でゅらんだる…
※ ※ ※ ※ ※ ※
岩ならば
スパッと斬れる
デュランダル
氷雪(こおり)を統べる
魔力は無いが……
※ ※ ※ ※ ※ ※
デュランダル。
フランスの叙事詩『ローランの歌』に登場する魔剣。
……、が。
殊、エクスカリバーやレヴァンティンみたいな逸話があるワケでも無く。
せいぜい、岩を両断できる程度で、斬鉄が可能か否かも不明。
その地名度は、古今東西の聖剣・魔剣の中でも飛び抜けて低く。
名前は知っているケド、どの神話の武器か知らない、とか。
『魔界塔士saga』では、雑魚モンスター扱い。
『ドラクエ』で言うと「ひとくいサーベル」と同格。
果たして、ホントは強いのか弱いのか、神威の見えぬ伝説の魔剣。
<緋弾のアリア>
通り名、デュランダル。
本名、ジャンヌ。
何も考えてない様で、実は、フランス産と云う妙な繋がりがある。
(ルパンの曾孫の差し金、みたいな、ストーリーの「引き」も含めて)
『これゾン』にも、似た様な、銀髪の鎧のヒトが居た気が。(笑)
ええ、噛ませ犬ジャンヌの使う武器が「デュランダル」だそうで。
一応、『リリカルなのは』の「レヴァンティン」くらい、強い。。
一応、『リリカルなのは』の「レヴァンティン」程度の、噛ませ。
つーか。
焔獄ムスッペルヘイムを統べる炎熱の魔剣、レヴァンティン。
アレと、対を為す武器があった気がするのですが。
氷獄ニブルヘイムを統べる氷雪の魔剣、……が、何か。
少なくとも。
「火」と「氷」の対比を際立たせるのに、デュランダルはどうか、と。
かたや、氷雪の魔剣「デュランダル」に相対するのが。
炎熱の妖刀「ヒノカグツチ(仮)」ってのも、どうかと思うですが。
炎熱の妖刀「火之迦具土神(ヒノカグツチ)」、カッコ仮。
ちなみに、ヒノカグツチってのは人名(神名)なのですが。
しばしば、その銘を刻した神器妖刀の御名にも使われたりします。
ゲームやマンがの二次元世界で、……ね。
……が、魔剣「デュランダル」と対峙した、あの巫女さんが使ってた刀は。
ヒノカグツチとは無縁無銘の日本刀(「色金殺女」)です。
もっともらしく書いてますが、神話由来の一切無い、平成生まれの創作刀。
その使い手が「緋巫女」と書いて『ヒミコ(卑弥呼)』の末裔ってのもアレですが。
まぁ、ヒノカグツチは人名だけど、実在はしないからね。
もっとも。
ルパンやホームズやジャンヌダルクと卑弥呼が等格、ってのもアレですが。
ものすごく、しっかり考えて、物語を作ってる雰囲気だけど。
実は、その場その場の「カッコ良さ」しか考えてないのが見え見えです。
…………ィャ、だって、ねぇ?
銃器と剣戟が主軸の、リアル思考の近未来都市型スパイ(探偵)アクションで。
いきなり、取って付けた魔法合戦が始まったりする時点で、破綻してる。
今回の一連のエピソードを全体的に演出する、諸所の氷雪演出が。
液体窒素カプセルにより物理的に構成された人造の冷気、なら分かるケド。
とか。
毒ばっかり吐いてますが。
一つだけ、魔剣「デュランダル」に関して、自己納得した点があります。
あー。
西洋剣を使わせると最高峰の、剣迫剣戟のスペシャリスト。(笑)
『クイーンズブレイド』のレイナ、とか。
『Fate』のセイバー、とか。
強靭とヘタレを足して2で割った、あの西洋剣特有の、強弱の絶妙な拮抗。
ィャ、だったら、さ。
どうして、デュランダルなんですか?
エクスカリバーじゃ、ダメなんですか?
(蓮舫女史、っぽく)
そりゃ、エクスカリバーにも氷雪の魔力は無いですケド。
噛ませ犬が使うには、あまりにも勿体無い第一級の聖剣ですケド。
卑弥呼が対峙するなら、それくらいの王位でないとバランスが取れないぞ?
一応、卑弥呼は、邪馬台国の国王なのだから。
英国王キングアーサーが相対する分には、使い手のバランスは取れるよね。
革命軍師だけど一介の女兵士、ジャンヌ・ダルクよりは。(笑)
……と、云うより。
そもそも、どうしてジャンヌ・ダルクが「デュランダル」を使ってるのか。
ちなみに。
原点では、ロングソード(両手持ち可能の長剣)のハズの「デュランダル」が。
作中では、バスターソード(両手持ち専用の大剣)として扱われてて。
再登場の折、ちゃっかり、史実に沿ったロングソードになってたり、とか。
その辺の、武器学の観点からのツッコミは、しません。
だって、先達の『Fate』が、武器学の観点でデタラメだったから。(笑)
例えば。
『ランサー』クーフーリンの魔槍ゲイボルグ、は。
パルク(投槍)であって、ランス(馬上槍)じゃない、とか。
『セイバー』リリィ(レディ・アーサー)の使ってた伸縮自在の、あの大剣は。
「約束された勝利の聖剣」エクスカリバー(長剣)、じゃなくて。
「虹をも穿つ無限の一刃」カラドボルグ(大剣)、だと思ってるし。
『緋弾のアリア』に於ける、氷雪の魔剣「デュランダル」も。
たぶん、その程度のツッコミで楽しむのが吉、だと思いつつ。
ともあれ。
銃と剣を主軸に据えた、リアル志向のスパイアクションなのであれば。
銃器の一つ一つに、微細なディティールのコダワリを匂わせる比重で。
剣器の一つ一つにも、相応のコダワリを見せて欲しい、とは思いますが。
魔法合戦で、ただの妄想ファンタジーなのであれば、どーでも良い。
読者の対象は、中学生や高校生の子供なのだろうから。
中学生や高校生のレベルでツッコミまくるのも、楽しみ方の一興だと思うワケで♪