さいころ…

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賽の目
アテにならない
「犀(動物のサイ)」の眼か…


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サイコロを漢字で書くと「賽転」になるそうです。


『賽』。
神威を可視化した状態にするサマを云うそうで。
ほら、神社で神様に奉納する金子を「賽銭(さいせん)」と言いますよね。
「賽を転がす」と書いて、サイコロ。
神様の気まぐれを数値化して割り振りして、神判を一任する神具。


ウソかホントか、知りませんが。
「cycle(サイクル)」が日本語に訛って『サイコロ』になった、とか。
("cycle" = くるくる回る、回転する、周遊または周期)
霊的神秘を総称する「psycho-(サイコ)」から派生した、とか。
("psycho-law" = 霊的神秘による、神の見えざる法則性)


兎にも角にも3月1日、賽の日。


話は、唐突に、飛びますが。
「aicezuki」を名乗る人物による、一連の入試カンニング騒動。
せっかく、タイガーマスク現象でほっこり温まった世の人々の心が。
また、暗く、荒む話題だったりもしますけれど。


何よりも。
自分のニーズを具体化できる、その実行力とスキルが凄い、と。
他人事ながら、ボクは、内心、敬服していたりもしますけれど。
当事者にして見れば、憤怒の極と云うか、堪ったモノじゃ無いワケで。
だから、賛否問わず、ネットで部外者が口を出すのは難しい問題なのですが。


「悪道は許せませんよね!断固、罰せられるべきです!」とか。
取って付けた様な第三者の善意っぽい発言とか、説得力が無いし。
一歩でも社会に出れば、結果論至上主義ですから。
悪に走ろうが、結果だけしか求めない心のマヒした人は、山ほど居るワケで。


それくらいタフであれ、……とか、犯罪を幇助する気は無いです。
悪事がバレたら、人生が(ほぼ)終わるので。
結果論至上主義の観点から見ても、悪事は、ヤらない方が身の為でして。
それが、ボクの、大元の生き様のスタンスなのですが。
(いつバレるか冷々しながら悪意に隠れるより、堂々と普通に生きる方が安泰)
(バレぬ悪事がバレてしまい、人生が終わった人も多いワケでして)
……そう云う意味で、あるいは屁理屈で。
結果論から逆算した、普遍的で善良な人生のススメ。


悪に走る(犯罪)、ってのは。
見返りと危険が吊り合っていない、分の悪い博打です。


げふんげふん。
えーと、aicezukiの話、だっけ。


マスコミの報道なんかを見ていると。
「昔、Aice5って声優のグループが活動していた時期がありまして…」とか。
それを論拠に、いわゆる「アニメオタク」が犯人の可能性がある、とか。
アキバ系な趣味を持ち、自己顕示欲の強いヒトが、自分の存在を演劇的にアピール。
そんな感じの愉快犯が、この事件の犯人像なのかも知れない、……とか。


なんつーか。
現実問題、同時に受験した人々には、憤怒の極の事件ですが。
部外者にとっては、ただの娯楽の一環なのかなぁ、……とか。
本当に問題視すべき部分が、ことごとく、無視されているからこそ。
教育の高等性とは裏腹に、幼稚な事件を起こすヒトが増えている気が。


学歴について親に叱られて、親族や他人を刃傷する、とか。
地位や権力による、(性的も含めて)暴力の横行、とか。
カネを欲するが為に、他人を騙すために知力を巡らせる、とか。
より、高い学を積んだハズのヒトが。
より、質の低い人生に逃げる。


高卒でサラリーマンを続けてるヒトの方が。
人間として、高尚な人生を歩んでたりしますし。
無論、大学や大学院を経て、世のため人のために尽力する人もいますし。
無論、高卒で智が浅い故に、短慮な犯罪に暴走する人もいますし。


学歴、……なんてのは、何の参考にもならないし。
日本人1000人を集めれば、犯罪に関与した人の数は、0人か、1人か。
それぐらい、世の中は、普遍的で善良なヒトばかりです。
テレビが騒ぐほど、世の中は、犯罪者が跋扈する魔窟では無い。


ともあれ3月1日、サイの日。
今の世を生きるに、求められるのは。


サイコロに惑わされぬ「才」なのか。
才能では突破できぬ壁を、奇想天外に打破できる「賽」なのか。


災もあり、祭もあり。
ある者は、彩を以ってして、最たる采を浴び。
ある者は、菜を得るために、身を砕して財を集め。
ある者は、債の済に右往左往。
ある者は、細の差異ばかりを気にして、自分の塞(砦)に篭もり。


ともあれ。
ただ、歳を重ねるだけのコトでさえ大変な世の中ですにゃ。