マーフィ」は、読む必要は無いです。


なんつーか。
17年前の、アメリカ経済の風刺のハズなのに。
今の日本の状況と、まったく同じコトが皮肉られていて。
先見の明、……と、云うか。
金権強欲主義の成れの果て、……と、言うか。
人間は、結局、こうなんだなー、……ってな、宗教書。


ええ、サラッと読めば、退屈です。
福島第一原発と絡めて読むと、不謹慎だと怒られると思います。
否。
不謹慎と怒られてでも、この先見性と偶然の数奇は、一読の価値がある。


冒頭、マーフィは、こんな言葉で書き始めています。


・失敗する可能性のある物事は、失敗する。


それが、どんどんと、最悪の過程へと突き進む、プロセス。
その辺の数奇が、不思議な程に、的確かつ如実に予言されていて。
すごい本だ、……と、今、改めて感じます。


あと、アスキー出版の第一版、原典『マーフィの法則』には。
英語版が、全編、同時収録されていて。
語学や語彙のスキルアップを目指すヒトには、そっちの意味でもオススメです。
英語版を読んで、自分の日本語で意訳解釈する。
それを、何からのカタチで生活に取り入れて、ヒトに伝達する。
現代の社会人に要求される、多言語志向のユーモアとコミュニティ能力。


検定の時にテストの点数だけ稼いで、書面上で認められて。
それが、まったく、実生活で板に付いていないなぁ、……とか。
実力なり地力なりを求めるヒトにオススメする、実践書籍。


もっとも。
高校野球の女子マネージャーには、オススメしないけどね。(笑)
ィャ。
ドラッカーの『マネジメント』もオススメしないケドな。
高校生が、啓蒙と実学を目的として読むのであれば。
『夢をかなえるゾウ』くらいが丁度良く、確実に、地力になると思います。
背伸びして、ドラッカーの『マネジメント』なんか、読まなくても。
流行に睥睨して『もしドラ』なんか読まなくても。


つーか。
自分の啓蒙のためのバイブルぐらい、高校生なら、自分で選べ。(笑)