3DS・・・

   ※   ※   ※   ※   ※   ※   


飛び出すな
車は急に
止まれない


   ※   ※   ※   ※   ※   ※   


「前に飛び出す画面」なんて宣伝されたから、眉ツバだと斜に見てましたが。
実態は、むしろ。
「奥に引っ込む画面」だったから、更に驚いた。(笑)


ニンテンドー3DS


小学校の夏休みの工作で。
あんなニュアンスの「奥行き演出」の作品を持って来たヤツ居たなぁ。
ダンボール箱の側面をくり貫いた、水族館。


全面に透明フィルムシートを貼って、折り紙のワカメやコンブを貼り付け。
底面にも岩や海草(針金で立たせる)を固定して。
釣り糸で、小さい魚のオブジェを何個か吊り下げて。
奥内面は一枚の絵画で、大型魚やタコの水彩絵を貼って。


……そんな感じの発想なので「あー」と感じました。


一画面液晶に二重映像を映写してピントを合わせる、では無く。
多重液晶面の奥と手前で、別の映像をズラして映写して同時に見せる感じ。
全面が海草を貼ったフィルムシート、奥面が大型魚やタコの水彩画。
で、ゲーム内の動作コンテンツが釣り糸で吊られた魚のオブジェ。


仕組みは最新技術なのに、サイドスライドバーでアナログ調整が可能で。
ヒトによる視力の個体差に、フレキシブルに対応できるってのがスゴイ。
否、それよりも何よりも。
「3D、邪魔」と感じるヒトは、任意で2Dに戻すコトが出来るのが不思議。


ええ、コレは、すべての3D映像機器に感じる不可思議なのですが。
普通の2Dにも、特殊な3Dにも、電気的なスイッチ一つで両対応できる道理。


3Dが、ちゃんと、3Dに見えたコトよりも。
2Dが、普通に、2Dに見えたコトの方が、逆に衝撃でした。
「今までのDSソフトも、ほぼ今まで通りに遊べます」って宣伝に、偽り無し。
……ィャ、まぁ。
デュアルスクリーンの上下の大きさが、決定的に、違うので。
DS文学全集』など、致命的な不具合が生じるソフトもあるですが。(笑)
どきどき魔女神判』の神判モードも、上半身と下半身で対比がズレて萎える気が。


麻雀ゲームなど、上画面がスコアとデモ、下画面がゲーム画面、とかだったら。
むしろ、遊びにくい事この上無し、って感じになりそうな。
逆に『世界樹の迷宮』など上画面がメインのゲームは、楽しさが倍化しそう。


ただ、実機に触れてみて、一つだけ危惧。
確実に、子供と老人は、癲癇(テンカン)症状を起こす。
眩暈、嘔吐、頭痛、など、身体に具体的な症状が出る患者が増えそうな。
(子供や老人は、自分の機能変調と軽症の進行加減を自認しづらい)


「親の意で、3D機能を封印できる」とか。
ニンテンドーは、呑気なコトを言ってますけれど。
親の意で、子供の電脳ライフの管理が侭なる世の中なのであれば。
携帯電話を介したトラブルに子供が巻き込まれる事例が、ゼロになるワケで。
逆に云えば、携帯電話でのトラブルが増加の一途なのは。
親が、子供の電脳ライフを管理できない実状の顕著な実証ですから。


3D酔いの眩暈、頭痛、嘔吐、は。
実際、「乗り物酔い」や「酒酔い(二日酔い)」ぐらい、キツイです。
任天堂は、そうした具体的なマイナス点には、一言も触れてません。


看過できないぐらいの重傷者か死者が出てリコール、……とか。
そんな悲劇が実現してしまわないコトを、何となく、言下に祈るばかり。


ええ、バカげた危惧ですが。
ただ一人でも、死者が出てからでは、遅い。
防げる死亡事故を未然に防ぐのは、企業としての絶対義務です。
予想や予防の範疇を超えた不慮の事故死なら、いざ知らず。
(親の目を盗んで、丸々一日、3DSで遊びまくって過労死、…などの使い手の過失)


任天堂に対する批判や中傷、では無く。
企業イメージや新商品に対するネガティブキャンペーン、では無く。
これから使う人々への、ささやかな警鐘。


使い方さえ間違わなければ、コレは、凄いマシンです。