いましろづか…

地震やら原発やらで、何かと気落ちする日々。
アニメやゲーム等の趣味で、束の間の元気を捻出するのも良いですが。
本日は、ほんの少しだけ、志向の毛色を変えて。
不安や恐怖や憤りを軽減する、スピリチュアルでセラピーな雰囲気の話題。


大阪府北部、三島・高槻・茨木、あの界隈は。
縄文時代の文化を今に伝える貴重な文化財の宝庫、だったりします。
一見、ただの小高い、小さな丘陵が。
実は、古代豪族の陵墓や古墳であった、……とか。
そんな感じの考古学的な話題が尽きない、古代都市。


その一つ、今城塚古墳。
えーと。
織田信成さんの母校、阿武野高等学校から、自転車で数分。


阿武野高等学校は、ものすごい、歴史的に数奇な場所に位置していて。
北に進めば、闘鶏野古墳。(発掘調査のため、閉鎖中)
西に進めば、藍野古墳。(宮内庁の厳重管轄地帯、閉鎖中)
東に進めば、今城塚古墳。(一般公開)
南に進めば、……えーと、国道171号線に出るワケでして。(笑)


闘鶏野、藍野、今城塚。
他にも数多、この地域には、古墳の史跡が出土したそうで。
それら全てが、典型的な、前方後円墳である実例から。
どれが誰の陵墓なのか、未だ、議論が尽きない史跡都市だったりするワケで。
埴輪、土器、鏡、剣、様々な歴史的資料が、そこかしこで出土しています。


近年、土室だか氷室だかに、埴輪を製造する工場の史跡が発掘されて。
『高槻埴輪ノ里公園』(?)として、一般公開されているですが。
そこから、自転車で、10分ほど。
西に走れば、藍野古墳。
東に走れば、今城塚古墳。
南に走れば、阿武野高等学校。
路地を歩けば、名神高速道路の高架に沿って、闘鶏野古墳。


まぁ、位置関係については、各位、地図で調べて下さい。(笑)


とにもかくにも。
自転車で移動できる範囲(半径5km圏内)に、それだけの古墳が点在します。


で。
藍野古墳、と、今城塚古墳、は。
永年、どちらか一方が『継体天皇陵墓』である、として。
長く、考古学マニアの人々から注目されていた場所なのですが。


宮内庁いわく「藍野古墳が、正規の天皇陵」として。
あの周域を、完全に、立ち入り厳禁区域に指定しているワケですが。
文科省いわく「今城塚古墳は、藍野古墳を越える規模」として。
史跡調査の名目で、暫く、立ち入り制限区域に指定されていたワケで。


この、四月。
調査、発掘、修復、並びに、関連施設の建造、などなど。
一連の、史跡整備計画が、一段落した、……とかで。
今城塚古墳が、一般公開され、自由に詮索が可能になりました。


……ィャ。
……そんな「…で?」みたいな冷たい目をしないで下さい。(笑)


考えてみれば。
それが、誰の古代陵墓であれ。
教科書に載っている様な前方後円墳を、直接、触れる場所なので。
サラッと書いてますけれど、ものすごい、貴重な場所なのです。


埴輪や土器のレプリカを、展示したり。
北摂地域(三島古墳群)の、仔細な状況が説明されていたり。
高槻市が、なぜ「墓掘り」のために巨額の税金を投入するのか説明したり。(笑)
……まぁ、結局は、第三セクター的な、政治都合なのかも知れませんが。


それでも。
いかにも、レプリカ丸出しの埴輪でも。
その数が、圧倒的と云うか、凄いワケでして。
(どうして古墳に大量の埴輪が並べられたのか、説明の意味も含めて)
『今城塚古代歴史館』や『埋蔵文化調査センター』には。
実際に出土した、当時の実物も展示されているとか、いないとか。


何て言うか。
教科書に載っても不思議が無いくらい価値のある前方後円墳の、史跡の小山で。
子供たちが、笑いながら鬼ゴッコにはしゃぐ光景、……ってのは。
ある意味、シュールです。
実は、「本当は、古墳だと思ってたけど、ただの丘でした」みたいな。
そんなマンガみたいなオチがあるのかなぁ、とか、真面目に考えたりします。


現時点では。
藍野古墳は、宮内庁の管轄なので、立ち入り禁止。
今城塚古墳は、文科省の管轄なので、立ち入り可能。
……そう、説明するのが、一般的な解釈らしいのですが。
(厳密に説明すると、ウィキ等を読み解いても難しい話になって来る)


ともあれ。
地震原発で疲弊した心を癒す、古代史跡公園。
一度、子供さんを連れて、遊びに行ってみませんか♪
無論、男女を問わずオタクが一人で出向いても、何がしか、得る物は大きいです。
ラクゼーションやリフレッシュなど、電気を使わないエコロジーな休日。


JR京都線摂津富田駅」下車。
阪急京都線富田駅」下車。
→市バス「南平台経由奈佐原」線、「福祉センター前」下車。


誰かのために出来る事を、模索するために。
まず、貴方自身が「自分」を復興するために。
こうした文化に触れて精神的安息を得るのは、大切な事だと思います。