あとみっく…

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石油って
あと何年で
枯渇する?


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原子力発電所、ってのは、ハイリスクハイリターンな設備です。
千載一遇、万が一、『何か』が起これば。
現在みたいな、とてつもない甚大な影響を及ぼすワケでして。


古来より、……と言っても、アインシュタイン没後より。
いわゆる「核」を巡る功罪の哲学は、未だ、混乱の一途です。


「核」が齎す恩恵も、大きい。
「核」が齎す害悪も、大きい。


果たして、どちらを尊種するか。


恩恵を甘んじる故に、害悪を受け入れるか。
害悪を遠ざける故に、恩恵を拒絶するか。


YESとNOの二極論では、結論が導き出せない、パンドラの箱
人造太陽をも彷彿とさせる、神威の熱源と光源。
正体不明の副産物。(放射性廃棄物
それらを巡る、人間の、欲、業、驕、畏。


その「核」と云うパンドラの箱の底に眠る、たった一つの、希望。
それは、総合的な意味での、広義の、『科学』(『文化』)。
人間の生命を支え、人間の繁栄を齎し、人間の生活を快適にした。
その代償が、現在の、東日本の有様。
その代償が、彼の大惨事、チェルノブイリ原子力発電所の跡地。


賛否。
そんな簡単な言葉では、決して、解決しないのです。
ある意味、宗教や神学に類する、高等錬金術の領分です。
(『とある魔術の禁書目録』『鋼の錬金術師』的な意味で)


…………、で。


自今、「核」(原子力)の存在を全否定する人々が。
一転、にわかに、大々的な『反、核』を騒ぎ出したのですが。
詰まる所。
原子力に対して、一元的に「否」を突き付けたワケなのですが。


で?
一時、時勢に駆られて『原子力』を全否定して?
その後、どうするんだろう、……と。
無学な人々の、幼稚な原子力否定論を、冷めた目で見ていたりします。


現状、日本の場合。
火急的、一年以内に最低1000万kwの即電力を工面しなければ、なりません。
無論、計画停電などの現状を、このまま続けるつもりであれば、いざ知らず。
震災前の生活水準に、平均的に、国勢を回復されるのであれば。


なのですが。
原子力』を全否定する人々の意見の中には。
その、具体的対案が、何もありません。


つまり。
今のまま、計画停電に類する節電社会を続けろ、と、言うのです。


あるいは。
比較的、安心で安全で、高出力の火力発電所に立ち返れ、……と。
とにかく、原子力だけは絶対にダメだ、……と。
なんつーか。
自分が棺桶に入るまでの、50年未満のスパンでしか、見ていないワケで。


火力発電所ベースの全時代的なエネルギー社会に戻すのであれば。
近未来、石油の枯渇には、どう対処すれば良いのですか?
放射能ほど即害が無いからって、二酸化炭素は、無視ですか?


……、とか。
その辺の、政治的な難しさを、完全に見落としています。
そんな白痴の無知で、よくもまぁ、原子力について口が出せる物だ、と。
偉そうに野次を飛ばすしか出来ない、無能の一介の市民のクセに。
具体的に、問題を対処するだけの、高騰スキルも持たぬ身の上で。
何様なのか、と、思ったりもします。


ええ、何様なのか、……と。
俺も、な。(笑)


詰まる所。
偉そうに博識ぶって原子力の是非を、今さら、講じている。
世の中の全ての人々が、ボクと同等の浅学な思考で考えてる、とか。
そんな気がして、物騒です。


バカのクセに、無学のクセに、無能のクセに。
口頭だけが、専門家っぽい。
原子力を賛成する人も、原子力を反対する人も。


今一度。
ボク自身の、個人的な、原子力に対する持論を、書き改めます。


「核」(原子力)は、YESとNOの賛否二極論では、解決しない。


賛成するなら、その害悪に対する具体策を。
反対するなら、その恩恵に代わる実践を。


どちらとも、提示した上で。
専門的に、話を進めて欲しいと願う次第です。
その議論の領分が、宗教でも、錬金術でも、構わないから。
実現を前提として、具体的に。