ろっじ…
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雪山で
男女9人（…と、子供1人）の
にらみ合い
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（多数決と民主主義にまつわるエトセトラ、つづき）
さて、先日は「無人島」設定での心理テストを慣行しましたが。
本日も、心理テストです。
内容は、先日と、まったく同じ。
ただし。
今回のシチュエーションは、吹雪に閉ざされた山荘です。
山荘、……と言っても、でかいです。
二階建ての二階部分に、男部屋と女部屋と談話室と、空き部屋が数室。
二階建ての一階部分は食堂を兼ねたオープンスペース、広いキッチン、風呂も男女別。
各脱衣所には扇風機やマッサージチェアもあります。
卓球台も二台、レトロゲーム媒体も五台ほど、転がってます。（笑）
……ィャ、この辺の裏設定は、至極どーでも良い話なので無視して下さい。
室内環境は快適、食料と水の備蓄も充分、電気も通信も上下水道も健在。
ただ、前回と異なるのは、建物の外が悪天候で動けない、……と云う点。
その気になれば下山も可能な程度の吹雪だけど、7才の子がいるので。
大事を見て、数日間、このロッジで避難生活の状態。
退屈を凌ぐためのゲームとか、テレビとか、そう云うのも充実しています。
天気予報によると、一週間以内には、登山時と同等の快晴になる、とか。
…………、で、不安ながらも楽しい夕食も終わり。
前回と、おなじ質問が飛びました。
「このロッジ、タバコ吸えるの？」
前回のおさらい。
このロッジには、アナタを含めて、11人のヒトが居ます。
前回と同じ、ただし、今回は名前と年齢は割愛。
＜愛煙派＞
a : 何がどうあっても、吸いたい。
b : 吸って良いなら、吸いたい。
c : 気兼ね無く吸えるなら嬉しいけど、無理なら我慢する。
＜中立派＞
d : 今はタバコに関心が無いので、気にならない。（スイッチスモーカー）
e : タバコが理由での喧嘩になるコトだけは、絶対に勘弁。
f : まったく、どーでも良い。
＜嫌煙派、禁煙推奨派＞
g : 娘のために、タバコは断固、遠慮して欲しい。
h : カレシとの不仲を思い出すので、今は、タバコは見たくない。
i : タバコが原因で親しいヒトが逝去した古傷が疼き、心配。
＜例外＞
j : 子供。（gの娘）
k : あなた。（読み手により、愛煙か中立か嫌煙か、立場が変動する存在）
前回は、天上が解放された無人島でした。
……、しかし。
今回は、完全気密（温度空調と一般換気は作動中）の、山荘。
下手をすれば。
タバコの煙は、嫌煙（禁煙推奨）派のヒトに届く、密閉空間。
上手にやれば。
タバコの好きなヒトが楽しむためのスペースを予備確保できる、空間的余裕。
さて。
3 vs 3 vs 3 （＋1）、の、この状況。
彼ら、9人（子供1人は除外）が選んだ選択肢は。
スペースを上手に考えての、分煙？
密閉性と諸事情を重視した、一時的な完全禁煙への協力？
この理不尽な難解さが、つまり。
多数決に依存する民主主義の、真の難しさです。
誰かが我慢して、誰かの都合が優先される、理不尽。
その、妥協点の模索。
たった9人の総意を取り纏めるのも、こんなに大変なのです。
1億人の総意をまとめるのは、ものすごい、至難の業ですよね。
