さじょう…

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砂上の楼閣。


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エジプトが大変なコトになって、一週間。
ムバラク大統領が継続後続の断念を宣言したものの。
国民は「今すぐ辞めろ」と大騒ぎ。


……とか何とか言ってる間に間に。
ムバラク大統領万歳!」とか言い出す対立勢力まで割り込んで。
その対立勢力が、実は、ムバラク大統領の「狗」だったりしたりして。


軍は軍で「国民の喧嘩なんか知らん」と沈黙を守りつつ。
本意では「ムバラク大統領さっさと辞めちまえ」のスタンスを支持。
しかし、反ムバラクvs親ムバラクの国民同士の喧嘩が始まったコトにより。
御上の命令で喧嘩両成敗、国民に向けて自治の放火を撃たねばならぬ事態と相成り。


結局、ムバラク大統領は。
オモテでは国民に媚びを売りつつ、ウラでは武力による鎮圧を画策して右往左往。
革命は血で血を洗う泥沼と化しつつあるワケなのですが。


なのですが、所詮は対岸の火事、所詮は異国の戦争。
日本人は、どうにも「ふーん」って感じで冷視しているらしく。
「知人がエジプトに居る」とか当事者でも無い限り、根幹は本質的には無関心で。
ザッケローニ監督の名采配とか、霧島連山新燃岳の噴火とか、記録的な豪雪被害とか。
そうした話題も、早、大相撲の八百長疑惑の真相解明に、すっかり塗り替えられた次第。
東京ドームの某遊園地のコースター事故は、このままこっそりと処理されるのかなぁ、とか。


まぁ、この辺の話は、ニュースや新聞にズラズラと書いてるコトなので。
改めて、ボクの意を並べる気は無いのですけれど。


ですけれど、冒頭のエジプト革命に際して、一つだけ。
コレは、日本に住む、ウチのブログの読者にも直結する問題。
一週間ほど経過して、初めて、気が付いたコト。
逆に言えば。
革命の発生から一週間、ボクはまったく気が付かなかったコト。
……偉そうなコトを言っていても、アニメオタクの社会観なんて程度が知れるぜ。俺。


えーと。
エジプトってのは、言って見れば、中近東の界隈です。
周辺は、サウジアラビアとかアラブ首長国連邦とか、世界の石油庫です。
当然、内戦とは云え、周辺国家にも(政治的、経済的な)飛び火が生じるワケで。


石油価格が、過去に類を見ないほどのイキオイで高騰するっぽいです。
いわゆる『オイルショック』。


ええ、今では無く、今後の近未来。
たぶん、日本が煽りの余波の直撃を喰うのは、ゴールデンウィーク頃。
ガソリンを筆頭に、あらゆるモノが値上げラッシュ。


だから、どうしたって話なのですが。
「石油の値が上がる」とか、そう云う単純な時事ネタじゃなくて。
一つの事態から、連鎖的に、次は何が起こる考えられるか、……を、推算する。
その感覚が、すっかり錆び付いているコトに気付きました。