ばれんたいん…

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まるで
粉砂糖みたいな
細雪

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3+(5+4)+5 = 17文字。
変則自由律定形ですが、珍しく、列記とした純俳句。
季語は、「細雪(ささめゆき)」。


今年のバレンタインデーに纏わる、ちょっとした与太話。


Pixivでは、明治ミルクチョコレートみたいな感じの。
地味っつーか、普通っつーか、シンプルっつーか。
飾りっ気は無いけど、王道のスタンダードと云うか。
いまいち萌えないチョコ。、だったワケですが。(笑)


コチラでは、ちょっぴりビタースィートな感じの話題。


厳密には、バレンタイン熱で世間が騒がしかった先週の話なのですが。
知人(オトコ)から、一枚のmicro-SD(1GB)を手渡されました。
「別に中身は消えても良いけど、何にせよカードは返せよ」とかで。
一瞬、新手のウィルス的なイタズラかと警戒しましたが。(笑)


中に収録されていたのは、一曲のmp3でした。


CHOCOLAT』。
どこかで聴いたコトがある、と、思ったら。
パンティ&ストッキングwithガーターベルト』の挿入歌。


概説、天使が悪魔を駆逐する世界観の物語。
ウンコとか処女膜とか、ビッチで破廉恥な単語が飛び交う下劣なアニメ。
低俗で破天荒で、でも、部分部分のクオリティが、すごく高いアニメ。


その中の、第17話。
モテない男の怨念が結集した、DQNな悪魔の話。
その直情的で倣岸な男気に、ぞっこん惚れ込んだ天使ストッキングは。
天使パンティの制止を振り切り、その悪魔に本気で恋をしてしまい。
なんだかんだの騒動の中で、一途に、天使と悪魔の異端の恋を貫き通し。
晴れて、二人の恋は、成就するに至るワケなのですが。
……なのですが。
モテない男たちの魂の亡霊は、恋の愉悦の境地を堪能した瞬間に。
その怨念が晴れ、成仏してしまい、忽然と姿を消してしまったワケで。
元来、天使としての本来の宿職(悪魔の駆逐)を。
期せぬ形で遂行してしまった天使ストッキングの、悲恋と成長の話。


その、今生の最期の別離のシーンで流れていた曲が。
CHOCOLAT』。


あの悪魔は、本当に無念や怨念を晴らせたのだろうか。
天使として宿職を果たした自分の行動は、正しかったのだろうか。
これが真理だと云うのであれば、納得するしか無いのだろうか。
だとしたら、二人の淡い恋心の崩壊は、どう受け入れれば良いのか。


万感の当惑を、一縷の涙に代えて。
天使ストッキングの、悲恋の胸中を歌い綴った一曲。


そりゃ、人なりに、チョコを貰ったりするコトもある身の上ですが。
どちらかと云うと、ボクは「あげる」側に立つ期が多いバレンタインですが。
「チョコレートが食べたきゃ買え」みたいな、身も蓋も無い信条のボクですが。


今年は、なんとなく。
いつもと雰囲気が異なる、大人のバレンタインって感じでした。


天候は、雪。


ボクの知る限り。
大阪府では、初めてのホワイト・バレンタイン