わかば…

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タバコなど
無くても生活
できるけど…


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云われてみれば、然も有りなん、ってな話なのですが。
言われてみるまで、気が付かなかった話。


わかば買えねぇwww」、とか。
キッカケは、そんな、ネット上の瑣末な書き込み。


当然と云うか、お約束と云うか。
わかばが無ければピースを買えば良いじゃない」、とか。
ネット上ではアリガチな、王道な返し文句も含めて。


……で。
それから意識的に、各所、売り場を観察して見れば。
なるほど、『わかば』のみならず、総じて。
タバコが、ほぼ全品目、品薄の状態でして。


真水と違って、タバコは嗜好品(生活に不必要)なので。
買えないからって、窮を擁する代物でも無いし。
そもそも、この非常時。
無被害地域で、タバコうんぬんを気にする生活の余裕に万感ですが。


タバコを吸わないヒトからして、見れば。
「タバコぐらい自粛して義援金に回せよ喫煙者ども」、とか。
口汚い嫌煙家の誹謗のタチの悪さは、相変らずなのですが。
ボクは、愛煙家だからこそ。
「まったくだ」と、その誹りに、うっかり納得してしまう始末。


結局、愛煙家も嫌煙家も、タチの悪いヒトは、どっこいどっこい。
否、逆に。
マナーを尊守する人々も愛嫌共々、また然り。
欲しい物が買えない小市民の不遇に、瑣末ながらも同情したり。
タバコを我慢して義援金に回すヒトが、実際、存在していたり。
良識のある人々も、また、震災に寄り、各々の感慨を抱いているワケで。


……とか、何とか言ってる間に間に。
ボクが愛煙している『ロングピース』も、買えなくなりました。
いざ、売り場から無くなってみると、やっぱり焦ります。


子供や老人を蹴り落としてでも、我先に、……と。
ペットボトルの真水を買い占める、傲慢な連中の気持ちが分かります。
「金子に任せて、自分の生活範疇を安泰させたい」、とか。
その気持ちを、自分本位を、制御できなくなる心理学の不思議。


例えば、コレが、酒であれば。
ボクは、アルコールとは無縁の生活なので。
「酒ぐらい我慢して義援金に(以下同文)」、とか。
他人事だからこそ、不人情な毒を平然と吐いたコトでしょう。
タバコを吸う習慣が無ければ、タバコ品薄にも悪態を吐いたと思う。


逆に考えれば。
それだけ、自分が、冷静であるコトに、驚いた。


「もし、自分が、別の立場なら……」とか。
多角的に、色々と考える余裕があるコトに、驚いた。
ボクは何と贅沢な身の上なのか、と、改めて実感した。


ともあれ。
無いモノを強請っても詮の無いコトなので、マルボロ(緑)を買いました。